宮川歯科医院 院長ブログ

堺市西区の宮川歯科医院 院長の宮川和人がブログで色々なことを語ります。

だ液(つば)が少なくなると、どんな事が起きやすくなるの?

2012年05月10日 | 歯のお話
 毎年地元の小学校で歯科検診を行なっておられる、岡山大学院小児歯科の
岡崎先生が心配されていらっしゃるのが、子どもたちのだ液の量が減り続けて
いるとのこと。以前ですとちょっと口を開けているだけで、口の中がだ液で
あふれてきたそうです。しかし、今ではそのような子どもたちはめずらしくなり、口の中がすぐに乾き、皮膚もカサカサの子が増えてきているそうです。
だ液の量は15歳ぐらいでピークとなり、20歳ぐらいから徐々に低くなります。つまり、小児の時期に十分な発達がないと、大人になってから補うことが
難しくなるということです。
その原因は噛む回数が減ってきていることが挙げられます。
ご家庭や職場でも、早く食事を済ませないといけない状況が続いたりしますと、
ゆっくり、よく噛んで食べるという習慣がなかなか身につきません。
飲み物があれば、流し込むような食べ方をすれば噛む回数も減ります。
消化不良や下痢も起こしやすくなります。
だ液が少ないことは、むし歯や歯周病にかかりやすくなり、口臭がひどくなることも…
また、食べ物本来の味を感じるセンサーの役割をしている舌の細胞(味蕾)が
十分に働く事が出来ずに、食事が楽しくなくなってしまいます。
手足のすり傷や切り傷をした時、なかなか治るのに時間がかかった経験をした
のに、お口の中の傷は意外と治りが早かったことに『おや?』と気付かれた
方も多いのではないでしょうか。
だ液には素晴らしい抗菌力があり、わたしたちの身体を守ってくれています。
楽しく、よく噛んで、だ液をたくさん出してほしいですね。

コメント (0) |  トラックバック (0) | 

お子さんの本当のむし歯の原因とは…

2012年03月18日 | 歯のお話
 元日本歯科大学小児歯科学教授の深田英朗氏が「病んでいる子どもの歯をみるのではなく、病んでいる歯をもっている歯をもった子どもをみる」とした保育
歯科学を唱えておられました。
一般にむし歯の原因として、単に歯みがき不足や甘いものの食べ過ぎがよく知られています。しかし、それだけでは説明のつきにくいケースもあります。
兄弟や姉妹の間で、ほぼ同じような生活環境の下でもむし歯や歯並びに差が
でてくることがあります。これは「歯の質の違い」だけが、その理由になるのでしょうか?
横浜市で小児歯科を開業されておられる元開 富士雄先生は、お子さんを取り巻く生活環境の変化にいち早く注目されておられました。
特に今までむし歯ができなかったお子さんに、むし歯が見つかったりする原因
として、3つの事柄を指摘されています。
1、出産
2、引越し
3、病気(家族の病気)

つまり、親御さんの生活が変化することで、お子さんの身体のリズムのパターン
に大きな影響を与えてしまい、その結果お口の中にむし歯ができやすくなる。
このお話を最初に伺った時には、かなりの衝撃を受けたました。
それまで原因を考えるよりも、むしろむし歯をどのように治すことに重点を
おいてきたからだったからです。
歯医者さんのところでお子さんにむし歯があることを言われて、ショックを
受けられた親御さんには、今一度お子さんとかかわりのある人たちと、これ以上むし歯にならないために、どうすればいいのか。それを解決するためのヒントになってもらえれば、嬉しく思います。


コメント (0) |  トラックバック (0) | 

フッ素(フッ化物)だけでむし歯予防ができますか?

2011年12月23日 | 歯のお話
 お子さんのむし歯予防に熱心なお母さん方からよくあるお問い合わせの中で、
「フッ素」に関する件数が増えてきています。
歯医者さんのところで、お子さんがむし歯予防のために定期的にフッ素を塗って
もらっていらっしゃる御家族から、こんな内容の御質問がありました。
「うちの子は定期検診で、歯医者さんところでフッ素を塗ってもらっていたのに
なぜむし歯ができたのですか?」
この疑問お答えする前に、「むし歯は、なぜ起こるのか?」「むし歯の原因は
何?」をお話しなければいけません。
むし歯はお口の中にある「むし歯菌」(ミュータンス菌)によって起きることは
よく知られています。この菌は私たち人間と同様に生きていくためには「食べ物」が必要です。それが糖分(ショ糖)です。この糖分を取りこんで、
排泄物であるウンチやオシッコを出します。ウンチにあたるのが歯垢(プラーク)であり、オシッコにあたるのが酸です。その酸の力で歯の表面が溶けていく
(脱灰)状態が続くと、むし歯になります。
フッ素の役割は、その歯の表面の物質と結びついて、むし歯菌が出す酸から歯を
守ってくれます。ただし、一度どこかの歯に穴があくほどのむし歯が見つかって
しまうと、お口の中全体にむし歯菌が活発に活動している証拠です。
確かにフッ素はむし歯予防に有効な方法の一つです。しかし、むし歯予防の
合格点が仮に60点としたら、10点ぐらいの点数にしかなりません。
あと合格点に足らないところは、他の方法で補ってあげる必要があります。
お子さんが将来むし歯にならないために、そのリスクをどれだけ減らしてあげられるかどうか、そのことのほうが「むし歯治療」よりもっと大事なことでは
ないでしょうか?
『歯』は、何のために生えてきたのでしょうか?むし歯になるためでしょうか?答えは「ノー」ですよね。大人になっても自分の歯でおいしく食事が
できることが、大切であると思います。



コメント (0) |  トラックバック (0) | 

12歳のお子さんの平均のむし歯の数が、1.20本になったことについて

2011年12月18日 | 歯のお話
 先日、今年(平成23年度)学校保健の統計調査の発表がありました。
その中で、失われた歯(喪失歯)や治療が済んでいる歯(処置歯)を含んだ
12歳のお子さんの永久歯の一人当たりの平均むし歯数が1.20本になった
との報告がありました。
この数字は、過去最低を更新したそうです。ちなみに今から27年前の昭和
59年では、4.75本でした。つまり、お子さんの御両親の世代から少しづつ
むし歯の本数が確実に下がってきたことを意味します。
確かに以前でしたら、3歳半の歯科検診でむし歯が見つかっていたのが、
最近では本当に少なくなりました。
その原因は、いろいろ示されていますが、まだ決定的なものはみつかっていません。その理由として、むし歯はむし歯菌が原因で起こるものですが、さまざま
な要素が重なり合った時に発生するものだからです。
いまではマイナス一歳からのむし歯予防ととして、キシリトールが注目されています。妊娠3カ月目からキシリトールを取り続けることで、お母さんだけでなく
将来生まれてくるお子さんのむし歯予防が可能になってきたのです。
まさにキシリトール一粒で、二度おいしいことが起こるのです。
1.20本という数字は、これまでに行なってきたむし歯予防対策の大きな成果
であると思います。しかし、これからも限りなく0に近づけていくことが求めらていきます。その一つの解決策として、キシリトールの存在がますます重要に
なっていくでしょう。
コメント (0) |  トラックバック (0) | 

お子さんがむし歯にならないために、どんなことが必要なのでしょうか?

2011年11月20日 | 歯のお話
 おもに次のような事柄があげられます。
1.規則正しい食生活と歯みがき
2.歯の質を強くするフッ化物の利用
3.歯の定期的な健診(むし歯、歯ならび、正しいみがき方のチェック)
4.キシリトールの効果的な利用
ただし、むし歯になる原因は人それぞれ違いがあり、歯医者さんのところで
お子さんにあった予防方法をご相談されることをオススメします。
歯の汚れ(歯垢)から、むし歯なりやすいリスク診断ができるようになりました。乳歯が生え始めころから3歳ぐらいまでに、お母さんのお口からむし歯菌
がうつるといわれています。親子で一緒に検査をされて、これからのむし歯予防
に役立てほしいのです。最小の努力で、最大の効果が得られることが大切です。

コメント (0) |  トラックバック (0) | 

歯医者さんでフッ素を塗ってもらっていても、むし歯が見つかるのは、なぜでしょうか?

2011年11月19日 | 歯のお話
 お子さんのむし歯予防に熱心なお母さん方の中に、このような疑問をもたれた
方がいらっしゃるのではないかと思います。
お子さんのお友達の中には、むし歯予防に熱心に取り組んでいないにもかかわらず、むし歯にならないお子さんがいらっしゃることにお気付きでしょう。
それではいったいその違いは、どこから生じるのでしょうか?
むし歯予防の合格点を60点としてみましょう。
歯磨きが不十分で、甘いものを好きな時に好きなだけ食べて、フッ素を歯医者さんのところで塗ってもらわなくても、むし歯ができないお子さんは、合格点をすでに取っている可能性があります。
ところがむし歯予防に関して、フッ素の力は10点ほどの効果しかなかった
としたら… むし歯がすでにあるお子さんの場合、あと合格点に達するには、他の方法を取り入れていく必要があるのです。
ここで大事なことは、最小の努力で最大の効果をあげるにはどうしたいいのかということを、いっしょに考えてみる必要があるのです。
お子さんお一人づつ年齢や性格、かみ合わせや歯の質が違うように、むし歯予防においても、その取り組み方は変わります。
親子で楽しく、長く続けられる予防方法をいっしょになって見つけることができれば、大切な歯をむし歯から守ってあげることが出来るのです。
さあ、今から始めてみませんか。





コメント (0) |  トラックバック (0) | 

お子さんの発音が、おかしいなと思われたことがありますか?

2011年10月30日 | 歯のお話
 私たち人間は、最初は「マンマ」など発音のしやすい言葉から話し出すことが
言われています。これは人種や地域を超えて、世界共通の言語であると言われています。
3歳前後になると、かなりの言葉を覚えてきます。その中で、特に注目していただきたいことがあります。それは「サ行」と「タ行」に関する発音です。
例えばお子さんが「さかな」と発音しようとしているのに、大人のほうが「たかな」と聞こえてしまうことがないかどうかということなのです。
この原因として考えられるのが、お子さんの舌の動きなのです。
「サ行」の発音は、舌がきちんと上の歯の裏側に接しないと上手に音が出ません。舌には舌の運動をコントロールする「舌小帯」というヒダがあります。
このヒダが舌の裏側に付いているのですが、その位置が悪いためにこのような
発音になってしまうのです。
いまでは簡単な手術で、その日のうちにヒダの位置を変えてあげることができます。
ただし、ヒダの位置やお子さんの年齢によってすぐに手術が可能かどうかは
専門医の先生とよくご相談いただくことになります。
まわりの大人の方が、はやく気づいてあげてやることが肝心です。

コメント (0) |  トラックバック (0) | 

親子で楽しく「歯」について学べるサイト

2011年10月27日 | 歯のお話
 今までに「歯」について、いろいろな関心を持っていた方に情報を発信してきた中で、もっと親子で楽しく見れるサイトがないか探し続けていました。
日頃からお世話になっている「松風歯科クラブ」から、つい最近よい情報を教えてもらいました。
「歯の絵本」や「歯のきょうしつ」など、親子で楽しく学べるサイトです。
これかも内容が、よりいっそう充実していく事と期待をしています。
次の更新も、楽しみにしています。
是非一度ご覧になってみてください。



「はいく」親子で学べる歯の知育コンテンツ
コメント (0) |  トラックバック (0) | 

同じように生活しているのに、むし歯になりやすい人とそうでない人の違いは?

2011年10月23日 | 歯のお話
 兄弟や姉妹どうし、同じように生活しているのにむし歯の出来やすい子ども
達、大人達どうしでもそうでない場合があるのはなぜでしょうか?
また、一般に女性は男性に比べてむし歯になりやすいと言われています。
それは、なぜでしょうか?
むし歯の原因は、”むし歯菌”が出す「酸」。これが歯を溶かしていきます。
普段お口の中は中性に近い弱酸性ですが、食事やおやつを食べたりすると
むし歯菌によってお口の中が酸性に傾き、歯の表面が溶け出す(脱灰)ことが
起きます。この状態が長く続くと歯の表面に穴が開き、むし歯ができます。
ここで大切な役割を果たしてくる唾液の登場です。実はこの唾液には、酸性に
傾いたお口の中を中性に戻す力(緩衝能)を持っているのです。
じつはこの唾液の出る量やその力で、兄弟どうし、あるいは男女間に差が認められるのです。
また、思春期や妊娠出産、更年期などによるホルモンのバランスの乱れによっ
ても唾液の量も影響を受けやすいのです。
他にも歯自体の構造上の違いとして、一番外側にある硬い組織(エナメル質)
の硬さが女性は男性に比べて弱く、むし歯になりやすとも言われています。
お口の中のむし歯菌の数が多いか少ないかも重要です。ただこれらは個人差も
あり、一概に比較するのは困難な場合もあります。
大切なことは、歯は何のために生えてくるのかという事です。
むし歯になるために生えてきたわけではないのです。
よく噛んで、唾液を沢山出して、適切なケアによってかけがえのない歯を
むし歯から守ってやってください。
そして、いつまでも素敵な笑顔でいられる大切なパートナーでもあるのです。



コメント (0) |  トラックバック (0) | 

3歳半歯科検診を終えて

2011年10月06日 | 歯のお話
 毎年近所の保健所で行われている歯科検診に参加してきた。ご近所の先生と
2人で、約50人程の子供たちを診させてもらった。
お母さんに連れられて、こちらの姿を見るなり、すぐ泣き出す子やなかなかお口を開けてくれない子もいて、いつもと変わらない雰囲気でスタートした。
ここしばらくの傾向として、むし歯のある子供たちの数は年々少なくなってきているように思われる。ただ、むし歯のある子供たちは、たとえ1本のむし歯で
あってもそのリスクは高いことに変わらないので、注意が必要だ。
お母さん方にいろいろ尋ねてみると、「食生活」に問題点があるケースが多い。
フッ素やキシリトールを使って、むし歯予防に取り組んでみても、食事の時間や回数が不規則だと、むし歯になりやすい。
また、歯並びやかみ合わせに問題を抱えている子供たちの数も、増えつつあるのも気になるところだ。
この年齢の時期には、どんなかみ合わせがよいのかどうか、これからもどんどん
情報を発信し続けていけないことを痛感させられた。
診療所以外の場所で、このように多くの子供たちと触れ合うことはとても楽しい。それはほんのわずかの時間にしか過ぎないけれども、親御さんと一緒に
なって、一人一人の子供たちの成長を喜びあえるような関係になれたらいいなと
思う。今日はとても素晴らしい日となって嬉しかった。
コメント (0) |  トラックバック (0) | 

姿勢が歯の痛みや歯並び、かみ合わせに大きな影響を及ぼしている

2011年09月15日 | 歯のお話
 お子さんだけでなく大人の患者さんの中にも、姿勢に問題のある方々が
増えてきています。以前からどういう姿勢で食事をしているかで噛みやすい所の歯が決まってしまいます。すると、特定の歯に力がかかった状態でかむようになり、歯に違和感を感じてくるようになります。ある程度の筋力をつけて姿勢の
くせを直すだけで、かみあわせのバランスがよくなり、症状が消えていくことも
あります。
歯やあごに負担をかけているかどうかのチェクリストを載せてみました。
当てはまる項目が多ければ多いほど、ひとつでも改善出来るように心がけてみてください。

 1.休みの日は長く寝ているのが好き
 2.食べることが好きで満腹になるまで食べないと気が済まない
 3.スルメやフランスパンなど歯ごたえのある食べ物が好き
 4.スイーツに目がない
 5.女性の場合、いつもヒールの高い靴を履いている
 6.普段から歩くのが苦手である
 7.音をボキボキ鳴らすクセがある
 8.高い枕で寝ている
 9 電車やバスで座るとすぐ居眠りをする
10 よく長電話、メールをする
11 座っているとき、足を組んでいることが多い
12 立っているとすぐに何かに寄りかかったり、座りたくなったりする
13 歩くとき、ついだらだら歩いてしまう
14 寝転がって本を読んだり、テレビを見ていることが多い
15 ストレスを感じると歯を思わず噛みしめてしまう
16 体重の変動が大きい
17 鼻でなく口で呼吸しがちである
18 複式呼吸でなく、胸で浅い呼吸をしている
19 頬杖をしていることがある
20 足を組んだ姿勢で食事をしていることがある
21 同じ姿勢で長時間パソコン作業をしている

「歯を守る健康体操」を紹介させていただきました。日頃からこのような
体操をすることで、姿勢がよくなることもあります。


<<クリックで拡大します>>





コメント (0) |  トラックバック (0) | 

昔に比べて子ども達の歯(永久歯)は、大きくなってきている?

2011年09月08日 | 歯のお話
 最近、歯並びのご相談にお見えになるお子さんの中に、大きなサイズの永久歯が、生えてきているケースが増えてきているように思われます。
実際に、10年以上前から、学校歯科医などの間で「子ども達の永久歯が大きく
なってきているような気がする」ということが話題になっていた時期がありました。当時は専門家の間でも、いろいろと意見が分かれ、「歯が大きくなっているとは言えない」という考えが大半をしめました。
ところが最近の研究ですべての種類の永久歯のサイズが、1940年代生まれ
から1990年代生まれと時代が現代に近づくに従って、その大きさが大きく
なってきていることが分かってきました。
しかし、永久歯が大きくなってくることは、人類の進化の過程で逆行している
現象だそうです。人類史上、骨格や筋肉は現代人に近づく程、きゃしゃで、歯
は小さく、本数も減ってきています。猿人と呼ばれていた人たちは、私たち
よりはるかに大きな歯を持っていることが分かっています。
歯の本数にしても、親御さんに親知らずがあったのに、お子さんにはないケースをよく見かけます。
戦後の日本の社会で生活環境や食生活に大きな変化があり、平均身長が10センチも伸びた時期があったそうです。このような急激な体の反応に対して、
一時的に歯が大きくなるという逆行する進化が起きたと考える見方もあるそうです。
食べ物の種類やその硬さの変化が、噛む回数を減らし、あごが小さく、細く、
きゃしゃな方向に成長、発育していくだけでなく、大きくなりつつある永久歯が
生えてくることで、このアンバラスがさらなる「歯並びの悪い子供たち」を
増やしている一つの原因になっているのではないかと思います。

コメント (0) |  トラックバック (0) | 

乳歯のむし歯は永久歯にも影響する!?

2011年08月28日 | 歯のお話
 生えたばかりの永久歯は歯の表面を被っている硬い組織(エナメル質)が
まだ弱く、乳歯にむし歯があればすぐに感染してしまいます。
ですから、この生え始めにフッ素を塗布してあげると、むし歯菌に対する
抵抗力がかなり付くのです。
また、乳歯には他に大切な役割があります。それは、後から生えてくる永久歯
を正しい場所に導いてあげることです。
もし、むし歯になったりして適切な生え変わりの時期より早く歯を失うことになると、乳歯の歯並びが悪くなり、永久歯が正しい方向に生えずに、歯並びや
かみあわせにも影響が出ることがあります。
 しかし、乳歯がむし歯になりやすくても、永久歯まで弱いとは限りません。
乳歯の基礎は胎児の4〜6ヶ月に作られますので、お母さんの食生活に影響
されるのです。つわりの期間やその間の栄養が十分取れていたかどうかによっても左右されます。一方、永久歯は約3歳までの間に作られるので、その間の
食生活のバランスが大切になってきます。ですから、たとえ乳歯にむし歯が
見つかっても、その後の食生活の改善や適切なむし歯予防をおこなえば、
むし歯になりにくい永久歯が育つ可能性は十分あります。


コメント (0) |  トラックバック (0) | 

前歯が出ているお子さんが増えている訳とは?

2011年07月31日 | 歯のお話
 最近の矯正治療のご相談内容で、気になっていることがあります。
それは、永久歯の前歯が生えてくるお子さん(6歳前後)の歯並びについて、
上の前歯が出ている(上顎前突)の件数が増加傾向にあることです。
反対に、かって多かった受け口(下顎前突)のお子さんのご相談件数が、減ってきています。
その理由は、様々な説があると思われます。その中で一番注目していますのが、「食生活の変化」であろうと考えています。
上の前歯が出過ぎているように見えるのは、歯が前に出ているというよりも、
むしろ上下顎の骨の成長のバランスが悪かったために、起こってきていると
診ています。つまり上の顎の骨の成長、発育に下の顎の骨がきちんと追てこれなかったのが原因ではないかという見方です。
顎の骨は、正しく噛むことによって刺激を受けて、成長します。
もし、そのことが顎の成長期にあたるお子さんのお口のなかで、おこらなかったとしたら…
ですから、奥歯だけでなく前歯を使って、よく噛む食生活を続けて欲しいのです。前歯の本来の役割は、奥歯で硬い食べ物でもすりつぶして噛めるように、
食べ物を割ったり、引き裂いたりしていたのです。今でも硬いおせんべいや
スルメなどを噛むときに前歯をよく使います。しかし、今日このような伝統のある素晴らしい日本の食べ物を、硬いからとか、食事に時間がかかるからとの
理由で敬遠されるご家庭が増えてきているのも事実です。
栄養のバランスはとても重要ですが、ほんの少しの工夫で前歯をよく使う食事
ができます。
歯並びが悪いのを、だだ治すのが矯正治療であるとは、思いません。
なぜ、このような歯並び、かみ合わせになってしまったのか?
親御さんやお子さんと一緒になって、その原因を探し出して、改善していくことが、最も大切なことではないでしょうか?



コメント (0) |  トラックバック (0) | 

歯科検診で「お子さんの永久歯の数が足らない」と言われたら…

2011年07月17日 | 歯のお話
 日本小児歯科学会で「永久歯のない子ども」の調査結果によりますと、
7歳以上の子ども達のうち、10人に1人の割合で永久歯が生えてこない子ども達が見つかりました。その足らない永久歯の数は、1、2本の場合が殆どです。
これは歯の芽に相当する「歯胚」(しはい)がないことを意味します。
乳歯から永久歯に生え変わるとき、歯胚が何らかの影響を受けることで永久歯が
形成されなくなってしまいます。残念ながら、まだ原因が明らかにされておらず、その予防方法も分かっておりません。
永久歯が全部生えそろわないと、歯並びだけでなくかみ合わせにも大きな影響が
将来、出てくる可能性があります。ただし、歯が足らないことで、逆によりいっそう歯並びやかみ合わせに高い関心を寄せていただき、検診にも熱心に取り組んでおられる親御さんやお子さんがおられます。
虫歯や歯周病などの原因にならないように、早めにご相談されることをオススメ
します。
コメント (0) |  トラックバック (0) |