もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「エレクトラ」見てきました

2017-05-25 01:20:56 | お芝居
「エレクトラ」 世田谷パブリックシアター 2017.04.23 14;00~

お友達のEちゃんに誘われて行ってまいりました。
ギリシャ悲劇を見るのは初めて。勝手に難しい印象があったんだけど、
思ったよりも見やすく・・・まあ、そういうふうに演出されているんでしょうけどね。
悲劇だから面白いという言い方は、よくないけど、でも、すごく印象的な芝居でした。

公式のあらすじより

「アガメムノン(麿 赤兒)はトロイアとの戦争を自分の長女、イピゲネイア(中嶋朋子)を生贄として差し出すことで終結させる。
しかし、帰還したアガメムノンは妻のクリュタイメストラ(白石加代子)とその情夫アイギストス(横田栄司)によって暗殺されてしまう。
アガメムノンの娘、エレクトラ(高畑充希)は末妹クリュソテミス(仁村紗和)に諭されるも母への憎悪は日々増していき、他国へ亡命させた弟オレステス(村上虹郎)と共に父の復讐を果すことを唯一の希望としていた。
ついに再会した姉弟は父の仇、実母と義父を討ち取るべく立ち上がる。」

ざっくりした内容は、上のあらすじに続き・・・
エレクトラは、弟に母とその愛人を殺させる。
そして、エレクトラとオレステスは、死刑判決を受ける。が、二人の前に神アポロンがあらわれ、エレクトラは、国を出て夫に出会い、子を産むという予言が。。。オレステスには、ギリシャ内をアルテミスの像を探す旅に出て、アテネに持ち帰るよう命じる。二人は死刑を免れ、オレステスは旅に出る。

生贄となっていた、イビゲネイアは、女神によって鹿と入れ替えてもらい、死は免れ、巫女となっていた。そして放浪の旅にでていたオレステスと再会する。二人はアルテミスの像を盗み、逃亡する。
盗まれたその国の王が、二人を追おうとするが、ここに女神アテナがあらわれ、二人を許すよう諭す。
アテネについた二人と、エレクトラは再会する。再び現れた女神アテナに、平和に暮らしていくように言われ、
3人は平穏に暮らしていくこととなった・・・


かなり端折った内容ですが、最終的にはハッピーエンドと言えるんでしょうか?

この時代ですからね。神の発言は絶対で・・・
ある意味、突然出てきて、予言したり、罪を許すといったり。。。気まぐれなんだか勝手なんだか・・・
とは、思うんですけど。現代に生きる・・・ましてや特に宗教感の薄い日本人にはよくわからない。

悲劇は悲劇ではあるんだけど、でも最終的には平和に暮らしていけるのだから。。。悲劇なのかな?
そのあたりもよくわからなかったです。

舞台の真ん中に大きな柱があって。ギリシャ神殿の柱という感じでしょうか。
全体的には廃墟といった感じのセットでした。

舞台下手の奥で、マリンバや打楽器などの生演奏があり、すべて芝居の音楽はここから。芝居の内容にあっていて
芝居をよく盛り上げていたと思いました。


キャストの感想ですが
白石さんと麿さんの存在感が抜群でした。
お二人とも二役演じていて、それも殺されてしまう人間の役と、神の役。
セリフの説得力とか迫力とか、また表情の多彩さとか、すごく引き付けられました。

麿さんは、ちょっとお茶目な役もやってらして、かわいかった(笑い)

それから高畑充希さん。さすがでしたね~
まず声がいい。生き生きと演じてました。今後はホントに楽しみな女優さん。

そして休憩後から登場の中嶋朋子さんも、自分の境遇や孤独を独白で語るんだけど、
心を打たれました。すばらしいな~

そういえば、このイピゲネイアもそうだし、クリュタイメストラとかも、自分の境遇とかを
独白でけっこう長く語るんですよね。ギリシャ悲劇にはそういうのが多いそうです。
かなり長いセリフだから大変だろうな~

ギリシャ悲劇を初めてみましたが、キャストの熱演もあって、
とてもよかったです。
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「母になる」第6話感想 | トップ | 2017春ドラマ中盤戦 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

お芝居」カテゴリの最新記事