MiddleDayTripperの徒然記

気ままな中年オヤジの独り言

こっちを映画にすべきだった?!

2009-03-20 23:23:53 | 閑話休題

午後の仕事が先方の都合でキャンセルになり、事務所でテレビを観ていた。

一部マスコミが強引に盛り上げようとしているWBCは見る気になれず、ラテ欄を読んで「相棒5 バベルの塔~史上最悪のカウントダウン!爆破予告ホテルの罠」と言う長ったらしいタイトルのドラマの再放送を観た。

ストーリーはオフィシャルを引用すると、

06年大晦日。小野田官房長に富永衆議院議員のパーティーに強引に連れていかれた右京と薫は、富永のボディガードをやらされる羽目に。都市化再開発計画の急進派・富永は左翼過激派の梶に命を狙われていた。会場では元刑事の楓が富永の身辺を警護。右京は楓が耳の不自由な娘はるかを連れてきていることから、楓が富永と婚約したことを察知する。しかし、そんな楓の前に離婚した元夫である和久井が現れた。「はるかにプレゼントを渡したい」という和久井に帰れと突き放す楓。右京らはそんな小競り合いを偶然目にしてしまい…。
そのはるかが何者かに誘拐され、「娘の命と引き換えに富永を殺せ」という指令が楓のもとに届いた。犯人は過激派の梶か?一人思い悩みながらも富永殺害を決断する楓。犯人の指示に従い、これまでつけていたインカムと携帯電話をトイレのタンクに入れ、拳銃を手にパーティー会場へと戻っていく。
午後8時。いよいよ富永が楓との婚約を発表する時間になった。が、肝心の楓の姿がパーティー会場から消えてしまった。仕方なくステージに上がった富永は自らのスピーチで時間をつなぐことに。そんな一部始終を見ていた右京と薫は、なぜか胸騒ぎを覚える。
やがて現れた楓は富永に紹介されステージへ。犯人は管理システムにネットでアクセス。楓の行動を逐一映像で管理している。富永に拳銃を向けようとした楓だったが、犯人の指示に従いスピーチを始める。「夜が明けたから、目覚めるのではない…」。右京の顔色が変わった。そのままステージに駆け上がると、楓が引き金を引くよりも一瞬早く富永を押し倒す。富永は一命を取り留めたが、失敗した楓はそのまま拳銃を持って逃走。パーティー会場のある超高層ビルは大パニックとなってしまう。
犯人からパーティー会場に戻るよう指示された楓は、ウエイトレスの祥子を人質に会場へ。深夜0時までに富永を連れて来いと篭城する。管理官昇進を目指す大河内監察官は、楓も左翼過激派の一味と断定。内村警視長から射殺許可をとってしまうが、楓がそんなことをするには何か理由があるはず。右京は必死に大河内を説得するが、昇進を狙う大河内は聞く耳を持たない。警視庁一のスナイパーの日野が観覧車の中で楓に照準を合わせる中、右京と薫は2人だけで事件の真相を探ろうと行動を開始する。
配電室に入った薫は主電源のスイッチを落とし、ビル全体が真っ暗に。すかさず会場の外にいた右京は手話で楓と交信、犯人の手がかりがトイレのタンクに残されていることを知らされる。すべてを把握した右京ら警察は犯人の無線を傍受、音を米沢に解析してもらい、船の汽笛のような音を拾う。アジトは東京湾沿岸か?伊丹ら捜査一課の刑事を中心に、東京湾沿岸を探し回る。
米沢は人質になったはるかの映像から窓に映る犯人の顔を取り出すことに成功した。これが過激派の梶か…。
一方、角田ら組織犯罪対策班が検挙した麻薬密売容疑の男が、梶のグループの一員であることが判明した。どうやら麻薬は彼らの資金源となっているらしい。取調べでなんとか梶の居場所を聞き出すと、刑事らは梶のアジトの周囲を固め中を確認。警察では突入隊を編成、慎重に近づくと一気に部屋の中へ突入。「梶宗一郎を確保!」。そしてはるかも無事保護に成功した。一気に盛り上がる大河内ら。
しかし、突入隊によって逮捕された男は過激派の梶に間違いはなかったが、今回楓を脅している犯人とは別人であることが判明。楓を脅し富永の命を狙っている男はいったい誰か?…。右京と薫は例の写真を手に、捜査の網を広げようと活動を開始する。と、その矢先、偶然のその写真を見たホテルの警備員が男を知っているという。
男はホテルの元警備員・五十嵐であることがわかった。2週間ほど前、磯部支配人の推薦で雇われたが、すぐにやめてしまったという。どうやら犯行の下準備のために潜り込んだらしい。磯部支配人によると、五十嵐の妹、今、楓の人質になっている祥子から頼まれて雇ったのだという。右京らは富永を連れて楓と祥子の前へ。いよいよというその時、右京は五十嵐と祥子にすべてを告白するよう迫る。真相がすべてバレたことがわかると祥子は楓から拳銃を奪い、逆に楓を人質に。
五十嵐と祥子の妹・公子はかつて富永のもとで働いていたが、富永の子を身ごもるとあっさり捨てられ、富永は楓と婚約してしまったという。それでも子供を生みたいという公子は、富永らによって流産させられ、ショックを受けた公子は自殺。以来、五十嵐と祥子の兄妹は富永、楓らに復讐しようと誓っていたという。祥子に脅され、ついに富永は逃亡。隙をついて襲い掛かった和久井によって祥子は逮捕されるが、もう時間がない。伊丹らが到着した時、はるかが監禁されていた小屋は爆発する。
その報せを聞いた楓は祥子の拳銃を奪い逃走。右京と薫が彼女を追い屋上へ向かう。2人が説得しようとするが、聞く耳を持たない楓は拳銃を自分に向ける。銃声が響き楓がその場に倒れる。
港の現場でははるかが生きていた。五十嵐が爆発直前にはるかを連れて小屋から脱出していたのだ。だが少女を庇った五十嵐は瀕死の重傷を負う。はるかは五十嵐に「ア・リ。ガ・ト・ウ」と言い続ける。
屋上では倒れた楓に右京と薫が駆け寄るが、怪我はしていない。観覧車から日野が拳銃を狙撃したのだった。祥子に撃たれた和久井も弾丸がプレゼントに当たり、無事が確認されていた。楓と和久井、そして伊丹らに連れられたはるかの親子3人は涙の再会を果たす。
まるで現代のバベルの塔のような超高層ビルを見上げた右京。楓親子に視線を移すと静かにつぶやいた。
「昔、世界の言語は一つだったそうです。人々は高い塔を作って住もうとしましたが、神の怒りに触れ、言葉を通じなくされました。お互いを理解できなかった人々は散り散りになったという話です。ところが今日、言葉をしゃべらない少女によって、バラバラだった人々の心があのように…」。
その言葉を噛みしめていた薫に電話が入る。事情を知らず待っているたまきと美和子だった。

ストーリーはドンデン返しが何度もあり、緊迫感がある中でテンポもちょうど良い感じだった。ゲスト出演者は楓に大塚寧々、和久井にココリコの遠藤、ラストのドンデン返しを演じる日野に寺島進、犯人の五十嵐に杉本哲太。ビッグネームでは無いが、ツボを抑えたキャスティングだった。

明日テレビ放送される「劇場版」は詰め込み過ぎのドタバタ感が強かったが、それよりもストーリーは面白く、もう少しスケール感を強くすれば、そのまま映画にできたと思う。

ただ個人的には、ゲストは05年~06年にかけてのテレ朝刑事ドラマの脇役だった人が多く、そのイメージが抜け切れないままだった。

PS -羅生門-の遠藤章造
刑事部屋〜六本木おかしな捜査班〜の大塚寧々
富豪刑事の寺島進

寺島進はテレ朝よりもフジの「逃亡者 木島丈一郎」と「アンフェア」のイメージが強過ぎた。でも敢えてそのイメージを利用して制作したとも取れる。

 


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