Nutshell

PMRCがある限り。

Roxanne - The Police (1978)

2010年12月31日 18時54分31秒 | 1975-1979


グラモフォンに移籍してからというものやりたい事をやり過ぎた感の漂う作品を2作続けており、
商業的にも嗜好的にも如何なものかとハラハラしていた折に
これが聴きたいんだろうとばかりにStingから叩きつけられたSymphonicities。

とりわけこれが聴きたかったという訳ではありませんが
たしかにこれも聴きたかったとは言える安心の出来栄え。

完全に原曲のままオーケストラ・アレンジになっているだけですが、
変に楽曲を弄って本当に交響曲として組み直したりしなくて良かったです。

選曲に関しては言い出せば切りがないですが、
いつものセットリスト曲は
いつものセットリストを演っているLive盤がリリースされるのでこれはこれで満足です。


こういった企画盤、Live盤、或いはリマスタリング盤を除けば
2010年で印象に残った作品は極僅かです。

Meja - Urban Gypsy
The Script - Science & Faith
Soilwork - The Panic Broadcast

今年も必携はたかだか3枚です。
もう少し余裕があればDisturbedとGodsmackを足して5枚です。

2010年に何を聴いていたかと言えば
Cowboys from Hellであり、Leftovertureであり、Beatles for Saleです。

飽和状態にあるというか、貪欲さが無くなったというか、如何なものかと。

Much Too Soon - Michael Jackson (2010)

2010年12月31日 02時26分09秒 | 2010


そんなこんなでMichael JacksonのMichaelです。
別人が歌っているだとか、歌唱の加工度合いが半端ないだとかいう話が飛び交い、
コンピレーションだとか、未発表曲集だとか普段買う事はないながら
どんなものかと興味を引かれたのが購入した最たる理由だったりします。

親しい人間や熱狂的ファンが違和感を覚える程度だろうと軽く考えてましたが
確かに別人にしか聴こえない箇所が多々。

技術の進歩に素直に関心しましたし、
この今後まだレベルのものが発表されるなら、多分買ってしまうだろう出来。

が、しかし。

普通に違和感なく聴くことができる歌唱と
若い時は確かこんな声だったなと感じる歌唱と
ダレン・ヘイズが聴きたくなる歌唱と
なんだか色々混ざって気持ち悪いというか疲れます。

個人的には未発表デモ集の方が遥かに良かったのですが
商業的には新作の方が確実に正しい選択の訳で、
色々考えるうちにブルース・リーの死亡遊戯が観たくなる逸品。

ジャッキー・チェンの映画のDVDを昨日大量に大人買いしてしまったのは
このアルバムの所為と思われます。

ブルース・リー、ジャッキーあたりが好きな方は是非。

Undertow - Mr. Big (2010)

2010年12月28日 23時05分00秒 | 2010


Mr. BigのWhat Ifも買ってました。
が、しかし。

これまで何度か書いた気がしますが、Kevin Shirleyの音は生理的に無理です。
不思議と大人気なプロデューサーの彼ですが無理なものは無理です。

再生して5秒で止めてクレジット確認してダンボールに投げ込みました。
せめて一度は一通り聴きたいのですが無理なものは無理です。


判ってます。
あれだけ世界に認知された大人気プロデューサー様の仕事が悪い筈ないのです。
私の耳がおかしいに違いないのです。

しかし、彼が関わったどの作品を聴いても
ミックスダウンした後に纏めてコンプレッサー掛けまくった後に
64kbpsでmp3に変換した音源を1000円くらいのモニタスピーカーで再生した音が
隣の部屋から漏れてくる様にしか聴こえないんです。
楽曲がどんなに素晴らしかったとしても嫌悪感しか沸かないのです。

嫌いなミュージシャンが居たとしても聴かなければ済む話です。
好きなミュージシャンであっても聴けない、聴かせないという敏腕さ。
大人気であるが為に、一年に3枚くらいはこの敏腕さにぶち当たります。

こうして無かった事にされる作品がまた一つ、2010年に追加されました。


2010年はリマスターは凄かった。

Billie Jean - Michael Jackson (1982)

2010年12月27日 22時41分08秒 | 1980-1984


先日のクリスマスか何かにテレビでマイケルさんの番組だか何だかが放映されたらしく、
地元の友人から久々に連絡があったかと思えば開口一番に飛び出した言葉。
「マイケルのやつ録ってない?」


録ってません。
DVDも持ってません。


マイケルさんが故人となってから、周囲の知人に同じ様な事をわりと良く訊かれます。
マイケルさんの熱狂的ファンと思われている様です。


「This is It、まじでカッコよくなかった?」


観てません。
DVDも持ってません。


確かにマイケルさん好きですし聴いてましたが30年近く前の話です。
そもそも、周りの大人どもが挙って
ジャケットの裏を開いてはアオとか息巻いていたあの頃、他に何を聴けと。


とは言え、ソロのオリジナル作は、ついでにリマスター盤も一通り聴いているので、
巷で良いと評判の寄せ集め、Michaelも先ほど買って帰ってきました。

TOWER RECORDの兄ちゃんの
「やれやれ、こいつもあの番組に乗せられた手合いか。」
という視線が辛かったです。


観てません。

Sad But True (remastered in 2010) - Metallica (1991)

2010年12月21日 23時04分25秒 | 2010



Metallicaで最も好きな曲を挙げろと言われれば
BatteryでもHoursemenでもなくSad But Trueな当方と致しましては、
今回のBlack Albumだけで今後10年間は何不自由ない音楽生活を送れる自信がある訳ですが、
1stから4thまでの何れも当然至極に好きな事を考えれば
今後50年はCD買わなくて済むのではないかと思われます。

2010年は新作は酷かったですがリマスタリング盤は凄かった。
振り返ればそんな年と言えましょう。


当該曲のライブ・パフォーマンスについては
変なコブシ回しを使い出して以来、痛々しさしか感じられなくなった本家よりも、
チャドの方が遥かに格好良く、当該曲への愛がヒシヒシと感じられます。

本家は全く観たいとは思いませんが、こちらは一日一回、観たい演奏です。


One (remastered in 2010) - Metallica (1988)

2010年12月20日 21時50分43秒 | 1985-1989


ホーリークラップ!一体全体何なんだ?!俺が今聴いたのは!!
干した布団を叩いてるのかと思ったぜ!ガッデエム!
というあの衝撃が今再び蘇る
MetallicaのJusticeの2010年リマスターを買いました。

ついでに1stと2ndとPuppetsとBlack Albumも買いました。
去年だか一昨年だかのSHM CD化の際にリマスタリングが見送られ、
全世界から非難の嵐が吹き荒れたとか荒れなかったとかで
去年だか一昨年だかのSHM CD化が無かった事にされる再発です。

買って悔い無しのリマスタリングであり、
布団を叩きたくなる事間違いなしの逸品。
暮れの晴れた昼下がりに是非。

Cowboys from Hell (remastered in 2010) - Pantera (1990)

2010年12月11日 17時13分42秒 | 2010


ジーザス!一体全体何なんだ?!俺が今聴いたのは!!
ナイフで頭ん中を掻き回されたかと思ったぜ!オーサム!
というあの衝撃が今再び蘇る
Cowboys from Hellの20周年記念、ナントカエディションですが
1枚目のリマスタリング盤はなんだかんだで今年最も聴いた一枚であり、
全てのミュージック・ラバー垂涎のアイテムです。

元々完成された異次元の音だった為、
特にリマスタリングには期待しておりませんでしたが、
今回の衝撃的なリマスタリングにより
オリジナル盤ごときのモコモコした音で今も満足していた自分が
如何に愚かであったか噛み締められる逸品。

今ならAmazonで2000円程度です。
ナイフで頭の中を掻き回される事に目が無い方は是非。

おまけのRachel Barton Pine。

The Catalyst - Linkin Park (2010)

2010年12月02日 01時18分09秒 | 2010


前作に引き続き、無かった事にされる作品がまた一つ。
Linkin Parkの4thを買いました。
リリース時に一度聴いた限りであり、あれから大分経ちますが全く聴いておらず、
アルバム名も思い出せないので今後も聴かれる事は無いのでしょう。
不運にも私に買われてしまったプラスチックの円盤が不憫ですが仕方ありません。

このThe Catalystと、あと一曲くらいは良かった気がしますが、
どうにもこうにも各曲間に挿入される短いインストが全てを台無しにしており、
というか、そもそも台無しにされるまでも無かった曲が大半だった事、
目指したであろう方面はトレント・レズナーで間に合っているという諸事情から
作品として無茶です。



今年、存在しなかった事にされた作品の如何に多かった事か。
存在しなかったので具体的な名前も出てきませんが、
やたら期待外れが多かった事だけは記憶に刻みつけられた、そんな2010年。

勿論、素晴らしい作品もありました。

コーラス以外でも聴かせてくれたSoilwork、
あざといカバーにニヤリとさせられたDisturbed、
2ndが難しいなんて笑っちゃうを証明してくれたThe Script、
資産活用の重要性を今一度教えてくれたSting。


えー、そんなもんですかね。
今年は早くも一年を総括してしまいまったので気分が良いです。


せっかくなのでLinkin Parkの雄姿を張っておきます。