千葉県市川市の消防設備点検"㈱宮川防災"ブログ「平たい話」

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カラオケ店、火災報知設備の設置義務付けへ

2007年12月21日 | 消防法関連・ニュース
固い話が続きましたので、最近出たニュースに触れたいと思います。
平たく分かり易いようにしたいのですが、難しいですね…。

今年1月、皆さんも記憶に新しい残念な事故が起こってしまいました。
宝塚市のカラオケ店での火災です。
若い命が失われる、悲惨な事態となってしまいました。

今回の事件について私の範囲で分かっている情報では、
1階4部屋、2階7部屋の2階建て193㎡、
1階厨房にて揚げ物をしている際に発火してしまったとの事です。

通常行われるべき建物の消防設備の定期点検は行われておらず、
1階にある消火器のみが設置されていたとの事です。



さて、こちらの建物は「カラオケ店」ではなく「事務所」として
消防署に届け出があったと言いますが、それがなぜマズいのか?
テレビを見ていた方は不思議に思ったかもしれません。

これは先日お話した「特定防火対象物」と「非特定防火対象物」
扱いの違いになります。(※詳しくはコチラ

事務所はある程度決まった人達の出入りであるのに対し、
カラオケ店は不特定多数の人が出入りするため消防法上は厳しい扱いとなり
いわゆる特定防火対象物となり設備も沢山必要になると言う訳です。


設備が沢山必要→コスト高になります。


建物を建てる際に行われる消防検査では消防に「事務所」として届け出て、
その後届け出をせずに改装すると言った具合です。
本来ならば使用変更届を出し、消防署に再度検査を受けなければなりません。



この事故を受けて総務省消防庁は15日、店舗面積に関係なく、
全てのカラオケ店に対し自動火災報知設備の設置を義務付ける方針を
固めた、との事です。(詳しくは共同通信ニュースへ)



次回もこの件に関して触れたいと思います。




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  宮川防災
  TEL/FAX 047-338-0708
  Eメール miya-bousai@infoseek.jp

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