去年の秋に思いつきと勢いと怖いもの知らずにはじめた大学院OB交流会。かたちを変えて勉強会ちっくな仕立てにしてから昨日で3回目。
毎回、修了生にゲストで登壇いただいて、キャリアと学びロードを語っていただく。それを「キャリア論的に言うとね」とドクター石山が解説してくださって、みんなでダイアローグ、とそんな仕立て。
次のゲストはテレフォンショッキング的に指名していくスタイル。
昨日は購買戦略研究所の古市さんがゲスト。8月の終わりにインタビューをさせていただいたんだけど、とにかく刺激的でおもしろい!ってことで、今回はゲストが一方的にお話しするんじゃなくて、イシヤマさんに徹子のごとく(いや、むしろ田原総一郎?)突っ込んでインタビューしてもらおう、ってことになりました。
ご両親が先生だったこともあって、教師になりたかった古市さんは、その夢が断たれた時に、「どうせやるならナンバー1に」と教職からビジネスの世界にかじを切ります。
でも、それって、採用試験に落ちたことはきっかけで、学生時代に40種類くらいのアルバイト経験をしながら、社会の、ビジネスの仕組みをつぶさに見て感じて、不都合や不具合をご自身なりに把握されていたからこそ、なのです。
起業しよう!と思い立つターニングポイントは確かにあるし、そのお話しはいわゆる立身出世な取り上げ方をすればもっともっと深掘りできると思う。特に古市さんのような起業家の場合には、起業のエピソードだけでもめちゃくちゃおもしろい。
日経ビジネスとかが古市さんに取材にいったら、そこがメインの記事になるんだと思う。
でも、大学院のOB交流会で、あたしたちが手作りでやっている意味はそこじゃないって思った。
これね、最後のラップアップのときにうまく伝えきれなかったんだけど、古市さんのキャリアは起業物語ではない、ってこと。もちろんそれがメインではあるけれども、子ども時代、学生時代、採用試験に落ちて、新卒なのに中途枠で入社して、転職して、大学院行って・・・・っていう「ピース」が持つエピソードがつなぎ合わされてキャリアヒストリーになる、って思う。で、あたしたちはここをだいじにしたい。
一人ひとり、そりゃー、規模も違うし、みんながみんな古市さんみたいなド派手なキャリアなわけじゃない。けど、一人ひとりにキラキラ☆なエピソードはたくさんあって、それがその人のキャリアや人生(と言うと大げさだけどwww)を作っている、って思うのです。
で、あたしはそれを聞きたいし、聞いて、自分に投影して、自分のことを振り返ることができるんじゃないかなー、と思う。
これがこのイベントの核、な気がするのです。
だから、昨日の最後にもちょこっとお話ししましたが、産能限定(通教の人も、在学中の方も含めて)にしているのはそれ。
自分のエピソードを語るってそんなにセキララにはムリだよー。でも、同じ産能という文脈を持つ仲間の中でなら語りやすい。それは、二足のわらじを履いてるしんどさを体感できてたり、課題に追われる実感値、仕事との両立やりくり、学費とか経済的な負担とか・・・・そういうベースを共通に持っているからこそ、のゆるさ、とあたたかさ、な気がするのですよ。
なので、しばらくはこのスタイルは維持していきたいなー、と思っています。
キラキラじゃなくても、一人ひとりのエピソードをだいじにしたい。
あとね、これまたちょこっとお話ししましたが、やっぱり集まってくる人の顔ぶれが固定化しちゃうこともちょっと懸念。中にいるあたしたちは居心地よくって愉しい。けど、それだと単なるぬるいコミュニティになっちゃうんじゃないかなー?と。
昨日はこの春に入学された現役の大学院生もたくさん参加してくださいました。そのことがあのコミュニティにどう寄与したかはわからないけれど、新陳代謝、というか、常に新しい風は必要な気がする。
特権階級、っていうか、閉鎖された場になっちゃうのはもったいない。言ってること矛盾してるかもしれないけれど、産能という大きな枠の中にいながらその中では自由に泳ぐ、みたいな。え?それっていけすってこと?大海に出なきゃダメかなぁ(汗)
でもね、いちばんだいじなことは、昨日のような場に集まってきて、ゲストの話、一緒のテーブルになった人との対話、二次会…なんでもいいから、「愉しかった―」「明日からがんばろ」って思えること、な気がする。
元気になったあたしたちが、また別のだれかを元気にすればいい。そうやって連鎖していくひとつのきっかけ、になればいいなぁ、と思うのです。
あらためて、超多忙な中でお時間作ってくださった古市さん、ありがとうございました。お忙しい中たくさんの方に集まっていただいて、幹事一同本当に嬉しく思ってます。
心配していたかつサンドもちゃんと食べれたし(え?そこ?)
次回は、誰がこの人につなぐんだろ?とみんなが思っていたイタヤさんの登場です。フィナーレ感が漂っていますが、そんなことはありません。まだまだ続きますよー。
これまたいつも言ってますが、教室の空き状況とイタヤさん、イシヤマさんのご都合、そしてあたしのやる気で日程は決めまーす。しばしお待ちをー。っつか、イタヤさんがゲストだったら、11番教室入りきらなくね?(笑)