前回のブログで書いた『下級武士と幕末明治』、今朝届きました。
『下級武士と幕末明治 -川越・前橋藩の武術流派と士族授産-』 布施賢治 著
<近代史研究叢書12> 岩田書院 2006年8月発行
大学の図書館で大急ぎで読んだだけなので、今度はじっくりと読んでいきます。
速水堅曹の日記や文書が多く資料として使われているので、ワクワクもしています。
先人の書き残したものから何をどう読み、どう解釈するか、そこから堅曹さんがどういう人物だったのか探っていく。
途方もないことだけど、ちょっと推理小説を読んでいるような、少しづつ解けていく謎に挑戦しているような、そんな感じをもっているのです。
そんな気持ちで今日大学の図書館で『大久保利通文書』をみていました。
有名な「殖産興業に関する建議書」を全文読むためです。
出だしの文章が堅曹の建策書とそっくりなんですよね。
全9巻もあるので、索引や目次をみていると速水堅曹に関するものがいくつか見つかりました。
- 「利通と船津伝次平」という堅曹の談話。
- 大久保利通が五代友厚に送った堅曹のことについて書かれた手紙。
- 大久保利通没後十五年祭に堅曹が霊前に奉った和歌。
びっくりしました。
丹念に調べていくとこうやって新しい発見があるのです。
調べ尽くすなんてことはできないんでしょうが、それでも思いがけずこうやってみつかることもあり、おもしろくって図書館での調べものはやめられませんね。