こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

かなり、久しぶりのバッハのカンタータです。

2010年05月08日 21時13分10秒 | バッハ
連休後、なぜか異様に眠く、加えてシャッキっとしない私です。なんでですかねえ。金曜日、午前中もびっしり仕事が詰まっており、午後からは前の勤務先に出張で、また一仕事。もうヘトヘトであります。そして土曜日、いつもなら岡山なんですが、休日出勤となりまして、またまたお仕事の一日でありました。五月は、いまのところの予定だけでもかなりハード。なんともであります。CDのヤケ買いはだけは慎もうと思います(笑)。

さてさて、先日半月以上前にHMVにネットで注文していたCDが届きました。その中には、またまたの激安BOXがありました。ガーディナーによるバッハのカンタータ&宗教曲ボックスであります。22CDで7000円ほどでした。いやはやですねえ。ほんと。ガーディナーのバッハは、マタイを持っているんですが、ダブりはそれだけで、むしろ13枚に収めているガーディナーのバッハのカンタータ40曲が魅力でした。ガーディナーは、このアルヒーフに録音したのとは別に、バッハ没後250年企画として欧米の約50都市の教会で教会カンタータのライブを録音しておりますので、そのために、いばば旧録音となるので、このようなBOX販売となったのでしょうが、これは絶対に買いであります。以前に、リヒターのカンタータを買っていた頃に、『目覚めよと叫ぶ声あり』と『心と口と行いと生活で』の超有名カンタータが収められた、ガーディナーのCDをかなり欲しかったことがありました。そのCDはこのBOXの21枚目となっています。

今回は、このカンタータ第140番『目覚めよと叫ぶ声あり』BWV.140。1990年3月の録音です。ルース・ホールトン(S)、マイケル・チャンス(CT)、アントニー・ロルフ=ジョンソン(T)、スティーヴン・ヴァーコー(B)とモンテヴェルディ合唱団。ジョン・エリオット・ガーディナー指揮イングリッシュ・バロック・ソロイスツです。この超有名カンタータは、我々の世代ではイギリスのプログレロックグループのプロコル・ハルムが1967年に出した「青い影」を思い出します。これには4曲目のコラール楽曲を伴奏に使っているのです。これでこのカンタータは一躍有名になったのですね。

それで、このガーディナーの演奏ですが、どうしても、カール・リヒターの演奏を意識してしまいます。このカンタータでも、ペーター・シュライヤー、フィッシャー=ディースカウ、エディット・マティスの豪華声楽陣にリヒターの演奏となって、私的にはこれ以上のものがあろうかと思える内容のものです。しかし、重たいのも事実で、果たして、バッハの時代の演奏に近いのは、リヒターの演奏ではないような気がしてなりません。軽快で豊かなフットワークのガーディナーの演奏は、ある意味バッハの音楽の本質的なものなんでしょうねえ。まず第1曲の合唱のコラール、喜びにあふれる情景が活気ある合唱で描かれます。やはりモンテヴェルディ合唱団は立派です。微に入り細に入り優れた表現力で歌い上げます。これ以降も同合唱団は、最大限に威力を発揮してくれています。テノールのレチタティーヴォを経て、第3曲のソプラノとバスの二重唱。出だしは、マタイの「憐れみ下さい、神よ」とよく似ているものです。リヒター盤では、マティスとDFDですが、これと比べることはしんどい。ただ、清新な歌声、特にホールトンのソプラノは好感が持てます。古楽器の弦の響きも美しい。またバスのヴァーコーも、これを聴き続けると、DFDが臭く聞こえるときがありますねえ。そして、第4曲。リヒター盤ではシュライヤーのソロですが、この演奏ではテノールのコラールとなっています。この美しさは抜群です。バッハの曲の中でも飛ぬけていい曲ですねえ。弦のみずみずしい音色はいいです。そして、バスのレチタティーヴォをへてソプラノとバスの二重唱。平常の闊達なテンポで喜びを歌い上げます。これも親しみやすいバッハらしい曲。そして、終曲のコラールとなって結びます。

このBOX、ハコに描かれている絵が、どうもよくわかりません。何の顔なんですかね。仏さんのようです。とすれば、なんでこんな絵なんでしょうか。とにかく、22枚しっかり聴いていかなければいけませんねえ。
(DG ARCHIV COLLECTORS 4778735 2010年 輸入盤)

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