
大学院OB交流会、イブニングダイアローグが大盛況のうちに(自分で言う?)終わりました。
今回は、本学のさとゆうさんがどどどどーーーんと予算を捻出してくださったこともあり、お礼に本学のHPに掲載するレポートを書かねばならなかったので、いわゆるレポートはそちらで、こっちではあくまでも自分リフレクションとして思ったことをだらんだらんと書いて行こうと思います。
去年の秋にOB会をやったらば、思いがけずたくさんの方に参加いただいて、次回もぜひ!と言われたことに味をしめて、その後、一期先輩のヨシオカさんが本学の教員になったこともあって、おぉ、これは修了生にゲストスピーカーになってもらって「キャリアと学びロード」を語ってもらい、キャリア論的に言うとね、って解説してもらったらいいんじゃないか?と閃いて、第1回を開催したのが3月。
ゲストはテレフォンショッキング的に次の人を指名していけば途切れないし、続ける口実ができるじゃん、あたしってば冴えてる、と、企画のフレームが出来上がりました。
そして、今回。
ヨシオカさんからのご紹介で、自由が丘時代のスドウさんがゲスト。スドウさんはI総研の研究員だったり、ご自身もドクターコースで学ばれていたり、講演したり、論文を書いたりされている方なので、そりゃー、話には尽きないわけです。そういう点ではまったく心配しておりませんでした。
1カ月くらい前に、解説をしてくださるイシヤマさん、幹事のツカハラさん、ナカヤマさんとインタビューと称して根掘り葉掘りスドウさんのライフヒストリー、キャリアヒストリーを聞いたんだけど、これがものすごーーーーーーくおもしろかった。っつか、既にスドウさんはご自身で話しながらリフレクションされているので、解説もなにも要らないくらい。ナカヤマさんが「幽体離脱してるみたいに自分を客観視してる」って言ってたけど、ホント、そんな感じでした。
基本、ネガティブなあたしは、ここでちょっと不安がむくむくと…。
講演ではないのです、あくまでもスピーチにこだわりたい。講演になっちゃったらどうしよう(>_<)
これは、あたし自身が去年、長岡先生の授業でおしゃべりしたり、板谷さんのところでおしゃべりしたり、おともだちのエトー先生に女子会におしゃべりしにきてもらったりしたことから強く強く感じているんだけど、どーってことない、って思ってるその人のライフヒストリーも絶対に何らかの意味や転機はある、ってこと。
だから、敷居はぐぐぐーーーんと下げたかった。みんながみんなキラキラなキャリアを歩んでるわけじゃなくって、躓いたり、立ち止まったりしながらも、どこかで転機を迎え、進んでるって思ってるから。で、それはそのときにはわかんなくって、後から振り返って、ほほー、そうか、そうだったのか、と気づくんだと思うのだ。それをイシヤマさんみたいなインタビューの達人、意味づけのプロにリフレクションしてもらえるってのがポイントなんだって思ってた。
結果、杞憂でしたけどね(^_^;)
でも、これからもここにはこだわりたい。100人いたら100通りのキャリアがある。それは決してキラキラじゃなくてもいい。地上の星や市井の人のキャリアヒストリーを紡いでいきたいのだ。
ワークショップ部分に関しては、今回はあまり悩まず、ぶつからず(え?)決まった。
それは、スドウさんのお話しが既に、ご自身でリフレクションをされていたことと、イシヤマさんがそれをさらに違う角度からリフレクションしてくださることが分かっていたので、対話のテーマはさておき、その根底にあるものは「リフレクション」にしよう、っていうことが割とすんなりと決まった。そして、アウトプットにこだわらなくてもいいんじゃね?みんながたくさん話せたっていう状態をつくればいいんじゃね?っていうのも不思議と早くに合意形成できた。
そうなのよ。二次会にものすごく行きたがるのも、この会を楽しかった、刺激になったって言ってくださるのも、この「話したい」によるところが大きいんだと思う。みんな自分のことを話したいし、それには聞いてくれる人の存在が必要。聞いてる人も、聞いてるだけでたくさんのGIFTがもたらされて、話しをする/聞くだけでなんだか元気になっていく。
これ、次回に向けてちょっとチューニングしようと思ったこと。もうちょっと、参加された皆さんが話す時間を取ろうと思います。
あと、今回の対話のテーマもよかったね、ツカハラさん。
「あなたのキャリアの転機は?」ってお題は誰にとっても必ずじぶんごと。語りたいこともたくさんあるし、語りながら気付けることもたくさんある。そして、何より、この会の意味っていうか、意義っていうか、この会に集まってくる理由がそこにあったんだ、と思った。
終わったあとFacebookでも「あらためて自分のキャリアを振り返ることができた」ってコメントたくさんあったし。
運営に関して言うと、型がある程度できてきた。
ルーティンになったら辞めどき、みたいなことはよく言われるけど、だからと言ってそう簡単に辞めちゃいかんのじゃないかと思う。それは2つの理由で。
1つは、この会は交流の場だから。飲み会やるのと変わらんのだよ、基本スタンスは。ゆるい飲み会じゃなくって、ちょっとだけアカデミックなテーマがある場。飲み会や同期会は続けるでしょ、それと一緒。だから続けることがだいじ。
そしてもうひとつは、こういう場(ゆるい空間、空気でありながらもそこそこ学び、アカデミックな対話、気付きがある)っていうのはまだまだ大衆化されていないってこと。あたしも含め、あの場に集まっている人は、すべからく”越境学習者”なのだから、これを他者に広めていく役割があると思っている。似たような場を作る、でもいいし、来れていない誰かを誘う、でもいい。一部の特権階級の遊びにしちゃいかんのだ。だから流通、流布しやすいような場を作り、型をつくり、よりシャープにしていくことをまだまだやり続けなきゃいけないと思っている。願わくば、次の幹事団、第二第三のイブニングダイアローグが生まれるといいのだけれどもね。
もうひとつのこだわりとしては会費。
1000円という破格?な価格設定です。もちろんこれは教室を貸していただけて会場費がかからない、ゲストもイシヤマさんも完全なボランティアでスピーチしてくださったいることなど、本当に恵まれた環境にいるから実現できていることではあります。加えて今回はどどーんと本学が予算をとってくださったので(といってもウン万円ですが)、ライトやテーブルクロスなどはこちらから賄わせていただいた。
この1000円って価格が参加率を高めているようにも思っているのですよ。心的にも、3000円だと「これだけ?」ってなるけど、1000円だと「こんなに?」ってなる。
あとはドタキャンされてもなんとか吸収できる金額設定だったりします。大体1割くらいは欠席するんじゃね?と読んでやりくりしてますが、今まではほとんどドタキャンがない脅威の参加率。今回はあたしの妖怪アンテナが「むむむ?」と反応して途中節約モードに入りましたが、これが予感的中。前日、当日の朝のもう数量変更できない段になってばたばたとキャンセルが入ったけど、それも見越した設定をしていて救われました。
価格設定はとても難しい。修了生が手作りで行っているイベントなので、儲けるものではない。けど、赤字にしたときに誰が補てんするか?って言ったらあたしをはじめとする幹事になります。愉しいから多少の持ち出しはOKだと思っていても、これが二度三度と続くと負担も大きいし、なんであたしが・・・という気持ちにだってなっちゃうもの。というわけで皆さん、キャンセルするときは2日前までにお願いしますね(笑)
そして、リフレクションムービー。
リフレクションムービーが学びやリフレクションにどれだけの効果があるのかは実際のところはよくわかんない。けど、少なくともあの場にいた人たちはみんな大満足していたし、あのムービーを見ることで反芻してあの場で語られたことを思い出すし、なんだか一体感っていうか求心力っていうか、そういうものが生まれるような気がする。それでじゅうぶんじゃね?OB”交流”会なんだもん。
このムービーは橋本先生が学生さん(しかもゼミ生とかではなくって、やりたい!って言った子たち)を連れて作ってくださった。なんとですねー、MALLキックオフイベントよりもずーっと前に打ち合わせして、ムービー作ることが決まってたんですよ(キリッ)すごいでしょ。
ずっと、橋本先生をこの会にお招きしたかったんだけど、大学ってところはいろんな権威が渦巻くそうなのでちょっと様子見しておりましたらば、偶然、研究室がお隣になったヨシオカさんが誘ってくださって、かくかくしかじかドキュメンテーションをね、ってな話がとんとん拍子に進んで実現。ホント、ご縁に感謝してもしきれませんです。あたし一人では実現できなかったことが、こうして周りの人に支えられて実現していく。この過程がとにかくステキ。
とまぁ、ぐだぐだと書いてきましたが、はじめての交流会や前回に比べると高揚感や地に足のつかない感はなくなって、終わった後にひとりでクールダウンしたい、って思うこともなかった。慣れたのかどーかはわかんないけど、適度に緊張感を持って、次回も皆さんに楽しんでもらえる場を作りたい。
あらためて、参加してくださった皆さん、スドウさん、イシヤマさん、ツカハラさん、ナカヤマさん、さとゆうさん、参加者だったのに会場設営までお手伝いいただいたヨネイさん、ムービーをつくってくれた橋本先生、学生の皆さん、繋いでくださったヨシオカさん、ありがとうございました。次もよろしくお願いします!
で、もう「なんちゃって」は取っていいんじゃね?と思うわけだがどうでしょ?みなさん(笑)
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