宮川歯科医院 院長ブログ

堺市西区の宮川歯科医院 院長の宮川和人がブログで色々なことを語ります。

お子さんに「不正咬合」(叢生)であると検診で言われたなら…

2011年02月27日 | 歯のお話
 お口の機能は、食べることや発音などの生活習慣の中で自然に育まれます。
ところが今の日本では軟らかい食べ物を好まれる傾向があり、よく噛む機会が
減り、正しくお口全体の成長・発達を得ることが出来ないお子さんが増えて
、叢生(乱ぐい歯)が増えています。
最近のお子さん達の歯並びを見ていますと、むし歯はかなり減ったのに永久歯
の生えてくるスペースが足りず、前歯の生え換わりの時期(5、6歳)から
歯並びに問題があるというケースが増えています。
さらに、このような歯並びのお子さんの中に、正しく食事をしたり、飲み込んだり、発音などがうまく出来なかったりする方も多く見かけるようになりました。
お口の機能は大切な役割をしている筋肉が、正しく連携して動いていることが
重要です。このうちの一つでも異常があると全体の働きが鈍くなるのです。
その結果、歯並びや顎の骨の成長が大きな影響を受けてしまうのです。
 正常な歯並びでは上顎の骨が真ん中から両側に向かって成長していきます。
下顎の場合、奥歯(永久歯)は最初内側に向かって生えてきますが、正しく噛むことで途中から真っすぐに向きを変えて生えてくるのです。
ところが最近のお子さんは奥歯が斜めに生えたままで、歯が正しく並ぶための
スペースが不足して、叢生になることがわかってきました。
このことは日常における食生活の変化と密接な関係があると思われます。
例えば、核家族化によりお子さん一人での食事、塾通いやクラブなどで食事の
時間が遅くなることによる消化のよい食べ物、簡単にできる食べ物、など
栄養バランスは良いが歯ごたえのない食事となってはいませんでしょうか?
お子さんは日々成長されますので、その成長にあわせた治療も早めにやっていくことも大切であると思います。
食事や生活習慣も重要な治療のひとつなのです。
お子さんが将来きれいな歯並びとステキな笑顔を得られることを心より願っています!



よく利用している「あるカフェ」での出来事

2011年02月20日 | 気まぐれ日記
 今日は朝から難波で仕事に関するセミナーを受講した後、地下鉄で梅田に
出かけた。昼食を取るために、地下街で偶然見つけてから、よくこのお店を
利用している。日曜日にもかかわらず、お昼2時までランチタイムがあり、
コーヒー付きで安いのが気に入っている。
職場の近所のファミリーレストランもよく利用させてもらっているが、
日曜や祝日にはランチタイムがないので、ここのカフェはよくこの値段で、
頑張っているなといつも感心させられる。
今日は偶然にも後から入ってきたビジネスマン風の二人の若い男性の客が、隣の席にすわった。
席が離れていないせいもあって、会話の内容がよく聞こえてしまった。
その内容が以外なものだったのにおどろかされてしまった。
それはある会社の面接だったのだ。簡単な自己紹介に始まり、会社について
どのようなことを知っているかから、ガイダンスを行なっていた。
まさかこんな所で、面接を行なっていて、偶然その場に居合わせてしまった
ことに不思議な感覚を覚えてしまった。
一対一の面接だったのだが、とくに緊張感のようなものは伝わってはこなかった。会社側としても、少しでもリラックスした雰囲気の中で、面接を行いたかっただけかもしれない。
面接途中でこちらは失礼させてもらったのだが、この場に居合わせてしまった
ことは何かの縁なのかもしれないと思った。

就職難の今、彼の内定が決まればいいなと思った。

ある患者さんとの出会い(素晴らしい入れ歯のお話)

2011年02月13日 | 歯のお話
 先日、入れ歯が割れて困っているので診てほしいと連絡が入った。
ご近所の方だったので、当日のご予約をいれていただいた。予定どうり御来院
していただき、簡単な挨拶のあと、問題の入れ歯を診させていただいた。
いろいろお話を聞かせてもらったところ、15年ほど前にある先生のところで
作ってもらった入れ歯で、今まで一度も調整の必要もなく問題なく使っておられたとのこと。 瞬間接着剤で割れた入れ歯を御自身で修理されたので、見た目には、問題がなさそうにも思えた。後でお口の中の全体のレントゲン写真を撮れせてもらい、この入れ歯の素晴らしさに再度驚かされてしまった。
15年間も全く調整の必要もなく、しかも入れ歯を支えている歯や顎の骨も
健康な状態を保っておられることが、奇跡のように思えたのだ。
患者さんには「もしこの入れ歯をお作りになられた先生や技工士さんがこの
現状を診られたら、きっと大喜びされると思いますよ!」とお伝えした。
患者さん自身も、入れ歯がこれほどお口の中にピッタリと合っていることが
そんなに素晴らしいことであると最初はお感じなられいなかった雰囲気だったのが、だんだんとその「幸せ」をお互いに分かち合えることが出来て嬉しかった。
当たり前の話なのだが、患者さんにとって調子のよい「入れ歯」を診させてもらう機会が少ないのが現状だ。患者さんお一人づつ生活環境も違えば、
日頃の食生活や好みも違うし、噛む力やバランスも様々だ。
長年使っていると、歯や歯ぐきだけでなく、入れ歯自身も傷んでしまう。
そんな中で、長い間御自身の身体の一部として立派に働いてくれた入れ歯を拝見させてもらい、このような機会を与えてくださった「出会い」に感謝をしたい。