もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン」見てきました

2016-08-16 23:56:03 | お芝居
「ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン」 シアターコクーン 2016.07.16 14:00~

松尾スズキさん作の舞台で、キャストが、阿部サダヲさん、岡田将生さん、寺島しのぶさん、吹越満さん・・・・をはじめとする豪華な面々。
といえば、やっぱり見に行くしかないでしょう~と。。。行ってきました。

見終わって何とも言えない感覚・・・・たくさん笑ったけど、でも、話の内容を考えると、そう笑っていられないような
ことでもあり、、、うまく言い表せない感覚でした。
でも、キャストの熱演には圧倒されましたね~
それと、音楽に邦楽を使ってて、これが何ともマッチしてて、新鮮でした。

もう公演は終了しているので、気にせず感想を書いてみたいと思います。

公式のあらすじは

「とある国で非合法の男性売春が横行しているという情報を得たベストセラー作家・永野は実態調査のため現地に潜入する。観光客や地元好事家たちの前で踊りその目を楽しませている美しい少年ダンサーたち“ゴーゴーボーイ”が怪しいという噂だ。永野は調査を続けるうちにゴーゴーボーイの一人、トーイの危険な美しさに魅了され、様々なアクシデントに巻き込まれていく。一方、日本で永野の帰りを待つ元女優の妻ミツコは浮気をしているが、夫が行方不明になった悲劇のヒロインとして現地に向かうことを余儀なくされる。 

ジャーナリストの亡霊、いい加減な通訳、少年たちの運命を握るゲイのインテリアデザイナー・・・。様々な面倒臭い人々や、異国のアウェイ感に阻まれ、お互いに探し続けるのに決して出会えない夫婦の間に永遠のような時間が流れる。

探すことは愛なのか?そして“ゴーゴーボーイ”たちの運命は?」

最初、ボーイズラブの話だってあったので、どんな内容だろうと思ったんだけど、
案外ボーイズラブの話は少なくて、それよりも、起こるいろんな出来事の方が気になった感じです。
松尾作品らしく、いろんなことがテンコ盛りで、笑いの中に毒があり。。。毒の中に笑いかな?
3時間超、飽きさせないお話でした


話の舞台は、ジャワガスタン(中東の某国をイメージ?)
ここに日本のベストセラー作家永野がやってくる。この国で拘束されているらしい作家仲間の八木を探しに来たのだった。
この国は、少年売春が行われていて、トーイという美少年がクラブ・コナジュースに売られて働かされている。
永野は二人の日本人女性と出会い、八木を拘束しているテロ組織とパイプがある、ベティという人を紹介してもらう。
ベティはテロ組織の有力者と面会を設定するかわりに、永野に頼みごとをする。

クラブ・コナジュースでは、少年たちがダンスレッスンをしている。ゴーゴーボーイズというダンサーたちで、観光客などの前で踊り話題になっているらしい。このクラブにはみんなが憧れる椅子があり、天才デザイナーの、アンディー・ジャーが作ったものだということ。実はこの椅子は、昔このクラブにいた美少年カミーユの皮膚で作られたものだった。カミーユは脱走し、捕まったあと決まりに従って殺され、その皮膚をはがれ、椅子にしたとのこと。それを聞き、トーイは自分が死んだら、アンディに椅子にしてもらえるかと思うのだった

永野はトーイに会いにいき、ベティからされた頼みごとを話す。それはトーイを連れ戻すこと。トーイも了承する。

日本にいる永野の妻ミツコは元女優だったのだが、女優復帰に向けて活動している。ミツコはマネージャのオカザキ(岡田くん二役)と不倫関係にある。ミツコは映画のオーディションを受け、映画に出ることになった。

その頃、ジャワガスタンで永野は兵士につかまっていた。そこに1頭のヤギも来る。なんとヤギの正体は、永野が捜していた八木だった。八木は殺されて1頭のヤギに転生したのだ。
何年か前に永野と八木は、ジャワガスタンに来ていて、そのときカミーユに心を奪われ、カミーユをコナ・ジュースから脱走させ、見つかってカミーユは殺されたのだった。
八木はその後、少年売春がどうなったかを取材に来て、反乱軍につかまり、永野に助けにこいという脅迫メールを送ったあとに殺されたのだった。永野は兵士に小屋に連行される。

日本では永野がジャワガスタンで行方不明と報道され、ミツコは夫をジャワガスタンに探しにいくと記者会見を開く。ミツコはマネージャーとジャワガスタンに向かうが、飛行機が到着する前にクーデターが起こってしまう。
クーデターによって、コナ・ジュースは崩壊し、少年たちはクーデターをした政権を倒す側の兵士になる。その混乱の中、トーイは逃げた。トーイと永野は、ベティの隠れ家にやってくる。そこにコナ・ジュースにいたパパジたちもくる。パパジはトーイを殺そうとするが、永野はパパジの父親アンノウンを殺し、トーイと逃げる。そのときにトーイは永野に、自分が死んだら自分の皮をはいでほしいと頼む。
トーイとあったベティは自分の弟ではないという。永野は知っていたが、トーイを助けるために弟の代わりにしたのだった。

ミツコは何とか入国できたが、あるおばさんの家にいた。永野を探すために日本領事館に行きたいが、クーデターのため領事館は焼失しまっていた。そのおばさんは、日本領事館の出張所を知っているといい、教えるのと引き換えに、戦争で手足がなくなった息子の性欲処理をさせる。ミツコがしていると、負傷兵がどんどん家に来てパニックになっていく

永野もトーイもヤギもつかまって牢屋に入れられていた。トーイは拷問を受け傷つき、美しい椅子になれないのではと心配になる。ヤギの血を吸うと皮膚が戻せるということを聞き、トーイはヤギの血を吸うためにヤギを刺して生き血を吸う。ヤギはここで死んでしまうが、それを見た永野は混乱し、トーイを引きはがして血を吸う(笑い)
永野はヤギの角を使ってトーイを椅子にしたのだった。

ミツコは日本領事館にいったものの、上半身裸だったため、不審者としてつかまってしまう。その後精神病院に隔離されてしまう。
その病院に永野が訪れる。
そして・・・「ジャワガスタンで2人の日本人が行方不明になった」というナレーション。ヤギになった永野夫妻がいる
ここで幕



最初はバラバラに提供されたいろいろなできごとが、最後にはつながっていく・・・
それも、笑っていいのかどうか、一瞬迷うような
ニュースで見たことがあるできごとが、次々と起こり・・・
「人質」「自己責任」「クーデター」などなど。
遠い国のできごとではなく、最近は日本人が巻き込まれることもあり、だからこそ、
笑っていいのか一瞬迷うんだけど、でも笑ってしまうという。

でも、この芝居の根底は、永野とミツコの夫婦の物語なんだなって感じました。
なんだかんだあっても、最後に永野はミツコに会いにいき、二人ともヤギになってしまうなんて。
素敵なラストじゃないですか~ヤギだけど(笑い)

まあ、そこに至るまでのなんだかんだが濃すぎるけどね。


キャストの感想

まずは岡田くん。トーイとミツコの愛人の二役。体張ってましたね。
パンツ一枚になるし、お尻だって見せちゃうし・・
でも、美少年があまりにはまってた。
それにしても、死んだら椅子になることが夢っていう、発想は理解しがたいけど。
これからがますます楽しみな役者さんですね~
トーイがヤギの生き血を吸う場面・・・は、一応ラブシーンなのかな?
けっこう濃厚で思わず、きゃー~って感じでした。
永野が割って入りたくなるのもわかる(笑い)


それから寺島さん。ミツコ役。
髭はやしたり、頭に鳥の巣をのっけたり、しまいには上半身裸になって・・・
うーん、女優魂炸裂ですね。
でも、ミツコの強さっていうのは寺島さんにぴったりで、何が起こっても
生き抜いていけるという。
あと、ダンスがキレキレだった!

吹越さん。ヤギ役
ヤギ衣装が似合っててかわいかった(笑い)
トーイとのラブシーンは受け身だったけど、それもなんか笑えた。
やっぱり吹越さんみたいな人が、一人いると、すごく舞台が締まる感じがした。

阿部サダヲさん。永野役
サダヲさんにしては、珍しく、普通の人の役。
いつもの行き切っちゃった感はないけど、やっぱりパワフルで面白い。


それからこの人も忘れちゃいけない猿時さん
何を演じてもその場をすべてもってっちゃうからなあ~ずるい!
岡田くん、翻弄されてた気がするんだけどな。

大人計画の面々は、相変わらず上手で。。。安定してみていられました。


それと、この芝居の音楽が、歌舞伎のような太鼓や三味線・・・
これがなかなか合うんだな~
セットの二階?部分に、生演奏として配置されて、ナレーションを義太夫のような語りで
行っていたのですよ。
舞台は中東?のジャワガスタンなのに、邦楽っていう。。。ミスマッチがなかなかよかったです

ってことで、面白い舞台でした。
大人計画、次はクドカンの舞台かな?



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1 コメント

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初めまして! (鼓けいすけ)
2017-10-02 19:34:32
すいませんが、「鼓けいすけのブログ」をやってます。僕は短歌を詠んでます稚拙ですが…宜しくお願いします!!。十年位ですが…僕は、脳内出血を発症しましたが…省略します。。
毎日更新をやってます。宜しくお願いします!!。
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