『(オールカラー)世界の魔術・魔法大全 』
魔法研究会 (著)、笠倉出版社 (発行)
笠倉出版社 (発行)
B6版、ソフトカバー、240ページ
2013/03/25出版
ISBN-13 978-4-7730-8652-2
NDC分類: 147.1
定価 :890円(税込み)
内容(「BOOK」データベースより)
「未来予知」「不老不死」「悪魔召喚」超常の力を得るためのメソッド。古今東西、世界の魔術体系のリアルを網羅したイラスト&図表を多数収録。
(この文言は、カバー裏面のアオリ文と同一である。)
はじめに p.02
目次 p.03
第1章 魔法・魔術の源流 p.09
魔法とは何か p.10
呪術は世界各地で生まれた 人類共通の魔法だ!! P.14
神の言葉を受け取るシャーマンは 現代日本にもいた!! P.16
(中略)
東洋と西洋の魔術は 宗教観によって発達が異なった p.46
Column 魔法は役に立たない p.48
第2章 東洋の魔術 p.49
健康になるだけじゃない! ヨーガは東洋の魔術の源流だ!! P.50
中国魔術の原動力! 古代から続く道教の思想!! P.54
不死の体で楽しく生きる 憧れの仙人ライフ! P.56
(中略)
日本の魔術史は アジアの神秘の宝石箱だ! P.92
Column 魔法は存在する p.94
第3章 西洋の魔術 p.95
森の民、ケルトの神官ドルイドは キリスト教が広まる前の信仰だった p.96
ゲルマン人が使った文字、ルーンは 神の英知を秘めている!! P.102
北欧神話の巫女ヴォルヴァの 使ったセイズ魔術とガンド魔術! P.108
(中略)
ハイチで信仰されるヴードゥー! 生ける屍、ゾンビの正体とは!? P.134
Column オカルトの危険性 p.136
第4章 魔術から錬金術へ p.137
天使の知恵と悪魔の能力を 召喚魔術で手に入れる p.138
ソロモン王が召喚・使役した 七十二柱の悪魔とは!? P.142
秘教カバラと 世界の設計図セフィロト!! P.146
(中略)
奇跡の医師カリオストロ伯爵は ただの詐欺師に過ぎなかったのか? P.190
Column 科学的に否定された仮説 p.192
第5章 近代の魔術思想 p.193
さまざまな系統の魔法を ひとつの理論にまとめられる!? P.194
魔術を研究、継承する秘密結社! 意外と子供っぽかった!? P.196
霊との交信に学者まで興味をもった! 死人が語る降霊会の不思議!! P.198
(中略)
現代にも魔法は健在だった! 二十世紀、二十一世紀の魔術!! P.214
Column 「自分探し」は魔法だ p.218
第6章 魔法コンテンツガイド p.219
ミンキーモモ p.220
マッドメン p.221
悪魔くん p.222
(中略)
魔法半将軍 十四歳の魔王 p.238
黒魔女さんが通る!! P.239
イラストレーター紹介、参考文献、奥付け p.240
萌え本分類:解説書型。
ナビゲーター:なし。
カバー表紙:タイトルは横書き、変形配置。タイトルの字色は白、青~紫系のグラデュエーション。様々なタイプの魔法使い少女5名の集合イラスト。
中表紙:(サブのアオリ文を省略した)カバーと同一柄のメインタイトル+イラスト。
折込ポスター:なし
本文:縦書き、二段組み。
構成・設定: 全ページカラー印刷。西洋・東洋の魔術・魔法を総覧的に解説する。全体を6章に分け、各章は見開き単位で2~4頁の項目に分割される。基本的に見開きの右側(偶数)は文書解説、左側(奇数)頁にはイラストもしくは図解を配する。第1章は魔法総論と呪術、シャーマン、精霊、護符、呪文、など12個のキーワードなどの解説。第2~5章は各々「日本を含めた東洋の魔術」、「中世以前の西欧魔術」、「近世までの西欧魔術」、「近世以降の西欧魔術」を解説。5章までの章末には1ページ分(実際は1/3頁程度)の関連コラムが附属する。第6章はアニメ、コミック、映画、小説などの魔術・魔法関連作品20作を、単行本などの表紙つきで簡易レビュー。
巻末のイラストレーター紹介は公式頁へのリンクつき。奥付けページに参考文献集があるが、索引は附属しない。
評価:
萌え絵度: イラストレーターの総数は5名で変更なく、カバーイラスト担当も前書と同じ山中虎鉄さん。各々の絵柄はリアル系から萌え風、マンガ調まで様々であまり統一されてない。イラストのカラー化は単純な彩色の追加だけにとどまらず、CG彩色による陰影や背景の追加、解説ページにも陰影の追加や写真の加彩が行われており、ビジュアル的にはかなり向上した印象をうけた。
テーマ萌え度: 内容は前書と同一で特に加筆や訂正はない。一般的な魔術・魔法解説書の範囲を超えず特筆すべきこともないが、あまりイラストに頼らず参考図譜や資料の表などがわりと多いのは好感がもてる。
萌え本的意義: アバンタイトルの通り、既刊の『(見てわかる!)世界の魔術・魔法大全 』(11/01)を全面カラー化した改訂版。
カラー化により価格が500円台から800円台に上昇しているが、カバーがついたりして全体の雰囲気はお値段以上に良くなった。
笠倉出版社発行の萌え本としては上記の他、
『
萌える恋愛心理まにゅある (SAKURA・MOOK 98) 』(09/08)、
『幻想世界のハローワーク(職業事典) 』(12/11)についでの4冊目。
ビジュアル系の関連書籍(なんちゃって萌え本を含む)としては、
『見てわかる! 世界のドラゴン&モンスター案内 』(08/11)、
『見てわかる! 世界の幻想武器&防具案内 』(09/03)、
『(オールカラー)本当に恐ろしいクトゥルフ神話 』(10/06)、
『(幻想世界)11ヶ国語ネーミング辞典 』(11/05)、
『(幻想世界)幻獣事典 』(11/10)、
『(幻想世界)武器事典 』(11/10)、
『 「マフィアの世界」完全バイブル 』(12/03)、
『(恐怖と混沌の)クトゥルフ神話ビジュアルガイド 』(12/07)、
『(声に出して叫びたい)必殺技事典 』(12/12)、
『 幻想世界和風ネーミングナビゲーション 』(13/04)
などが同社から発行されている。
同分野の類書としては、『禁じられた魔術大全(魔導書目録) 』(コアマガジン刊、11/06)などが、
魔術・魔法関連の類書としては、
『
萌え萌え魔法辞典 』(イーグルパブリシング刊、08/08)、
『
漫画/イラストで使える 西洋魔術事典 』(秀和システム刊、12/08)などがあげられる。
萌え本ではないものでは、『魔法辞典 』(新紀元社刊、98/09)、および同社刊行の「Truth in Fantasy 」シリーズ、「F‐Files No.- 」シリーズなどが代表的。
総合萌え度 :★★☆☆☆
紹介ブログ記事:
(前書の書評記事、)
Mr.Ouchのブログ 2011年07月02日づけ記事。
『見てわかる世界の魔法・魔術大全』
http://ooutitakasi.blog14.fc2.com/blog-entry-219.html
「 本の参考図版に萌え絵が無駄に多用されていてたり、最後のコンテンツ案内とか「なんだかなあ」と思えるような、いささか編集方針に難があると思われる本ですが、記述自体はごくまっとうなもので、500円の暇つぶし本にはちょうどよいと思われます。
私は理科好きおじさんとか理科充とか名乗っているくらいですから、基本的には唯物論者です。
問:「じゃあ超唯物論者のはずのオマエが、なんで今さら魔法なんだよw」
仰る通りです。これには二つの理由があります。 」
ひとつめは単純に面白いから。もうひとつは、
オカルトの歴史や内容について正しく知ることにより、より深い科学的思考ができるのではないかと思うから。
編集担当:
Telescope, ltd (有限会社 テレスコープ)さんのサイト:
>
WOLKS
>
書籍
編集・ライティングを担当との事。イラストレーターのリンク集あり。
笠倉出版社の
紹介ページ:
ほぼ基礎情報のみ。
Amazon.co.jp の
紹介頁
honto(旧bk1) の
紹介頁
楽天ブックス の
紹介頁
セブンネットショッピング の
紹介頁
紀伊国屋書店 の
紹介頁
付記:
上記出版社サイト上の発売日は3月12日。hontoの取り扱い開始日は3月6日。紀伊国屋の発売日は25日。
2013年3月14日には、市街地コンビニの店頭に並んでいた。
アバンタイトルの「オールカラー」は上記の各サイト間で、前についたり後ろについたりとさまざま。