岡山市の水を守る岡北の会

旭川流域で有害物質が浸・流出する危険性のある御津産業廃棄物処分場を建設・操業することに反対し、岡山市の水を守る活動を発信

虎倉産廃裁判(民事)が最高裁でも勝訴!

2015-07-16 | 記事
 御津虎倉産廃処分場の建設差止裁判は、7月14日、最高裁判所の裁判官全員一致の意見で、業者側の上告を棄却し、住民側が勝訴しました。

 14年前、岡山市北区御津虎倉(当時は御津郡御津町虎倉)に(株)西日本アチューマットクリーンが管理型の産廃処分場を設置する計画が浮上。地元住民は、御津産廃阻止同盟を結成して建設反対の運動を展開してきました。

 2009年10月、岡山市は産廃処分場の建設を許可。地元住民は、2010年3月、産廃業者に建設差止を、岡山市に許可取消を求める裁判を起こしました。

 一審の岡山地裁では、両裁判とも住民側が敗訴。控訴審の広島高裁岡山支部は、2013年12月、建設差止訴訟について、「集中豪雨時には汚染水が下流に流れ出す危険がある」として逆転勝訴。許可取消訴訟については敗訴していました。

 御津産廃阻止同盟は、「早急に勝訴集会を開催するよう準備に取り掛かっております」「日程が決まりましたら、改めてご連絡いたします」と述べています。

 なお、同盟は7月18日(土)午前10時~12時、御津ふれあいプラザ(御津金川529)で定期総会をひらきます。



(7/25補足)
正確には、「上告棄却」ではなく「上告不受理」のようです。
以下、『岡山民報』の記事です。

命の水守った! 住民が勝訴
最高裁が建設差し止め
岡山市・御津産廃訴訟

 岡山市北区御津虎倉(みつこぐら)に西日本アチューマットクリーン社が計画する、大規模な産業廃棄物管理型最終処分場(埋め立て容量51万立方メートル)と焼却施設をめぐり、近隣住民52人が建設の差し止めを求めていた訴訟で、最高裁第3小法廷(木内道祥裁判長)は、同社の上告を不受理とする決定(14日付)を出しました。2審広島高裁岡山支部の、建設差し止めを命じ、住民が逆転勝訴した判決が確定。「命の水を守れ」と建設に反対してきた住民たちの14年に及ぶ運動が実りました。
 一審判決は住民の訴えを棄却。しかし、広島高裁岡山支部は、処分場の浸出液調整池の容量が足りず、集中豪雨の際などに汚染水があふれ出る判断。ダイオキシンなどの有害物質が下流の浄水場や井戸に混入し、「少量でも生命及び身体に重大な危害を及ぼす」として、同処分場を「建設してはならない」との判決を出していました。
 御津産廃阻止同盟の中原寿会長は「良識ある最高裁の判断です。やっと決着してほっとしています。建設差し止めを願う、住民の熱意が伝わった」と話しています。