旧軽銀座通りへと歩いていた時、ふと、天使のように背中に羽を纏ったうさぎの絵が目に留まった。
ううん、目に留まったというよりも、目を奪われたが正しいと思う。
うちのうさぎの記憶を強烈に呼び起こすネザーっぽい顔つきのグレーの色でうさぎが描かれたその絵に、視界の片隅に入った瞬間から釘付けになってしまったのだ。
周囲を見回すと、そこは、風景と、動物をモチーフにした絵がたくさん飾られたギャラリだった。
羽を纏ったうさぎのまわりにも、うさぎを描いた絵がたくさん。
額に入れられた絵を衝動買いしても文字通りのうさぎ小屋な住まいには飾る場所にも悩んでしまうので、とりあえず、ポストカードでも頂いていこうと中に足を踏み入れる。
中にもたくさんのうさぎの絵。
うさぎだけではなく、犬や猫、フェレット、リス、いろいろな動物がいる。カエルも車も、そして風景だけの絵もある。
ポストカードを選んでいると、反対側の入り口付近で絵を描いていた男性が、製作の手を止めて、声をかけてきた。
ここにある絵を描いてる、モガダムさんだった。
ゆっくり見て行ってと言いながら、絵を1つ1つ説明してくれる。
うさぎを描いた大半の作品は、モガダムさんと暮らした愛うさぎがモチーフになっていること、9歳まで生きていたこと、亡くなったときのこと。
軽井沢のこのギャラリをモチーフにした絵には製作に励むモガダムさんを背後から見守るうさぎや動物達、9歳で逝ってしまった時に書いた絵には月の中のうさぎがいるのだけれど元々は違う位置にうさぎを描いていたのだけど塗りつぶして月に移した絵。
その後に描いた絵は天使が9人うさぎを迎えに来ていて、3.11に描いた絵はうさぎが泣いていて他の絵とは全く違う作風。
何枚もの絵に連続したストーリー性を持たせた作品もあって、今は2話目の作成中であること。
それ以外にも、オーダーを受けて家の子の絵を描いた写真や、引き取り前の作品、作成中のオーダー作品の元になってる写真。
ファンタジックな絵が多いけれど、軽井沢のどこかで見覚えがあるような風景を描いた絵もある。
うさぎ専門誌の「うさぎと暮らす」にも以前描かれていたそうだ。
置いてあった本のページを開き、絵を見せてくれる。
そう言われてみれば、確かにその絵はうさぎと暮らすを通して何度も見ていた気がする。
目の前で本物を見ながら、印刷物だとどうしても雰囲気が変わってしまうのは避けられないと思いつつ。
たくさんの絵を見せてもらいながら、互いにそれぞれのうさぎとの記憶を思い出し、自然と涙が浮かんでいた。
泣かせてごめんねと、モガダムさん。
アートモガダム
軽井沢シーズンギャラリは4月下旬から11月上旬迄だそうです。
軽井沢には年に何度か行くのだけれど、旧軽の一本裏にある通りを使うようになったのは去年の秋の終わりだった気がする。
だから、今まで気がつかなかったのか、それとも・・・。
その晩は、きれいな月だった。
後で知った、それは十三夜の月。
意識して月を見るなんてことはまず無い。
その日も偶然視界に入ってきた月。
軽井沢に行く理由がまた一つ増えたのは間違いない。
ううん、目に留まったというよりも、目を奪われたが正しいと思う。
うちのうさぎの記憶を強烈に呼び起こすネザーっぽい顔つきのグレーの色でうさぎが描かれたその絵に、視界の片隅に入った瞬間から釘付けになってしまったのだ。
周囲を見回すと、そこは、風景と、動物をモチーフにした絵がたくさん飾られたギャラリだった。
羽を纏ったうさぎのまわりにも、うさぎを描いた絵がたくさん。
額に入れられた絵を衝動買いしても文字通りのうさぎ小屋な住まいには飾る場所にも悩んでしまうので、とりあえず、ポストカードでも頂いていこうと中に足を踏み入れる。
中にもたくさんのうさぎの絵。
うさぎだけではなく、犬や猫、フェレット、リス、いろいろな動物がいる。カエルも車も、そして風景だけの絵もある。
ポストカードを選んでいると、反対側の入り口付近で絵を描いていた男性が、製作の手を止めて、声をかけてきた。
ここにある絵を描いてる、モガダムさんだった。
ゆっくり見て行ってと言いながら、絵を1つ1つ説明してくれる。
うさぎを描いた大半の作品は、モガダムさんと暮らした愛うさぎがモチーフになっていること、9歳まで生きていたこと、亡くなったときのこと。
軽井沢のこのギャラリをモチーフにした絵には製作に励むモガダムさんを背後から見守るうさぎや動物達、9歳で逝ってしまった時に書いた絵には月の中のうさぎがいるのだけれど元々は違う位置にうさぎを描いていたのだけど塗りつぶして月に移した絵。
その後に描いた絵は天使が9人うさぎを迎えに来ていて、3.11に描いた絵はうさぎが泣いていて他の絵とは全く違う作風。
何枚もの絵に連続したストーリー性を持たせた作品もあって、今は2話目の作成中であること。
それ以外にも、オーダーを受けて家の子の絵を描いた写真や、引き取り前の作品、作成中のオーダー作品の元になってる写真。
ファンタジックな絵が多いけれど、軽井沢のどこかで見覚えがあるような風景を描いた絵もある。
うさぎ専門誌の「うさぎと暮らす」にも以前描かれていたそうだ。
置いてあった本のページを開き、絵を見せてくれる。
そう言われてみれば、確かにその絵はうさぎと暮らすを通して何度も見ていた気がする。
目の前で本物を見ながら、印刷物だとどうしても雰囲気が変わってしまうのは避けられないと思いつつ。
たくさんの絵を見せてもらいながら、互いにそれぞれのうさぎとの記憶を思い出し、自然と涙が浮かんでいた。
泣かせてごめんねと、モガダムさん。
アートモガダム
軽井沢シーズンギャラリは4月下旬から11月上旬迄だそうです。
軽井沢には年に何度か行くのだけれど、旧軽の一本裏にある通りを使うようになったのは去年の秋の終わりだった気がする。
だから、今まで気がつかなかったのか、それとも・・・。
その晩は、きれいな月だった。
後で知った、それは十三夜の月。
意識して月を見るなんてことはまず無い。
その日も偶然視界に入ってきた月。
軽井沢に行く理由がまた一つ増えたのは間違いない。