12月になると、今年もあとわずかになったなと日に日に実感しますね。今週の木金と忘年会の連チャン。金曜日は職場ので、三宮の居留地のホテルでした。ちょうど恒例の神戸ルミナリエが始まってすぐでしたが、なかなかの資金不足で驚くほど小規模になりました。人出も今イチでしたかねえ。それでも東遊園地ではなかなか壮観でありました。震災犠牲者を鎮魂するこの催しも19年目。継続してほしいものがありますが、なかなかしんどいところもあるんでしょうねえ。
そんなわけで、今回はモーツァルトのピアノ協奏曲。先日三宮の中古やさんで見つけたもの。マリア=ジョアン・ピリスが1970年代に録音したモーツァルトのピアノ協奏曲11曲とロンド3曲を5枚組にまとめたものです。値段も1900円ほどでしたので、まあ聴いてもようかという程度で買いました。伴奏は、テオドール・グシュルバウアー指揮のリスボン・グルベンキアン管弦楽団と
アルミン・ジョルダン指揮のローザンヌ室内管弦楽団ということでありました。
ピリスは、1944年生まれのポルトガル出身のピアニストです。ピリスと言われてきましたが、ポルトガルではピレシュと発音することから、ピリスではなくピレシュとすべきということのようですね。私、このピレシュは、これまでは室内楽などは聴いたことがありましたが、他はほとんど聴いたことがないという、まあどうしたもんでしょうか。そういう意味ではこれほど有名なピピアニストの演奏の初体験ということで、それなりに変なうれしさもありました。
ピレシュのモーツァルトのピアノ協奏曲は、最近ではアバドと数曲録音しています。2011年に20・27番をアバド指揮のモーツアルト室内管と録音しています。他にもピアノソナタは非常に評判がいいですよねえ。この5枚組、はそれからも30~40年も前の演奏で、ピレシュも30才台ですねえ。この中から、ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466であります。ジョルダン指揮のローザンヌ室内管。1977年6月の録音であります。
まず、ジョルダンとローザンヌ室内管、これがいいですねえ。潤いのある響きで、こんな曲だからこその陰影に満ちた表情で大満足であります。小編成の良さは、ピアノと語らうような伴奏に非常に現れていますし、ピアノの音色をよく引き立てています。そして木管も存在感を示していまよねえ。そして、ピレシュのピアノですが、非常に澄んだ音色で、非常に明快な響きであることが非常にいいです。モーツァルトのピアノ協奏曲をはっきりとした音色と表情でで再現していることは、私的には表情に好感が持てます。もうほんの少し聴いただけで、ああ、こんなピアノは好きですねえと思ったわけでありました。とはいっても、もう少し明快なところばかりで終始することも…、とは思いますが、これはこれで私は好きであります。
第1楽章、出だしからローザンヌCOの響きに耳が奪われ、ピアノが登場するまでには、ちょうどいい表現。それにピレシュが一気にピアノで鮮明な一筋の光のような旋律が流れる。そして両者の駆け引きの具合が実にいいですね。ピレシュのピアノは現在のピレシュに比べると、おそらく若さが滲み出ているようなところがあるでしょうし、この楽章のデモーニッシュなところの表情が欲しいところも感じますが、これはこれでいいですよ。第2楽章も非常にピアノの音が美しく叙情的な世界が広がる。ローザンヌCOの弦もまとまった美しさほ響きにあふれる。その中で、ピレシュのピアノが語りかけていく。時たまの消え入るようなピアノもはかない美しさが漂う。曲が進む中で、第1楽章で感じたことも消えていく。そして、第3楽章。快活なところの中にも、マイナーな感情があふれるあたりの表情が、明快なピアノの中に見え隠れします。しかし、ほんとに最後まで、明快で端正なピアノでありました。しかし、短調の曲を選びましたが、長調の曲の方がいいのかもしれませんねえ。
いよいよ次回のモーツァルトは、100回目となります。何にしようかと、それなりに悩んでたりして…。それはさておき、そろそろスタッドレスに履き替えないと行けませんねえ。
(ERATO 2564696869 2008年 輸入盤)
そんなわけで、今回はモーツァルトのピアノ協奏曲。先日三宮の中古やさんで見つけたもの。マリア=ジョアン・ピリスが1970年代に録音したモーツァルトのピアノ協奏曲11曲とロンド3曲を5枚組にまとめたものです。値段も1900円ほどでしたので、まあ聴いてもようかという程度で買いました。伴奏は、テオドール・グシュルバウアー指揮のリスボン・グルベンキアン管弦楽団と
アルミン・ジョルダン指揮のローザンヌ室内管弦楽団ということでありました。
ピリスは、1944年生まれのポルトガル出身のピアニストです。ピリスと言われてきましたが、ポルトガルではピレシュと発音することから、ピリスではなくピレシュとすべきということのようですね。私、このピレシュは、これまでは室内楽などは聴いたことがありましたが、他はほとんど聴いたことがないという、まあどうしたもんでしょうか。そういう意味ではこれほど有名なピピアニストの演奏の初体験ということで、それなりに変なうれしさもありました。
ピレシュのモーツァルトのピアノ協奏曲は、最近ではアバドと数曲録音しています。2011年に20・27番をアバド指揮のモーツアルト室内管と録音しています。他にもピアノソナタは非常に評判がいいですよねえ。この5枚組、はそれからも30~40年も前の演奏で、ピレシュも30才台ですねえ。この中から、ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466であります。ジョルダン指揮のローザンヌ室内管。1977年6月の録音であります。
まず、ジョルダンとローザンヌ室内管、これがいいですねえ。潤いのある響きで、こんな曲だからこその陰影に満ちた表情で大満足であります。小編成の良さは、ピアノと語らうような伴奏に非常に現れていますし、ピアノの音色をよく引き立てています。そして木管も存在感を示していまよねえ。そして、ピレシュのピアノですが、非常に澄んだ音色で、非常に明快な響きであることが非常にいいです。モーツァルトのピアノ協奏曲をはっきりとした音色と表情でで再現していることは、私的には表情に好感が持てます。もうほんの少し聴いただけで、ああ、こんなピアノは好きですねえと思ったわけでありました。とはいっても、もう少し明快なところばかりで終始することも…、とは思いますが、これはこれで私は好きであります。
第1楽章、出だしからローザンヌCOの響きに耳が奪われ、ピアノが登場するまでには、ちょうどいい表現。それにピレシュが一気にピアノで鮮明な一筋の光のような旋律が流れる。そして両者の駆け引きの具合が実にいいですね。ピレシュのピアノは現在のピレシュに比べると、おそらく若さが滲み出ているようなところがあるでしょうし、この楽章のデモーニッシュなところの表情が欲しいところも感じますが、これはこれでいいですよ。第2楽章も非常にピアノの音が美しく叙情的な世界が広がる。ローザンヌCOの弦もまとまった美しさほ響きにあふれる。その中で、ピレシュのピアノが語りかけていく。時たまの消え入るようなピアノもはかない美しさが漂う。曲が進む中で、第1楽章で感じたことも消えていく。そして、第3楽章。快活なところの中にも、マイナーな感情があふれるあたりの表情が、明快なピアノの中に見え隠れします。しかし、ほんとに最後まで、明快で端正なピアノでありました。しかし、短調の曲を選びましたが、長調の曲の方がいいのかもしれませんねえ。
いよいよ次回のモーツァルトは、100回目となります。何にしようかと、それなりに悩んでたりして…。それはさておき、そろそろスタッドレスに履き替えないと行けませんねえ。
(ERATO 2564696869 2008年 輸入盤)
有難うございます。ずいぶん、お詳しいですね。
「8番」は、シンフォニーのうちで、もっとも好きな一曲です。クーベリック、クレンペラー、ドホナーニなどで、聞いてきましたが、それぞれ、一味違います。ポピュラーでは、ボブ・ディラン、Beatles。これからも、ご指導よろしくお願いします。(男・69歳)/E