ゲームソフトの週間販売本数からゲーム市場を分析する記事の第34回。
今回は年末進行で早めの更新！
コンシューマソフト週間販売ランキングTop20（4gamer.net/メディアクリエイト調べ）
※上記の週間販売本数以外のデータ（前作データ等）はすべてゲームデータ博物館様（ファミ通データ）より転載。
今週はすでにファミ通.comにて3DSの最新データが公開されているので、それを引用。
■「無双OROCHI 2」は「真・三國無双 6」の約8割を確保するまずまずの出足
注目の新作「無双OROCHI 2」（20.1万本）を販売、今年3月発売の「真・三國無双 6」（26.0万本）の約8割となる
まずまずの出足。PS2時代の実績と比較すると、「無双OROCHI」シリーズは5割以上の本数が残っており、
「真・三國無双」シリーズに比べて、若干本数を維持する形となった。
■3DSは“3000万台ハード”の後継機としては妥当な動き、強みは「モンハン」の大ヒット
破竹の勢いが続く3DSは、クリスマス前の4週だけで100万台以上を販売。
1996年以降では史上最高の勢いとなっている。（参考データ：マルガの湖畔 DIARY 12/25の記事）
ここで、各携帯ゲーム機の販売台数の推移をチェックしてみる。
ちょっと分かり辛いけど、3DSが100万台に到達した13週目、200万台の33週目、300万台の42週目、
そして400万台の44週目時点の各携帯ゲーム機の販売台数に、累計販売台数をくっつけてあります。
見てのとおり、発売直後に一番勢いがあったのはGBAだった。
その前世代のGBはカラーも含めて3000万台以上の出荷実績があり、後継機のGBAは発売直後から
爆発的な売り上げとなっていた。
しかし、その後はGBAならではの有力ソフトを出すことができず、ミリオンタイトルは「ポケモン」2作品のみに
とどまった。その結果、MHPシリーズという“ならでは”のソフトを生み出したPSPにまで
販売台数を抜かれる結果になってしまった。
3DSは3000万台以上を販売したDSの後継機として迎える初めての年末商戦という点、
そして事前の大幅な値下げや有力タイトルの投入という条件も加えると、過去のGBAのデータを見る限り
現在の爆発的な勢いは、特に驚くことではないかもしれない。
ただ、現時点の3DSの強みは、GBAには一作もなかったサードパーティ製のミリオンタイトルの誕生が
確実になっている点だろう。すでに任天堂ソフト以外のユーザーが大量にいるのは非常に大きい。
DSの教育・学習系ゲームや、PSPのMHPのような“ならでは”の大ヒットを生み出すのは非常に困難。
しかし、今後もサードパーティを後押しし、任天堂ソフト以外のユーザーを取り込めれば
着実に台数を重ねることができ、“ならでは”のソフトが誕生するチャンスも訪れるのではなかろうか。
■PS VITAは週販7万台まで減少、次なる戦略が待たれる
一方、発売2週目のPS VITAは、12/19-12/25という市場が過熱する週にも関わらず、週販7万台にとどまった。
現在のPS VITAは、価格の割に高性能で即購入を決めたイノベーターと、過去の携帯ゲーム機と比較して高価で、
さらにキラータイトルがなく、値下げ＆有力ソフト待ちのそれ以外のユーザーにハッキリ分かれているのだろう。
このPS VITAの状況は、発売直後のPS3と似通っている。
前世代の販売台数（PS2が2000万台超、PSPは1800万台超）という点も近い。
ここでPS3の発売からの週間販売推移をみてみる。
PS3が初めに週販10万台を突破したのは、3万円を切る価格に値下げした144週目。
発売から実に3年近くかかっている計算だ。そして「FF13」発売週に週販24.5万台を記録。
このあたりからようやく市場が温まりだした形だった。
PS VITAは、初回に潤沢な出荷があったので、初週で30万台以上を販売することに成功したけど
2週目の台数を見る限りは、今後は値下げや有力ソフトの発売がないと、2回目の週販10万台突破は困難だろう。
PS VITAの次なる戦略、そしてMHPシリーズ等、PSPの有力タイトルの動向に注目が集まる。
【関連記事】
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今回は年末進行で早めの更新！
コンシューマソフト週間販売ランキングTop20（4gamer.net/メディアクリエイト調べ）
※上記の週間販売本数以外のデータ（前作データ等）はすべてゲームデータ博物館様（ファミ通データ）より転載。
今週はすでにファミ通.comにて3DSの最新データが公開されているので、それを引用。
■「無双OROCHI 2」は「真・三國無双 6」の約8割を確保するまずまずの出足
注目の新作「無双OROCHI 2」（20.1万本）を販売、今年3月発売の「真・三國無双 6」（26.0万本）の約8割となる
まずまずの出足。PS2時代の実績と比較すると、「無双OROCHI」シリーズは5割以上の本数が残っており、
「真・三國無双」シリーズに比べて、若干本数を維持する形となった。
■3DSは“3000万台ハード”の後継機としては妥当な動き、強みは「モンハン」の大ヒット
破竹の勢いが続く3DSは、クリスマス前の4週だけで100万台以上を販売。
1996年以降では史上最高の勢いとなっている。（参考データ：マルガの湖畔 DIARY 12/25の記事）
ここで、各携帯ゲーム機の販売台数の推移をチェックしてみる。
ちょっと分かり辛いけど、3DSが100万台に到達した13週目、200万台の33週目、300万台の42週目、
そして400万台の44週目時点の各携帯ゲーム機の販売台数に、累計販売台数をくっつけてあります。
見てのとおり、発売直後に一番勢いがあったのはGBAだった。
その前世代のGBはカラーも含めて3000万台以上の出荷実績があり、後継機のGBAは発売直後から
爆発的な売り上げとなっていた。
しかし、その後はGBAならではの有力ソフトを出すことができず、ミリオンタイトルは「ポケモン」2作品のみに
とどまった。その結果、MHPシリーズという“ならでは”のソフトを生み出したPSPにまで
販売台数を抜かれる結果になってしまった。
3DSは3000万台以上を販売したDSの後継機として迎える初めての年末商戦という点、
そして事前の大幅な値下げや有力タイトルの投入という条件も加えると、過去のGBAのデータを見る限り
現在の爆発的な勢いは、特に驚くことではないかもしれない。
ただ、現時点の3DSの強みは、GBAには一作もなかったサードパーティ製のミリオンタイトルの誕生が
確実になっている点だろう。すでに任天堂ソフト以外のユーザーが大量にいるのは非常に大きい。
DSの教育・学習系ゲームや、PSPのMHPのような“ならでは”の大ヒットを生み出すのは非常に困難。
しかし、今後もサードパーティを後押しし、任天堂ソフト以外のユーザーを取り込めれば
着実に台数を重ねることができ、“ならでは”のソフトが誕生するチャンスも訪れるのではなかろうか。
■PS VITAは週販7万台まで減少、次なる戦略が待たれる
一方、発売2週目のPS VITAは、12/19-12/25という市場が過熱する週にも関わらず、週販7万台にとどまった。
現在のPS VITAは、価格の割に高性能で即購入を決めたイノベーターと、過去の携帯ゲーム機と比較して高価で、
さらにキラータイトルがなく、値下げ＆有力ソフト待ちのそれ以外のユーザーにハッキリ分かれているのだろう。
このPS VITAの状況は、発売直後のPS3と似通っている。
前世代の販売台数（PS2が2000万台超、PSPは1800万台超）という点も近い。
ここでPS3の発売からの週間販売推移をみてみる。
PS3が初めに週販10万台を突破したのは、3万円を切る価格に値下げした144週目。
発売から実に3年近くかかっている計算だ。そして「FF13」発売週に週販24.5万台を記録。
このあたりからようやく市場が温まりだした形だった。
PS VITAは、初回に潤沢な出荷があったので、初週で30万台以上を販売することに成功したけど
2週目の台数を見る限りは、今後は値下げや有力ソフトの発売がないと、2回目の週販10万台突破は困難だろう。
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vitaからMHが出るという保障は無いし、もし3000を買ってvitaから出てしまうと無駄になる。両方で出たりする場合もなきにしもあらず。
そんなことをブッ壊れた2000を持ちながら考えてイマス。
いずれはPS VITAでも出るんだろうけど、
MHP3GがPSPオンリーという可能性もありそうね。
今は保留がいいんじゃないかねえ。
少なくともあと半年くらいは。
その間はMHP3HDのためにPS3を買っとく、と。