貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

道の駅日光での出合い;歌心と学心

2017-08-10 08:46:34 | 日記
道の駅日光での出合い;歌心と学心

平成29年8月10日

 去る5月18日、延期していた日光での

芭蕉追従に出向く。

 念願の裏見の滝も堪能し、日光の芭蕉追従をし、

15時過ぎ、道の駅日光に到着。街中なので、

駐車している車も多い。



 何とか駐車。

 道の駅のお店を見たりしていると、船村徹記念

館がオープンしている。先日亡くなった作曲家の

船村徹さんの記念館ができたのだ。

 関心はあるが、入場する気はない。

 ぐるっと街を散歩する。

 先ず見つけたのは、三つの石碑。



 中央の石には、「船村徹生誕の地」と彫られて

いる。

 日光の余市出身。

 向かって左は、「男の友情」の歌詞と楽譜。

 右は、同じ余市の出身の木下さんの石碑。

 私の好きな「兄弟船」と「みだれがみ」の

作曲家が、船村徹さんだ。

 「日光市の名誉市民だな」

という程度の思いしか浮かばない。

 少し。街中へ。

 すぐに、二宮尊徳翁の墓があるという神社

に関心が奪われる。



ここを左折。

すぐ鳥居が見える。





二宮神社参拝



 参拝後、夕食の準備をしようと道の駅へ。

 暑いのと人も多いので、時間を潰すために

船村徹記念館へ。



3Dめがねを与えられ、夢劇場へ案内される。

 10歳ぐらいの童女が夢の世界に登場。

幻想的だ。

映像も音楽も素晴らしい!童女の歌声に

魅了される。

 船村徹氏の作曲した歌が、師弟のような

歌手達一人ひとりが出てきては消えていく。

 「歌は心で歌うもの」という持論の

船村徹さんの作曲の意図を遙かに凌ぐ人たち

ばかり。

 揺さぶられる。

 小学生の時にはやった「別れの一本杉」は、

高野公男作詞で、船村さんの作曲だ。

 黒柳徹子さんと同じ音楽学校のようだ。

 高野さんは、「俺は茨城の人として詩を作る。

船村、お前は栃木の人として作曲をしろ。」

といっておられたそうだ。

 その高野さんは、翌年26歳で他界する。
 
船村さんは24歳。

 「男の友情」の曲は、生涯を支えた船村

さんの歌への基盤となったものだという。

 「故郷を愛し、家族と相和し、古き良きも

のを大切にする。高野さんへの友愛は、

日本人としての身の処し方から歌づくりまでの、

船村さん独特の美学であり、美意識なのだ。」

というのもちょっと分かる気もする。

 「友よ 土の中は寒いのだろうか。

 友よ 土の中には夜があるのだろうか。」
 
 こおろぎの よちよち登る 友の墓石に、

思いを馳せる船村さんの優しさには永遠の

友情を感じる。

 この感動を、家内にすぐメールしたあの日。

 歌は、音楽は、やっぱりいいなあ!