京都冬の旅続きます
今回は、京都御所の北西にある尼門跡寺院の大聖寺(だいしょうじ)。
本堂の写真の後ろに写っている建物は、新築の同志社大学です。なんだかそちらの方に目がいきます。
足利義満が造営した「花の御所」跡に建つ臨済宗のお寺ということで石碑がありました。
室町時代から江戸時代まで歴代24代の内親王が住持を努めたとされ、鬼瓦も「菊」です。
庭園(京都市指定名勝)は、御所風の枯山水。反石橋、かんざし灯篭などがおかれています。
光格天皇から贈られた杜若「雲井の鶴」・・菊のご紋の入った甕に植えられています。
写真は撮影禁止なので、参考のためにブログから。
そして枯れさせてしまってはいけないと言う事で、京都植物園に株分けし、育てられているそう・・
また、光格天皇皇后命名の白椿「玉兎」(拳大のおおきさ)等が植えられています。
残念ながら時期はずれで見ることはできませんでした。公開もされないようです。
本堂や書院には「源氏物語図屏風」「瑞鳥瑞花」の障壁画、歴代皇女が遊ばれた御所人形(洋装)、着物、調度品等が置かれていました。
全体に優しい女性的な感じがしました。(展示物の影響が大?)
お昼ご飯は、隣にある同志社大学のカフェで。
午後は、知恩院へ移動。
知恩院バス停から、知恩院三門へ向かう途中で、一枚パチリ。
このロケーション、テレビドラマで良く見かける所です。
柳の芽吹きの頃はとても綺麗です。
知恩院は、浄土宗総本山、1175年に法然上人が結んだ草庵。
徳川家康が永代菩提所としていたことから、将軍家の庇護を受け壮麗な伽藍が整えられたとされています。
今回、三門(世界最大、国宝)に上がり、市内一望できると言うので・・・。
三門は木造、高さ24メートル、横幅50メートル、屋根瓦7万枚。
内部は宝冠釈迦如来を中心に十六羅漢像(重文)が安置され、狩野派一門による極彩色の飛龍、麒麟、天女などが、柱や天井に描かれています。
(写真はパンフより)
三門の内部に、白木の棺・・中には、将軍家から三門造営依頼をされた大工の棟梁夫婦自作の像が納められていたそうです。
棺の上に夫婦の像が飾られていました、これは知恩院の七不思議のひとつとされています。
楼上からは市内が一望できます。プライバシー保護ためか、ここからの撮影も禁止です。
三門を見上げたら・・・
知恩院から八坂神社を抜け、南の方へ向かう途中・・・
以前達成したスタンプラリーの接待で(10ケ所のうちから選べる)人気の京洋菓子司、ジュバァンセル祇園店でコーヒータイム。
まんぞく、満足(笑)。
さらに南下。「維新の道」を越えさらに真直ぐ行くと、左手(東の方)に法観寺の塔が見えます。
法観寺にある塔、私たち京都人には「八坂の塔」と呼ばれる、馴染み深い塔です。
五重の塔(重文)で、臨済宗、建仁寺派の寺院。
色々な所から塔が見られ、八坂のシンボルの様なところです。
目を南の方に向けると、庚申さんが・・・
正式名称は「大黒山金剛寺庚申堂」と言います。
日本最初庚申発祥の地で、日本三庚申の一つです。
至る所にカラフルな「くくり猿」が見られます。
手足をくくった猿が、欲望のままに行動に走らないよう人間を戒めています。
夢や欲望をコントロールしてくれるんですね。
「くくり猿」に願いをこめて一つ我慢すると、願いを叶えてくれるんだとか。
猿は、庚申の使いとされ、「見ざる、言わざる、聞かざる」の三匹の猿が境内のいたる所で見られます。
周辺の民家や店の軒先には五匹のくくり猿が下げられています。
「ご縁があるように」「家庭円満」などの願いが込められています。
白梅、紅梅がとても綺麗でした。
奈良の庚申堂は、奈良町で行ったことがあり知っていたのですが・・・。
新たな発見でした。
この時季、花には未だ早く知恩院では山茶花が咲いているぐらいでした。