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「真田十勇士(日本テレビ開局60年特別舞台)」見てきました(ネタバレあり、閲覧注意)

2014-01-09 12:59:43 | お芝居
日本テレビ開局60年特別舞台
「真田十勇士」 青山劇場 2014.01.08 13:30~

今年最初の観劇は、「真田十勇士」
豪華なキャストはもちろん、脚本がマキノノゾミさんで、演出が堤幸彦さん
とても楽しみにしてました。

「真田十勇士」は昨年秋に上川隆也さん主演で舞台化されてました。
その前は「里見八犬伝」がかぶったり、なんかあるんですかね~

ちなみに、上川版「真田十勇士」の感想はこちら

さて、昨年秋のも面白かったんですが、こちらもすごく面白かったです。
どちらもすばらしく、甲乙つけがたいので完全に主観ですが、私はこっちの方が好きだったかな~
ただね、堤監督ですからね。ある意味映像とか、音楽とか、ワイヤーアクションとか、演出が純粋な舞台という感じでなくて、斬新でした。そこが好き嫌いが分かれるかもです。

あ!気になる上演時間は3時間25分かな。途中休憩20分。
13:30開演で、終演は16:55となってました。

初日が1/7でまだ幕が上がったばかりです。
私はいつものごとく、ネタバレせずに感想を書くことができないので、
これから見に行かれる方は、ここで回れ右をお願いします。
スペースをあけますね。















公式のあらすじから
「関が原の戦いから10年以上の歳月が流れ、徳川家康は天下統一を目前にしていた。最後に残ったのは、豊臣秀吉の遺児・秀頼【福士誠治】と付き従う武将たちであった。秀頼の母・淀殿【真矢みき】は、「豊臣の世をふたたび」という妄想に駆られ、徳川との対立を深めていた。大坂を戦場とした戦が始まるのは、もはや時間の問題となっていた。

紀州(現在の和歌山県)九度山、抜け忍びの猿飛佐助【中村勘九郎】は、真田幸村【加藤雅也】と出会う。幸村は天下に知られる名将だが、関が原で西軍に与したため、九度山で隠遁生活を送っていた。ところが、実際の幸村は、芯には光るものがあるものの、無口で平凡な武将にしか見えない。幸村大活躍のエピソードは、「噂話に尾ひれが付いたものか、偶然が重なったに過ぎない」と言う。己の虚像と実像のギャップに悩み、名誉を保ったまま、命を落すことまで考える幸村。その話を聞いた佐助は俄然、目を輝かせた。
「オイラの嘘で、あんたを本物の立派な武将に仕立て上げてみせようじゃないか!」

押しかけ家臣となった佐助は、幸村を本物の「天下の名将」にすべく、いわば<真田幸村をプロデュースする>ために策を考える。まずは、頼りになる仲間を探し、かつての忍び仲間・霧隠才蔵【松坂桃李】と再会する。容姿端麗で頭の切れる才蔵だが、山賊に身をやつしていたところを佐助に誘われ、「本物の英雄づくり」という世の中を相手にした大博打を仕掛けようとする考えに共鳴し、幸村の家臣になることを承知する。才蔵の屈強な2人の手下、三好清海【駿河太郎】と三好伊三【鈴木伸之】も行動をともにする。

やがて、関が原などで戦経験豊富な強者・由利鎌之助【加藤和樹】、仕官先を探して諸国を旅する武芸者・筧十蔵【高橋光臣】など、新たな仲間が加わっていく。そんな中、佐助と才蔵は新たな企てを思いつく。幸村の存在をより神秘的なものにして世間に売り込むため、一騎当千の勇者たちを揃えて、世の中を震え上がらせようと…。仲間は十人、思った通り、「真田十勇士」の存在は一気に噂として広まった。
「世間というものは常にわかりやすい英雄を欲しているから、そこを利用するんだ!」

一方、徳川方の忍び集団の首領・久々津壮介【音尾琢真】は、娘の火垂【比嘉愛未】とともに、忍びの里を抜けた佐助と才蔵を付け狙っていた。壮介は影の存在である忍びの宿命を背負いながら、真田の勇者たちを追い込んでゆく。火垂も同じ使命を帯びているのだが、昔恋心を寄せていた才蔵に対しては複雑な感情を抱いており、闘いの場面では常に心の葛藤が見隠れしていた。久々津集団には、豪腕無敵の戦士・仙九郎【石垣佑磨】という存在も控えており、佐助たちの行く手をさえぎり、時として格闘、乱戦となり、毎回激しい戦いを繰り広げていた。

幸村は本当に大坂に味方するのか? 諸説が飛び交う中、最後まで決断を渋っていた。そんな中、昔の佐助とよく似たお調子者の根津甚八【福士誠治】をはじめ、幸村の忠実な家臣・海野六郎【村井良大】、そして、幸村の長男で幸村を信じて疑わない実直な息子の大助【中村 蒼】、大助に付き従う家来・望月六郎【青木 健】らが加わり、ようやく10人が揃い、名実ともに「真田十勇士」が誕生したのだった。

豊臣と徳川が一触即発となる中、九度山に意外な人物、淀殿が訪ねてきた。幸村は若かりし頃、淀殿を慕っており、今なお純粋な思いを抱いていた。佐助たちが考えた「虚像を真実として貫き通す」という企てに本腰を入れて乗ろうと決めた瞬間だった。十勇士たちも賛成し、幸村の意を汲んで大坂方に味方することが決まった。「真田十勇士」たちは、いよいよ大坂城に入場し、慶長19年(1614年)、遂に「大坂冬の陣」の幕が切って落されようとしていた…。

佐助の本当の狙いは何なのか? 才蔵は仲間を信じているのか? 火垂の恋は叶わぬまま終わるのか? 幸村は本物の名将になれるのか? 淀殿の思惑の裏にあるものは…? それぞれがそれぞれの思いを抱えたまま、最終決戦の場に突入し、豊臣と徳川に翻弄された十勇士の運命は思わぬ方向へと突き進んでいく。たとえ、佐助や才蔵たちが望もうと望まなかろうと…。」



上川版のキャッチフレーズが「負けて勝つ」だったのに対し、こちらは「嘘も突き通せば真実となる」ってことでしょうか
上川版は、主演は幸村で、佐助が秀吉の隠し子で、豊臣の血を守るためにハナと一緒に異国に逃がす・・・という結末で、それが巡り巡って黒船「サスケハナ」号で日本に来た(笑い)
ざっくりいうとそんな話でしたが。。。

こちらの主演は佐助、それから才蔵。で、やっぱり秀頼を逃がすことになるんだけど、、、逃げのびたのは、秀頼の替え玉の甚八?まあ、その前から、幸村と淀君が思いあってたとか。。。いろいろと脚色はされてますけど。

双方とも独自の脚色で、ホントに面白かったし、どんでん返しがあって、途中からどうなるんだとわくわくしたりと、素晴らしい舞台だったと思います。


簡単に内容を。

真田幸村は天下に名高い知将となっていたが、実は心優しい普通の武将で、たまたま戦が成功したので知将というレッテルを貼られていて、本人は心を痛めていた(この設定がいいよね)
そんなときに嘘つきをしながら、あちこちの村で悪さをしていた、忍びの佐助と出会う。
佐助は自分の嘘で幸村を立派な武将にしてあげるといい、無理矢理家臣となる。
自分一人では心もとないので、幼馴染の忍びである才蔵とその部下2人も仲間に入れ、幸村を知将にするプロジェクトを進めていく
そこに由利鎌之助、筧十蔵も加わり、仲間は6人となる。
しかし、佐助は10人そろえるという。「十勇士」という響きが聞こえがいいからと・・・
結局、お調子者で弱い甚八と、幸村の息子大助、それから幸村の家臣の海野六郎、大助の家臣の望月六郎も合わせて10人。十勇士がそろう。

それとは別に、家康の家臣、柳生十兵衛の手の者の忍び、久々津のものが佐助たちを狙っていた。もともとは佐助や才蔵も久々津出身で、久々津の棟梁の娘、火垂とは幼馴染。また手下の仙九郎は才蔵には何か恨みをもっているよう。久々津の面々は、たびたび佐助たちの前に現れては、命を狙おうとしていた。

徳川と豊臣の戦いがいよいよとなるが、幸村は豊臣とともに戦をしようか迷っていた。根が優しいのだ。佐助や才蔵は自分たちが、ブレーンとなるので、大阪城にはせ参じるよう促す。
そこに淀君が大阪から幸村を訪ねてきた。幸村は昔から淀君を慕っていたのだ。幸村は大阪にはせ参じると心を決める。
そして大阪城での軍議の場で、幸村は佐助たちの考えた、真田丸を築城する案を話し、実際に築城する。しかし、これは幸村が気弱だとばれないように、他の武将たちから離れることも目的だった
が、真田丸で敵を迎え撃った真田軍は、十勇士の活躍もあり、徳川方に勝利する。さらに幸村の株があがる。ただ、この戦いの情報が徳川方に漏れていると感じた佐助たちは内部に密通がいるのではと考えていた。

大阪冬の陣が終わり、徳川方は和睦を申し入れる。が、秀頼の命は保証する代わりに、堀を全部埋めるというとんでもない話だったが、淀君はそれをいとも簡単に受け入れてしまう。
これでは勝ち目がないとがっかりする豊臣側。
家康はすぐに大阪夏の陣をしかけてきた。もうどうにもならない豊臣方。
ここで、幸村は初めて武将らしく、軍をまとめ、「狙うは家康の首」と、毛利と作戦を立ててきた。
十勇士たちも結束し、翌日に討って出ることを誓う。徳川と(正確には久々津の仙九郎)密通していた筧十蔵も、真田とともに戦うことを決め、いよいよ、戦となる。
多勢に無勢、討死していく十勇士たち。幸村も命を落とす。佐助たちに秀頼と淀君を守るよう言い残して。

そして、淀君と秀頼のところに、最後集まった、佐助たち。
葵の紋の長櫃に秀頼たちを隠し、運び出す策を取っていた。そのときに、突如、才蔵が「俺はその女(淀君のこと)は許せない」と言い出す。淀君は家康と通じていて、徳川幕府が安泰となるよう、徳川と敵対している主だった武将をみんな大阪城に呼び集め、家康に滅ぼさせようとしていた。秀頼の命だけは守るという密約のもと。その情報は、火垂から才蔵にもたらされたのだった。
お互いに斬りあい、佐助と才蔵も命を落としてしまう。現れた火垂は才蔵を見て号泣。
そこに柳生十兵衛と久々津の親方もやってくる。そして、城が炎上しようとするさまを見て、火垂にも逃げるよう言うが、火垂は才蔵とともに死ぬという。家康のもとに帰る柳生と久々津の親方。

と、なんと、みんな死んだふりをしていて、佐助たちは淀君や秀頼まで生き返る。なんと火垂もグルだった。城が落ちる前にと、手筈どおり、秀頼を長櫃に入れて城を抜け出そうとするが、、、淀君だけは、残るという。そして幸村のところに行くという。

なんとか抜け出した、佐助や秀頼。しかし、秀頼の言動がおかしい・・・
なんと、長びつに中に入っていたのは、本物の秀頼ではなく、影武者の甚八の方だった。
「何が嘘で何がまことかわからない」「嘘も突き通せば真実となる」


ざっくり思い出しながらあらすじを書きましたが、(違ってたところがあればごめんなさい)
最後まで、どうなるの?って感じでワクワクしながら見てました。
みんな死んでしまったのか、城が落ちると思った瞬間に、みんな生き返るって(笑い)
で、さらに最後のオチが、運んできたのは影武者の方だったって。。。

福士くんが秀頼と甚八の二役で。。。「しかし似てるな~」「だって同一人物だもん」には笑いましたけどね。

こういう脚色も面白いな~って楽しかった。

で、脚本も最高だったんですけど、演出がね。。。

プロジェクションマッピングが多用されてて、映画みたいでしたよ。
こんなに使ってる芝居は初めてだったんで、びっくりしたけど、奥行きも出るし、何よりわかりやすいんだよね~それにきれい。これから、こういう芝居も増えていくんだろうなって思いました。

あとはワイヤーアクションね。勘九郎さんと桃李くんはもちろん、比嘉愛未ちゃんとかもやってたし、かっこよかった。ワイヤーアクションでぐるぐる回ったり、殺陣をしたり、迫力満点でした。
客席の通路もけっこう使ってて、私はI列だったから、近くで役者さん見れてうれしかったりね。
音楽もよかったですよ。効果音、たとえば殺陣のときとかね、これもちゃんと入ってて、やっぱり刀の当たる音とかね、あった方が迫力ですよね。

そうそう、舞台のセットも、石垣のようなのがいくつかあって、それをうまく動かして使ってたし、薄いスクリーンが降りてきて、そこにマッピングしたり、光をあてたりときれいでしたよ。
大阪城での軍議のときかな。回り舞台をうまく使って、軍議の席が回るんだけど、それに伴ってマッピングも変わるんだよね。これが本当にかっこいいと思った。

あ~書きたいことがどんどんだ。

普通の芝居と違うのは、最初に、一人ずつキャスト紹介があったんだよね。
それもナレーションが坂東三津五郎さん。そのナレーションにうまくキャストも掛け合う感じで面白かった。特に勘九郎さんとかね。
幸村役の加藤雅也さんなんて「メンズノンノ創刊号の表紙をかざるイケメン」とか紹介され、「創刊号は俺じゃなくて阿部寛」とか言って笑いをとったり。。。
うちの娘は初観劇だったんだけど、最初にキャスト紹介があったから、すんなり入れたと思います。
途中途中に、うまくマッピングに文字入れたりしてわかりやすくなってたし・・・

そう、それから家康は、、平幹二朗さんだったんだけど、全然出てこないから心配したら、ホントに映像だけの出演でした(笑い)
それもマッピングに顔が大写しになるから怖かったり笑えたり・・・

そんなこんなで、なかなか新鮮で斬新な芝居でしたけど、でも、それは仕掛けの部分で
芝居の中身としては、見る者を飽きさせないし、ほろっときたり、いっぱい笑ったり、手に汗したりホントに楽しいものでした。
堤ワールドですからね。結構笑いましたよ。
そう、淀君が「たとえ無間地獄に落ちようとも」とか言うんだもん。SPECの当麻とか思い出しちゃったじゃんね。

あ~長くなったけど、、、最後にキャストの感想をかんたんに

勘九郎さんは、ホントに上手かった。それになんかおちゃめでかわいくてね。
歌舞伎の見栄のしぐさとかもけっこうあるんだけど、そこは凛としてかっこいいんだよね。すばらしいです。

それから桃李くん。運動神経がいいんだろうね~殺陣とかなかなかだと思いました。
正直あんまり期待してなかったから(ファンの方ごめんなさい)、いやいやいいじゃん!!って思いました。

比嘉愛未ちゃんは、もうかわいかった。ワイヤーアクションで引きずられるようなシーンには、思い切り笑いました。

加藤雅也さんがさ~かっこいいんだ。声もいいし。幸村が最後、夏の陣の前に、勇猛な将軍になるとこなんてホントほれぼれしました。

加藤和樹くん、ちょいちょい舞台で見てますが、、、うまくなったね~
殺陣がすごくうまくなった。前に「八犬伝」で見たときよりも数段。あの槍を振りかざすのがかっこよかったよ。背もあるし、舞台映えしてました。

久々津の親方の音尾さん。。。わざと声をあんな感じにしてたのかな。思ったより出番が少なかったよ~NACSの人好きなんだけどな~

それから真矢さんの存在感はハンパなかった。宝塚ってすごい

あとは~福士くんは、二役。間抜けな甚八とお坊ちゃまの秀頼と。最後、めっちゃおいしかったよね。

そんな感じでしょうか。長くなってすみませんが、、、とってもよかったんで。
けっこう興奮してます。

こんな豪華で面白くて斬新な舞台、また見たいな~って思いました。というか、時間の都合がつけば
もう1度この芝居みたいな。。。と。画策してみようっと。

今年の初観劇がこれでよかったです。
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4 コメント

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感動 (swing88)
2014-01-09 18:59:20
私も本日昼の部を観劇しました
熱意あふれる舞台に感動です
カーテンコールも素晴らしかったです
最後列のV列で立ち上がって拍手を贈りました
勘九郎、桃李、比嘉愛未のワイヤーアクション
不可能を可能にする努力に勇気をいただきました
怪我なく千秋楽を迎えることを祈ります

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Unknown (春吉)
2014-01-09 20:55:34
記事と違う話で良いですか?

今、再放送で「ラストシンデレラ」やっていますね。
私は最初から観てなかったので今頃「へえ~そうゆう事だったのか」なんて見てますw
それでも初回は見逃してしまい^^;出会いのシーンは未だに不明という何ともマヌケ・・・( ̄▽ ̄;)
毎日録画して見ています。
1日に2話放送してくれるので助かります。
今さらすいません^^;


返信する
Unknown (もるるん)
2014-01-10 13:24:34
☆swing88さん
初めまして。コメントありがとうございます。
見ていらしたんですね。ホントに熱意あふれますね。
スピード感も最高で、いい舞台だと思いました。
ワイヤーアクションとか殺陣とか大変だと思うので、私も怪我のないことを祈ります。
返信する
Unknown (もるるん)
2014-01-10 13:27:58
☆春吉さん
コメント、どこでもかまいませんよ~
「ラストシンデレラ」やってますね。私なんて、TV放送中にDVDに録画して、さらにDVD-BOXまで買ったのに、今回も録画しているという(笑い)
で、凜太郎以外のとこは飛ばしてみてます・・・

出会いのシーンって、桜と広斗のですか?合コンです(笑い)チョコちゃんの策略で、桜たちを合コンに行かせ、広斗に桜に近づくように言ったという・・・ことです。
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