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まんがと図解でわかる 空海と密教 (別冊宝島 1781)

2012年01月25日 | ★☆☆☆☆
『まんがと図解でわかる 空海と密教(人生を照らす弘法大師・空海の教えがすぐに理解できる!) (別冊宝島 1781) 』
島田 裕巳 (監修) 、小山鹿梨子 (漫画)


宝島社(出版)
B5判、ソフトカバー、144ページ
2011/06/15出版
ISBN-13 978-4-7966-8292-3
NDC分類: 188.5

定価 :880円(税込み)


 内容(下記出版社の公式頁より)
今回は、最近注目されている「空海」の言葉と「密教」をわかりやすく解説。空海が開いた真言宗は、修行と体験を重んじ、生きながら仏の境地に至ることを目的とする密教。本誌は空海の生涯を辿り、仏教の基本的な宇宙観、人生観を振り返りながら、密教世界を紹介します。修行を通してどんな生き方を目指すのか。それは、混迷する現代社会を穏やかに過ごすヒントで溢れています。マンダラや仏像などの密教美術の見方や、お遍路・お寺ガイド情報も満載です。


-はじめに- 日本の仏教とは、空海が伝えた密教である(島田裕巳) p.02
目次&本書の読み方 p.04
序章 仏教って何? 密教って何? ─ 仏教における人生の目的とは? ─ p.07
 まんがINTRODUCTION 迷えるダンサー舞、仏教と出会う p.08
 Column 空海の教えがここまで広がる! 真言宗宗派の系統 p.20
第1章 空海ってどんな人? ─ 自ら道を切り開く、たくましきエリート ─ p.21
 まんがCHAPTER1 舞、空海の一生から「自分だけの人生」を学ぶ p.22
 Column 空海の一生を振り返る 空海の生涯年表 p.50
第2章 「即身成仏」って何? ─ 密教の“悟り”が人生にもたらすもの ─ p.51
 まんがCHAPTER2 舞、密教の“夢”に触れる p.52
 Column 般若心経って何? 般若心経の成り立ちと解釈 p.78
第3章 曼荼羅と仏像の意味 ─ 密教美術に秘められた奥深き仏の世界 ─ p.81
 まんがCHAPTER3 舞、「曼荼羅」の神秘に驚く p.82
 Column 法要や祭事に参加してみよう 真言宗の年中行事 p.108
第4章 密教の修行とは ─ 密教に生き、新たな生命を得るために ─ p.109
 まんがCHAPTER4 舞、自分らしい人生と出会う p.110
巻末ガイド 空海に会える!日本密教のお寺 見どころガイド p134
〈さくいん付〉 空海と密教がわかる用語集54 p.140
奥付 p.144


萌え本分類: 解説本型。
ナビゲーター:ダンサーを目指す尾鳥 舞と寺の跡取り息子だがやる気の無い小峰光明の2名。各章の表紙と文中には、ナビゲーターとは異なる無名の男女2名と空海を模したと思われる僧形の人物が登場する。

カバー表紙: タイトルは横書き。タイトルの字色はオレンジでサブタイトル部分は赤地に黄色と白。仏塔のある風景を背景に、印を結ぶ僧侶と漫画の主人公2人のイラスト。
中表紙: 表紙ロゴのタイトルと僧形のシルエット。
折込ポスター:なし
本文: 縦書き、三段組みが基本。解説やコラムの部分は横書きが多く活用されている。
構成・設定: 巻頭16ページはカラー印刷、以後の巻末までは黒赤の二色印刷。イントロ6頁、各章の初めに8頁のストーリー漫画、その後にキーワード毎に2頁の図解つき解説、という構成はシリーズ共通。
ストーリー部分:プロダンサー志望の舞は、とある寺との出会いによって、空海や密教の人生観・世界観を知る。舞の頑固で狭い心は変わり始め…。
解説部分:各項目は見開き2頁単位で、初めにキーワードと「空海の言葉」、背景の語句解説などを置き本文に入る。続いて三段組み中上2段分を使った図解と解説文という構成。図解部分には写真や(番外エピソード形式の)1~4コマの漫画が配されることもある。ストーリー漫画は第3章末尾で完結し、主人公の2人は各々あたらしい人生を見つけて歩き出す。巻末には「全国密教寺院のガイド」と「用語集ガイド」が付属。


評価:
萌え絵度:  萌え絵というより、現代の普通な漫画風なのは本シリーズの共通点。
テーマ萌え度:密教系のビジュアルガイド・入門書としては上出来。あまり萌えないのは本書の性格上しかたない。
萌え本的意義: 『1710 ―ドラッカー 』『1729 ―ニーチェ 』『1750 ―ドラッカー リーダーシップ論 』『1767 ―正義と哲学のはなし 』に続く、別冊宝島版 「まんがと図解でわかる-」シリーズの第5作。
この後は、『1794 ―決算書 』『1805 ―7つの習慣 』『1823 ―ドラッカー(使えるマネジメント論) 』『1841 ―(マーケティングの神様) コトラーの思いやり仕事術 』が続刊。類書としては、『マンガ&図解でスッキリ! 5分で分かるテツガク ブッダの世界 』(スコラムック 2011/07発行)など。
 どんどん萌え本じゃない方向に向かっている気はするが、じゃあ違うのかといわれると萌え本には違いないしなあ。


総合萌え度 :★☆☆☆☆


紹介Blog記事:
山科檀林旧跡・護国寺 ~青年僧侶のシャカリキ奮闘記~ 2011年7月11日づけ記事、
マンガ 空海と密教
http://danrin.exblog.jp/14066408/
「さて感想ですが、日蓮宗の僧侶として見ましたので、
本に書かれている内容にはあまり共感できませんでした!
おそらく一般の方が読まれても、これを見て素晴らしいと思わないのではないかな?
ただ脚色等はしていないので、専門書として読めば、真言密教の入門編として良いのかも 」
だそうで。


監修、島田裕巳さんのBlog:
島田裕巳の「経堂日記」 2011年6月16日づけ記事、
6月15日(水)監修した『まんがと図解でわかる空海と密教』が刊行になる:
http://hitorigurashi.cocolog-nifty.com/kyodo/2011/06/615-448a.html
「私が全体を監修し、はじめにの文章を書いている。短い文章だが、日本の仏教の本質を密教としてとらえ、「日本密教」という言い方をしているところはこれまでになかった観点ではないだろうか。」

表紙イラスト・漫画担当、小山鹿梨子さんのBlog:
いもたれのげんいん 2011年6月19日づけ記事、
intuosさん
http://ab-gata-705.jugem.jp/?eid=234
 現在使用中のペンタブ擬人化イラストと解説とか。それと新刊のご案内。
「 別フレの担当さんは実際に高野山に行って空海さんに会ってきたらしいです。
フットワーク軽すぎだぜえ。
私も会いたい。
↓ムックはこちら。
仏教ブームとはいえ・・・この表紙で・・・売れるのか・・・?
女の子いなくて大丈夫か? と今頃はらはらしております。 」


宝島社紹介ページ
「空海の生涯を辿り、仏教の基本的な宇宙観、人生観を振り返りながら、密教世界を紹介します。修行を通してどんな生き方を目指すのか。それは、混迷する現代社会を穏やかに過ごすヒントで溢れています。マンダラや仏像などの密教美術の見方や、お遍路・お寺ガイド情報も満載です。」


Amazon.co.jp         の紹介頁
オンライン書店bk1     の紹介頁
楽天ブックス         の紹介頁
セブンネットショッピング  の紹介頁
紀伊国屋書店BOOK WEB紹介頁


付記:
『まんがと図解でわかる- 』シリーズ初の(そして2012年1月現在唯一の)「仏教系解説書」。前後の巻名よりわかるように密教を対象としたシリーズ中ではやや異色の一冊で、2011年夏の空海ブームに乗った一冊。


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