【Re:社会部】「遠くの事件」に違和感(産経新聞) - goo ニュース
加藤容疑者の生い立ちや暮らしぶりに関しては事件直後から、マスコミは色々と追っていたが、勤め先や出身校についての情報はなかなか出てこなかった。学校や会社の所在地から「多分ここだろう」と推測はできたのだが…。
相変わらずのネット批判や救助や逮捕にあたった警察に対する結果論からの無謀とも言える批判まで飛び出していたメディア。「記者から怒号まで飛んだ」らしいが、なぜ今頃になって、こんな批判記事を出してきたのだろうか?
関東自動車の所属するグループ会社が怖かっただけだろう。
東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、加藤智大容疑者(25)が勤務していた関東自動車工業を取材し、同社の事件に対する「心情的な距離」を感じました。
事件翌日の9日に開かれた記者会見。加藤容疑者が事件3日前に無断退社した様子について、同社幹部は最初、「分からない」としましたが、会見後半で突然、「ツナギがないと騒いでいた」と説明を変えました。この幹部は憮然と「(退社の経緯は)重要ではないと思っています」と弁明しました。会見前には、広報担当者が笑顔を振りまきながら対応し、報道陣から「笑い事じゃない」と怒声が上がる一幕もありました。
同社は会見で被害者に「哀悼の意」を表しています。加藤容疑者は派遣社員で、同社が直接、雇用した社員ではありません。会見は「ツナギがなく、やけを起こした」という供述が明らかになる前でもありました。それにしても、工場から怒って帰った人間が17人も死傷させたのですから「もう少し『我が事』という感じがあってもいいのでは」と違和感を覚えました。
「好き嫌いとか関係なく、車の生産台数が減れば、まず派遣社員が切られる」と同社社員は言います。同社が事件や被害者から意識が遠いように感じたのは、そもそも事件を起こした派遣社員に対し、身内意識を持ちにくいからなのかも知れません。