瀧澤美奈子の言の葉・パレット

政を為すに徳を以てす。たとえば北辰の其所に居りて、衆星の之に共(むか)うがごときなり。

コロナ禍のどさくさに紛れた異常の継続を、このまま許してはならない

2020年03月28日 | 科学ニュース
特定の個人のことをとやかく言うことを私はまったく好まないのですが、不正が続いているので仕方なく糾弾しなくてはなりません。

今回のAMEDの理事長交代人事への失望と異常性については前の投稿で書いたとおりですが、それと関連して直近の問題で注目しているのは、AMEDの自律性を奪い、公僕として公私ともに数々の問題を抱えている二人(和泉洋人補佐官と大坪寛子次長)をきちんと処分することです。少なくともAMEDの担当からは外されるべきです。

和泉補佐官は人事権力をちらつかせて、AMEDの幹部を恫喝したことが明らかになっています。さらに、大坪次長はその補佐官の権力を笠に着て、AMEDや山中伸弥教授に数々の一方的な押し付けを繰り返しました。そのような非常識、かつ人徳のない人たちが、この国の医療研究開発の要であるAMEDを牛耳ることを決して許すことはできません。

炭鉱のカナリアの役目を果たした末松理事長が追い出された今、不正な外圧からAMEDをどうやったら守れるのだろうかとずっと考えています。ですから、私はこのことを声を大にして訴え続けることに決めました。

補佐官から恫喝されたAMEDの幹部が守られなくてはなりません。内部告発者も守られなければなりません。
そうでないと生じた歪みはさらに拡大し、AMED内だけでなくその上も含めた官僚機構そのものがおかしくなります。そして、これはすでに起きていることです。ピラミッド型の官僚機構の中で、トップが道を誤るとその下に非常な圧力がかかります。そして、日々その重圧のなかで現場の官僚たちは戦っているのです。優秀で良識ある官僚たちが思う存分力を発揮できる環境を、一日も早く取り戻さなくてはなりません。

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