劇団どれみ

自称劇作家どれみ、夫はスイス人、NZ在住。3匹の猫の皆さんも作詞家等としてゆるく活躍中。その歌はラジオで流れたことも

ビジネスを買う方法

2008-08-28 | 世界の端っこで世界を想う

オークランドからもっとも近いリゾート、ワイへケ島のビーチ。こんな海の見えるカフェを買うのが夢。

考えてみれば、ビジネスを買った経験のまるでないみそらら夫妻
素人にもほどがあるというほど何も知らないということで
昨夜はコミュニティーカレッジで行われる
「ビジネス売買セミナー(受講料お1人様あたり15ドル)」
という講習会に行って参りました。

通された教室は、不思議な空間でございました。
教室中央あたりの天井の梁からは鯉のぼりが暖簾のように吊り下げられ
だるまやこけし、浮世絵やらアイスクリームとかかれた垂れ幕みたいなものが
部屋のあちこちに飾られております。
また、教員用の準備室へと続く扉には
「立ち入り禁止」と日本語で張り紙が…

どうやら、ここは普段は日本語を教えている教室の模様。
ヘタな日本にある教室よりも日本の物で溢れているという感じです。

また、教室後方の壁には、生徒が書いたと思われる習字が
所狭しと展示されております。
しなしながら、何を書くかは生徒の自主性に任せられたのでしょうか
課題文字はテンでバラバラという感じ。

ほんの一例といたしまして
驚くほど美しい文字で書かれた「尊敬」や「日本語」の他
牛乳
冥界
骨格
山神
などなど、個性溢れる作品の数々。
いずれも日本人には思いつき難いテーマを
追求する生徒が多いように見受けられます。

そんなこんなで、気になるセミナーの方は
専門用語も多く、正直自分たちがいかに何も知らないかを
思い知らされた2時間でございました。

それでも唯一分かったことは、ビジネスの値段とは
芸術であり科学ではないということ。
そして、カフェオーナーが頑なに見せることを拒否したタックスリターンは
やはり買い手に公開して然るべき書類であるということ。
さらに、解雇をビジネス起業のきっかけにする人は案外多いということ。

そんなわけで
ビバ解雇!





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オリーブを食べながら

2008-08-27 | もしかしてバカップル

座ったまま寝る みそらら つばめさん

こう色々なことがございますと、気丈に振舞っているつもりでも
気づくと心が風邪をひいていたりするものです。
夫も然りで、時にイヤミになることも多かった今日この頃。
とうとう互いに衝突し、雨降り後、地固まったわけでございまして
現在超ラブラブなみそらら夫妻

そして夫は昨晩、帰りの遅くなったわたくしのために
夕食を用意してくれていたのですが
そのメニューの中になんと味噌汁が…

味噌汁と言えば、使う味噌やその具材によって無限大に楽しめる
インド人にとってのカレーみたいなものでございましょうか。

そして、夫が選んだ具材とは、たまねぎと
オリーブの実


世界広しと言えども
オリーブ入りの味噌スープを飲んだことのある人は
案外少ないかもしれません。



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迷い道

2008-08-25 | 世界の端っこで世界を想う

考える みそらら つばめさん

そんなこんなで役所に家を消されたりと大変なことにになっている
みそらら家へようこそ。


そんな最中、放置プレイ中だったカフェオーナーより入電あり。

「あなた方は、私のことを嘘つきよばわりしました。
私がビジネスを買った時は、前オーナーとは握手だけ。
あなた方のように細かいことは何も言いもしませんでした。
もう私はあなた方を信用していません。
故に、私を買うことはできませんが
それでもビジネスを買いたいならどうぞ。
ちなみに、以前オファーをくれた島民は
まだカフェに興味があります」

だそうです。
さらに、言い値の半額以下の料金を例に挙げ
値下げして欲しいなら、そう言ってみれば良いではないかとまで
仰っていたそうです。

そして夫は言ってしまいました。
「もう、欲しくない」と。
 
話し合い決裂。

しかしながら、嘘でも本当でも
島民が未だカフェに興味ありというのはありがたいお話です。
島民からオファーがあった時点でわたくしどものために
それを断ったカフェオーナーに罪を感じる必要が
なくなったわけですから。

一方、みそらら どれみも、失業まで秒読み態勢となってまいりました。
今から一ヶ月弱で職なし、そしてその数日後には家なしです。

まさに
ジョブレス
ホームレス
それもまた人生…

しかしながら不動産
今は賃貸がお得!だそう。
オークランドは、賃貸物件が過剰になり
家賃も値下がりを続けている模様。

Trade MeというNZサイトでは
個人が物を売買できるようになってるのですが
そこには賃貸物件情報も満載です。
今現在、オークランドだけに限定しても2000軒以上の
賃貸物件が紹介されております。

しかしながら、スモーカーとペットお断りという注意書きの多いこと。
確かにわたくしもスモーカーはお断りですが
(スモーカーの皆さん、ごめんなさい。)
ペットお断りなんて
こちらから願い下げです
と一人PCと対話しながら、閲覧を楽しむ今日このごろ。

また、クック諸島も完全に諦めたわけではございませんが
そこがダメでも必ずしもオークランドにいなければいけない
という決まりはないわけです。

ビザ問題の観点からして、わたくしどもが問題なく暮らせると思われる国は4つ。

ニュージーランド(猫の皆さんは、オークランドで意見が一致)
オーストラリア(どれみ、ニュージーランド市民になる必要性あり)
日本(要、夫外国人登録かなんか)
スイス(よく知らないけど、夫がスイス人なので)

しかしながら、問題は生活の糧。
何をして暮らして行くかということです。

そんなわけで、アイデア募集中!



3歩進んで2歩下がる、すごろく人生みそらら家への同情票はここ



消された家

2008-08-21 | 移住大作戦 クック諸島への道

役所に存在を知らないと言われた我が家

大変なことです。
家が消されておりました。

先日の日記を読み返してみますと
それでもわたくしどこかで役所を信じていたことが分かります。
そう、先代のオーナーの手落ちとばかり思っていたわけですが…

役所が言うには、我が家は家自体が存在しないとのこと。
家の存在が知られていない、つまり
unknownだそうです。

わざわざお金を払い許可を取って取り壊した違法デッキの記録さえなし。
わたくしども、一体何のために書類をキチンとしようと
お金を払い続けて来たのか、全くもってわけが分かりません。

しかしながら、分からないなりに敢えて説明するなら
こういうことのようです。

役所が我が家に関する記録を失くしたらしい。
デッキに関しては役所内で連絡ミスがあったらしい。

仲介に入っている不動産エージェントの話ですと
よくあることだとか。

とりあえず、デッキの件は
こちらで証拠を残してましたので既に一件落着。
役所に存在を知られていない我が家に関しては
別途ビルダーを手配しまして
実際に家が存在し且つ問題がないことを
証明しなければならないそうで
今日ビルダーが家に来ることになりました。
もちろん有料、もちろん自己負担。

十中八九、記録を失くした役所の手落ちであるのに
何故善良な市民が犠牲を払わなければいけないのでしょうか?
訴訟を起こしたいのはやまやまですが
それにかかる費用と時間を考えると
素直にビルダーにお金を払った方が早いという理由により
涙を呑んだ市民は数知れず(どれみ推測)。

しかしながら、これでリムレポートの件が解決したあかつきには
来週より契約はいよいよ後戻りのできない状態(unconditional)となります。

皆様にご心配いただいておりますカフェの件も片付いていないのですが
家はやはり売らねばなりません。

何故なら、ご存知の通りこのままですとわたくし失業者になる予定です。
つまり、このままではローンが払い切れなくなる可能性大。
さらに、不動産価格は刻々と下落を続けております。
このような時期に買値より高く家が売れ
ローンを差し引いてもある程度纏まった現金が手元に残るということは
ライフスタイルを変えるチャ~ンス!

暫くは、オークランドで賃貸住まいとなるかもしれません。
ニュージーランドは借りるのも預けるのも金利が高いので
今は借金するより預けておくのも一考。

クック諸島にはカフェが一軒しかないというわけでもございませんし
こちらもまだまだ完全に諦めたわけではございませんが
どうやら思っていたより遠回りな道のりにはなりそうです。

ちなみに、カフェオーナーの最後のメールは返信せず
今現在まで放置プレイ中。

悔まれるのが、先の分からぬクック諸島行きを
友人知人に話し過ぎてしまったこと。
もう、これ以上言うのは止めようと思いつつ
先日暫く会っていないキウィの友人から電話があった際
何も知らなかった彼に一部始終を話している自分に気付き
愕然とするわたくしなのでした。




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猛スピードで家は その5

2008-08-19 | 移住大作戦 クック諸島への道

一仕事終え寛ぎタイムの現場監督みそらら ひよこさん

リムレポートのLIMとは、Land Information Memorandumの略
敢えて日本語に訳すなら、土地情報覚書といったろころでしょうか?
その覚書には、家の歴史のようなモノが刻まれているとのこと。

わたくしども、今住んでいる家を買うと決めた時点で
このリムレポートを取ったかどうか定かでないのですが
夫は取ったはずと言い張っております。

ですが、幾ら探しても出て来なかったわけでして
故に今回はバイヤーがお金を払って市役所から
取得することになったわけです。

そして、バイヤーからのリクエストを受けた市役所は
大変奇妙は手紙を我が家に送りつけて参りました。

それによりますと、リムレポートは作成途中なのですが
我が家には許可を取るだけ取って最終確認を受けていない案件が
2つほどあるらしいとのこと。

1つはカーポートで1つは建物。

はぁ?

何のことやら、さっぱり分かりません。

ニュージーランドでは、建て増しですとか間取りの変更、
高さ一メートル以上のデッキを設置したいなどという
大掛かりな工事をしたい時には
役所の許可を得なければなりません。

許可が下りて始めて工事を始めて良いわけでして
途中経過や竣工時には、さらに役所の検閲を受けることになり
これらの過程及び終了証が全てリムレポートにも記載されるわけです。

で、どうやら許可を取るだけ取って、完了の報告を受けておらず
故に終了を認められていないモノが二つあるらしいので
それを調べて問題があれば連絡するということだそう。

恐らく、かつてこの家の家主だった人が許可を取ったものの
やっぱり作るのを止めたのか
作ったけれど最終報告を受けなかったものがある
といったところでしょう。

実際、家にはガレージはございますが、カーポートはございません。
それに建物と言われても、何のことやら…

別件ですが、かつてこの家には、前々オーナーの大工だった人が
役所の許可を取らずに建てた高さ1メートル以上のデッキがございました。
つまり違法に建築されたデッキだったわけですが
大工が作ったものですし、間違いないだろうということで
後でデッキのことで文句を言わないと契約書に一筆した上で
その分家を安くして貰ったという経緯もございます。

その際、不動産エージェントは、役所から事後承諾を受けることも可能だし
大工が建てたデッキだから、まず許可は降りるだろうと安請け合いを致しまして
書類(有料)はキチンとしておきたいと考えたみそらら夫妻
家購入後バカ正直に役所に報告しましたら
既に古過ぎるだの、今年から規定が変わって
この柱では細すぎるだの難癖をつけられた挙句
デッキを撤去するよう言い渡され
さらにそのデッキを撤去するための許可(有料)も取れと言われまして
何だカンダで大出費を被った過去がございました。

違法建築のデッキを撤去するための許可(有料)って一体…
ってことですよ。

でもって、勝手に向こうが決めた日時を過ぎれば1日あたり
100万だか200万の罰金が加算されて行き
最大2000万円の罰金になるそうです。
ちなみに、料金はおなじみどれみ換算法、1NZドル100円となっております。

悪名高きW市役所
事後承諾を得ましょうなどと広告まで出しておりますが
完全にです。
お気をつけください。(お前がな!はい、すみません。)

朗報がひとつあるとすれば
この時わたくしどもを絶望のどん底に落とし込んだ
市役所職員は、その後別の市民に訴訟を起こされ
役所をクビになっております。

でもって、リムレポートの謎は謎のまま
弁護士も市役所も、今現在まで誰も何も言って来ません。
ちなみに、市役所からの手紙が届いたのは
先週の金曜日のことでございました。

これは嵐の前の静けさなのでしょうか?それとも…



どれみも知らない未来へつづく…



猛スピードで家は その4

2008-08-18 | 移住大作戦 クック諸島への道

工事と言えばこの方の登場、現場監督の みそらら ひよこさん。

ニュージーランドのバブルは弾けました。

つい一週間ほど前の新聞でしたでしょうか。
「彼らの痛みを感じよ!」という一面記事の詳細は
以下の通りでございました。

オークランドシティー中心からほど近い
某高級住宅街の高層アパートメントの一室を
数年前に7000万円台で購入したご高齢のカップル
これを今年になって売りに出したところ
オークションで4000万円台の値しかつかなかったとのこと。

凡そ3000万円の赤字です。

また、オークランドシティー中心にある学生向け
アパートメントのスタジオルームは
これまたオークションで550万円で落札されたばかり。

こちらも新築時は1500万円くらいだったそうです。

上記、いずれもどれみ換算法。
1NZドルが100円で計算されております。
また、数字はうる憶えのため、正確ではないかもしれませんが
まぁ、だいたいこんな感じということでご勘弁ください。

もちろん、新聞は極端な例を挙げているのでしょう。
また、オークションで付いた値が自分の許容範囲を下回るのであれば
売らないという選択肢もあるわけです。
しかしながら、こと前出のご高齢カップルなどは
不動産エージェントに広告費を払いストレスの多い日々を過ごし
儘よとばかりに売ってしまったという空気が
記事の行間にも溢れておりました。

買い手市場の昨今、買値より高く家が売れそうな我が家は
やはり幸運ということになるのでしょうか?

しかしながら、ビルダーズレポート問題がクリアーにならない限り
バイヤーは値下げ交渉に踏み切るとのこと。
さらに、配水管の修繕は水道屋に任せるようにという条件付きです。

ところが、夫は水道屋を信じておりません。
何故なら大変痛い目にあったことがあるからです。

夫は、アーティストだけでは食べていけませんので
インテリアやエクステリアのリノベーションを
コーディネイトするような仕事もしております。

以前、夫が顧客のために手配した某水道屋は
新米を寄越した上ベテランと同じ料金を要求したばかりか
買ったばかりのバスタブに何か硬く重い物を落とし傷をつけるといった
大失態を犯した上、自分は絶対に傷を付けていないと
言い張ったことがあるのです。

そんなこんなで、水道屋を雇うつもりはないと大宣言した夫に対し
バイヤーは弁護士を通してプロの職人(professional tradesman)を
使うよう要求してきました。

上等です。
何故ならこれは水道屋(Plummer)ではなく
プロの職人に依頼して良いという意味だからです。

わたくしどもの友人にビルダーがおりまして
その方が配水管工事もできるプロの職人なので
わたくしどもは彼に仕事を依頼することに致しました。
もちろん、夫も水道屋ではございませんが
プロの職人には違いありません。
そんな二人が力を合わせ
通常プロの水道屋が3日かけて修繕する規模の工事を
1日で完了させてしまったのでした。

もちろん、工事終了後はバイヤーサイドの
更なる検査がございましたが、これにも見事合格!

これで値引きせずに家が売れるかと思いきや
もう一つの条件であるリムレポートを司る悪名高き市役所より
一通の手紙が我が家に届いたのでありました。

次は何?

みそらら家のピンチは、まだまだ続きます。


What is next?



プレイバック パート2

2008-08-15 | 移住大作戦 クック諸島への道

クック諸島名物イカマタ。レモンを効かせたココナッツミルクに生魚や野菜がマリネされたもの。美味。意味無く登場。

それは、とてもとても長いメールでした。
以下、要約バージョン。

『私のビジネスの総支出入についての書類は既にお渡しした通りですし
その数字についても説明申し上げた通りです。
タックスリターンについても既に説明した通りで
これを見たところで、あなたがたがそこから得られるものは
なにもありません。
あなたがたは、最初に会った時私を信頼していると仰ったのに
今は私がお送りした会計報告の数字を信じないというのですか?

云々

他にオファーの扉を開いてくれたことには感謝します。
ただ、心変りするのなら、何故もっと早くしてくれなかったのかと
そのことが悔やまれます。

あなたがたから最初にいただいたメールを読み返してみました。
一体、何故そんなに考え方が変わってしまったのかと驚くばかりです。』

言質を取られ、完全に悪者扱い
されているわたくしどもであります。


ご本人の名誉のために、昨年は彼女がビジネスを始めたばかりの年で
必要以上の出費があったことですとか
本来5年は続けるつもりであったところに急遽帰国の話が舞い込んだのであり
その最初の1年目の数字にこだわるのは意味がないこと
また、今現在はお店が繁盛していることなども記載されておりました。

確かに、彼女はビジネスが売れそうになり俄然ヤル気が出て来た模様で
新にシェフを雇い、営業時間を延ばし、イベントを企画するなどし
カフェに活気を取り戻したというようなことは
以前電話でも聞いてはいたのです。

しかしながら、肝心のタックスリターンは添付なし
彼女は前回のメールでそれでも見たいならスキャンして送ると
明記していたにもかかわらずです。

そこまでして見せたくないタックスリターンって一体…

前回も、前々回も、そのまた前のメールでも
わたくしどもがお願いしているのは
タックスリターンを見せてくださいということのみ。
お願いすればするほど、頑なに拒否を続けるオーナーに
正直疲れました。

もう、何と返信して良いものやら…さらに最強カップルはバカンス中。

どうなる、みそらら家?
どうする、みそらら家?

そして、猛スピードで家は…

つづく



同情するなら押してくれ!みたいな


プレイバック パート1

2008-08-13 | 移住大作戦 クック諸島への道

ヤル気に翳りの見えて来た みそらら ひばりさん

どんな話も、誰が語るかによって、まるで違う物語となってしまいます。
感情の昂ぶりを隠そうともしないカフェオーナーからのメールから察すれば
彼女側では悪者は「あなたを信用します」と言い
メールによる約束とはいえオーナーの言い値にOKを出した
わたくしどもなのでしょう。

何が恐いと言って、クック諸島は人口数千人足らずの小さな島
そこに敵を作るということは、一歩間違えばもうその国に入ることすら
儘ならない状況になりかねないということです。

こういうこともあるので
不動産やビジネスの売買は弁護士を通すのが良し
とされているのだと痛感する今日この頃。
不動産業者は、バイヤーとオーナーが顔を合わせる事を
嫌う傾向があるのですが、確かに相手の顔を知らないくらいの方が
ビジネスライクに話をすすめるのには都合も良いのでしょう。

無い知恵は絞っても出てきませんので
わたくしども、会計士&弁護士の最強カップルの家に赴き
例のメールについて相談しました結果
以下のようなメールをオーナーに送ることと相成りました。

ちなみに書き出しの「ハイ」は弁護士のアイデア。
あくまでフレンドリーにということだそうです。

『ハイ、○○

わたくしどももまた、落胆いたしました。
実際ショックでした。
何故なら、わたくしどもは、ビジネスの価値は会計上の書類と
タックスリターンに支えられていると信じていたからです。

わたくしどもが契約以前に提示した金額は
それだけの価値がそこにあるという根拠に基づいたものです。

わたくしどもが得ようとしているのは
そのビジネスにそれだけの価値があるかが
はっきりと描かれた絵図、即ち情報であり
従ってタックスリターンをお送りいただきたく
お願い申し上げます。

あなたが他者からのオファーを受け入れたいのであれば
それも充分に理解できますし、ご自由に受け入れてください。

ご存知のように、わたくしどもの家は未だ完全に売れたわけではございません。
わたくしどもは、8月の会議に書類を送れる状態とは思えません。

ご連絡、楽しみにお待ち申し上げております。』

そして昨晩、このメールに対する返信が来たのでした。

つづく


バカにしないでよぉ、そっちのせいよぉ♪みたいな



絶対絶命2

2008-08-12 | 移住大作戦 クック諸島への道

向こうがその気ならと、脅しに出た みそらら ひばりさん

ちなみに、わたくしどもが購入しようと思っているのはビジネスです。
つまり、建物は賃貸のまま、その中にある資産のみを買うわけです。
鉢植えの植物に例えるなら植物のみ
鉢と土に関してはレンタル料を別途支払うことになります。

資産とは、冷蔵庫であるとか、テーブルや椅子、食器やグラス
など建物と土地以外カフェに属する全ての物を指しますが
いずれも古くなればその価値は減少していきます。
物にもよるそうですが、ニュージーランドの場合
一般的に一年で20%ずつ資産価値が減少していくそうで
例えば100万円で買ったコーヒーメーカーがあったとすると
そのコーヒーメーカーは1年後に80万円、2年後に60万円となり
5年後には資産としての価値を失ってしまうわけです。

上記は全て会計士からの情報
ビジネスを買うのが始めてのズブの素人であるみそらら夫妻
もちろんそんなことは知りませんでした。

しかしながら、そう考えますとわたくしどもがオファーした金額は
どう考えても高すぎたのです。
さらに支出入額の裏付けとなるタックスリターンを見せないとなると
それ以前にカフェオーナーより取得した支出入関連書類にも
全く信憑性がなくなってきます。

そこでわたくしども勝負メールを送ったわけですが
それに対する回答を要約しますと、だいたい以下のようなものでした。

『あなた方からの最後のメールには大変失望しました。
あなた方が出したオファーは、いわば紳士が握手を交わした約束です。

中略

あなた方の他にも、島の人でオファーをくれた人がいましたが
私はあなた方が既に家を売りに出していることを知っていたし
そのオファー額があなた方のそれより低かったため、受け入れませんでした。

とりあえず、話をすすめましょう。
あなた方は家を売ったのですよね。
一体、あなた方はこの先どうするつもりなのですか。
8月の会議に間に合うよう、書類を送るつもりはあるのですか?
あなたがたの現在地を教えてください。

どうしてもタックスリターンがみたいのなら
コピーをスキャンして送りますが
昨年度の総売上は$******
そして総支出は$******』

相手のあることですので、内容はかなり割愛させていただきましたが
8月の会議とは、わたくしどもがクック諸島で働ける権利を得られるかどうかを
某機関が決める会議のことで、この会議は月一で行われます。
つまり1回チャンスを逃すと翌月まで待たなければならないわけです。

にしても、もし島人からのオファーがわたくしどものオファーを
上回っていたらそちらに売ってたんでしょうかね、この方?
そういう意味にしか取れないんですが、恐らくわたくしどもを
焦らせるための作戦で、本当は誰からもオファーは来ていないとうのが
大方の予想。
さらに情に訴えようとしたりと、心の乱れが文章のあちらこちらに散見。
弁護士いわく「この人、ちょっとナイーブなのでは?」

ナイーブとは、昔大橋巨泉氏が英語のスピーチでご自身の形容に使用し
失笑を買った言葉でしたね。

とにもかくにも、総売上ー総支出=大赤字

先にいただいていた書類に偽りアリだったことが
これだけでも見事に証明されてしまったのです。

つづく




バイバイ、バイバイ、やってられないわ♪by百恵みたいな



絶対絶命1

2008-08-11 | 移住大作戦 クック諸島への道

歌う みそらら つばめさん

わたくしども、カフェオーナーのことを信用しておりました。
ただ若干ながら、心に引っかかっていたことがあったのも事実です。

まず一点、いつ前を通っても、そのカフェにお客様が殆どいないこと。
これは、彼女自身ある事件をきっかけに
努力することを止めてしまったそうで
それ故、経営状態は決して芳しいものではなかった模様。

変な話、わたくしども4回はカフェに赴き
その都度何かしら注文しておりましたが
最終日のオーナーを交えての話し合い時のコーヒー代も
確りチャージされました。
もちろん、お客として行っているのですから、当然と言えば当然です。
わたくしとて、別にコーヒー代が惜しくてこのようなことを書くわけで
はございません。
ですが、わたくしが同じ立場なら
恐らく最終日の自分自身が同席するコーヒーくらいは
お店の奢りにすると思います。
しかしながら、そんなこともできないほど、経営状態が逼迫していたのか
或いは、あくまでビジネスライクということなのか…

そして二点目が、彼女自身の思考回路とでもいうのでしょうか。
ある程度のところまでは、非常にフェアな方で
常に仕事をして来た芯の強いステキな女性には違いないのですが
ただし、幾分自己中心的な発言も散見されておりました。

例えば、わたくしどもの登場以前にも
そのカフェに強く興味を持ったご夫婦がいらしたそうです。
ですがそのご夫婦、最終的にはもっと人気のあるレストランをご購入。
これに対して「本当に腹が立って腹が立って」ということを
何度も発言されておりました。

正直申しまして、わたくしどもにも充分にお金があれば
ここのカフェより既に流行っているあちらのレストランを買うところです。
どちらを買うかは、バイヤーが決めることであって
自分が選ばれなかったからといって
落胆するであるとか残念だと思うのならまだしも
それに腹を立てるという言葉を使うのは
少し違うのではと思っていたわけです。

そして残念ながら、この懸念は証明されてしまいました。

帰国後のメールのやり取りでこれくらいで買いたいと
条件付きのオファーを出したところ
あと50万円(1ドル100円のどれみ換算法)出すなら売るという返信。
ちなみに、この時出したわたくしどもの条件は、家が売れたらということでした。

わたくしども熟考の末、彼女がキチンと引継をしてくれるならという条件を
さらに付け加え、彼女の希望価格でOKを。
今思えば、これが命取りになるかもしれない大変な失敗だったのです。

その後友人である会計士と弁護士の最強カップルに
この話をしましたところ、ビジネスを買うならその前にちゃんと
資産のリストであるとか会計上の書類を見せてもらった方が良いとのこと。

カフェオーナーは、一刻も早く法律上有効な書類を作りたくて仕方ないのですが
わたくしどもは、それ以前に上記のような書類を見せてくれるよう
お願い致しました。

オーナーは、殆どの書類をメールで送っては来たものの
会計上の数字を裏付けるタックスリターンだけは
どうしても見せたくないとのこと。
何故なら恥ずかしいから。


それ故、タックスリターンを見ずにビジネスを買うことはあり得ないこと。
タックスリターンに計上されている数字こそが事実であり
事実を知らせないのであれば、この契約自体反故にすることも
考慮にいれていることをメールで伝えたのでした。

つづく


ちょっと待ってプレイバック♪プレイバックby百恵気分の今日このごろ