ねむたいむ

演劇・朗読 ゆるやかで懐かしい時間 

誕生日

2015-08-09 | Weblog
8月9日は長崎に原爆が投下された日だけど、私の誕生日でもある。
まあいくつになったかは置いておいて、こんなうだるような暑い日に母は私を産んだのだと毎年思う。
なので誕生日にはいつも母にお疲れさまでしたという感じで、私の方がごちそうをしていた。
その母も、去年の8月6日に亡くなった。
8月6日は広島に原爆が投下された日だけど、母の命日でもあるのだ。

母は、子供の頃広島に住んでいた。
当時の材木町あたりだと言っていたから、原爆直下半径500メートル以内の爆心地だ。
昭和18年ごろ祖父の仕事の関係で大阪に引っ越してきたそうだが、そのまま住んでいたら原爆で死んでいただろうし、私も生まれてはいなかった。命拾いした日が命日になって、奇遇ねえなんて、今頃空の上で言ってるかもしれない。

いつもは忘れているくせに、この時期になると、思い出したように戦争について考えたりする。
テレビでも戦争関係のドキュメントが多く流されている。みていてやるせない気持ちになる。
個人の幸せが国の意向と反していた時代なのだ。
反していても刃向うことも出来ない。発言する自由もない。書いても罰せられる。
自由気ままに好きな意見が言え、どんなものだって書ける日本の今は、いろいろ問題はあるとしても、比べれば平和でいい時代だと思う。

そんなことを考えながら、母の写真に「今日、誕生日だよ」と、報告する。


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  <星みずくプレゼンツ>
    灯屋・うまの骨

  作:み群杏子
  演出:山口浩章
  会場:シアトリカル應典院
  上演日時:2015年11月20日(金)19時/21日(土)14時と19時/ 22日(日)14時
  出演:生田朗子・坂口修一・氏田敦・杉江美生・阿形ゆうべ・前田都貴子
     ・鈴木みかこ・み群杏子


















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