「他人を真に理解することが、どれほどむずかしく、
どれほど大きな価値があるかはかりしれないものがある。
わたしたちは、他人からいろいろなことを聞かされるが
そのとき、どう反応するだろうか?
相手のいった事に対して理解ではなく
価値判断をまず与えるのが普通である。
だれかが何かについて、感想、意見、または信念を述べると
それを聞いた私たちは即座に
「そのとおり」とか
「ばからしい」とか
「突拍子も無い」とか
「むちゃだ」とか
「まちがいだ」とか
「ひどすぎる」とか
評価してきめつけてしまう。
相手の真意がどこにあるのか正確に理解しようとつとめることは
きわめてまれである。」
(カールロジャース『人格の形成』)
評価や価値判断や批判の前に、
まずは相手の真意を正確に理解するってのは、
見逃しやすいけど、大事だってことね。
仏の智慧というのはそういうものなんだと思う。