宮川歯科医院 院長ブログ

堺市西区の宮川歯科医院 院長の宮川和人がブログで色々なことを語ります。

子供たちの虫歯の数は、本当に減っているのでしょうか?

2015年04月14日 | 歯のお話
 毎年保健所での歯科健診(1歳半児と3歳半児)に参加させてもらって、30年近くになります。嬉しい事に、お子さん一人当たりの虫歯の数は年々減ってきているように
も思われます。文科省の統計調査でも平成26年度の12歳時点での一人当たりの虫歯数は1本で、20年前の4本から比べると大きな変化です。
ところが、大阪府内の公立小中学校で行った学校歯科治療調査の結果によると、毎年小学校で歯科検診を受けた子供たちのうち、歯や歯並びに問題があると言われて、歯医者さんの
ところで、治療を受けて報告書を出してくれたたのは48.6%だったそうです。中学校ではさらに低く25.9%にとどまったらしいです。
小さい頃に虫歯がなかったのに、小中学生になって虫歯ができて、そのまま放置されてしまっているのは、とても残念ですよね。
虫歯があるのに、なぜ治そうと思ってもらえないのか?これは本当に大きな問題です。背景には、親御さんの意識の問題もあるみたいです。
乳歯はいずれ生えかわるのだから、そのままで置いておこうと考えられたり、部活動や習い事を優先して予約の時間に間に合わないことも…
もちろん、他にもいろいろ理由があると想像できますが、ご存知のとうり、虫歯は自然に治ることがあありません。せっかく歯医者さんのところへ通っていても
虫歯が進行しすぎてしまっていると、その分余計に回数や時間がかかります。
また、一方で虫歯や歯並びに問題のない子供たちに対して、これからも引き続き自分の歯を大切にしてもらえるようになってもらえるかかが大きな問題です。
この春の新学期は、子供たちの家庭環境が大きく変化する時期でもあります。もう一度、生活習慣を見直してみるよいチャンスかもしれません。
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