ちいさいやつら

わが家のセキセイインコとアキクサインコのお話

(5)鳥の管理方法

2010-02-11 10:00:00 | 獣医の話
獣医の話、第5回(全8回)

今日は、

 ・管理の三本柱

です。


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鳥の管理の三本柱

1.とにかく飛ばす

飛びたくないといっても、飛んでなんぼの生き物。
飛んでなければならない動物なので飛ばすこと。
ただし、無理矢理飛ばさないこと。
特に太ってる場合は、心臓に負担がかかって
死んでしまう場合がある。
ご褒美を持って呼ぶなど、
飛びたいように仕向けることが重要。

ケージは大きければ大きいほどいい。
止まり木から止まり木に飛んで移動できれば
胸筋を鍛えることが出来る。



2.食生活を整える

本来の食事にどれだけ近づけてやれるか、
数打ちゃ当たる作戦で、副食に気を遣うこと。

第1回、体重のコントロールを参考にしてください)



3.鳥らしい動きができるかどうか

鳥らしい動きが出来るような環境を作る。
これが一番難しいかもしれない。

鳥は落ち着かなくてなんぼ。
キョロキョロ、きびきびした動きが鳥本来の動きで、
チャカチャカして、あっちこっちに注意を払って、
それは恐怖だったり、興味だったりするわけだけど、
そんな中で水を飲みに行ったり、
餌を食べに行ったりしている。
まったりしている時間なんて100%ない。

鳥かごの中で落ち着かないでいると可哀相だとか、
そう思うことがまずボタンの掛け違え。
その気持ちがぬぐえないと鳥の管理はできない。
管理が出来ないと、肥満、卵巣肥大とかになる。
冬に、魚が冷たい水の中にいるのが
可哀相と思っているのと同じ。

鳥は頭がよくて人間に近づいてくる分、
どうしても鳥だと思えなくなって来て、
一人の人格として扱ってしまう。
人間のピーちゃんという風に。

雀も人間に近づいてくるけれど、
それでも警戒心が強い。
雀は、人のいないところには、いない野鳥。
ムクドリにしろ、ヒヨドリにしろ、
雀が来ないと人間の近くには来ない。
そんな雀でも、人間の子供が来ると逃げる。
子供は突然走る、投げる、何するか予測がつかないから
一定の距離をとるという学習をしている。
車が来ても逃げない。
2,3メートルくらいで逃げればいいことを知っている。
それだけ鳥は頭がいい。

だから、環境ストレスを与えようとしても、
いずれ、飼主が持ってくるものは平気だと学習する。
ビビリグッズも、とっかえひっかえで良かったのに、
先へ行くほど難しくなる。
でも、質感は持っているので、布のものは良くても
プラスチックがダメだとか色々あるので、
生きている限り、常に緊張を作り出すように頑張って。

嫌われたくないという、
おもねった感情があると鳥側に足元見られる。
人間の親子でも、親がどんなに厳しくしたって
子供の要求を聞かずに跳ね飛ばしたって
ちゃんと愛情深く育てていれば、
それで親のことを嫌いになることは絶対無い。

「驚いたの~? ふふ、ほらほら~~」なんて
ビビリグッズを近づけると、鳥の方も
「もう~~!怖いよ~~」って思うけど、
飼主と一緒にいれば大丈夫、怖くないって思うし、
逆にそれで絆が深まる。

鳥の管理はとても難しいけど、頑張ってほしい。


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次回は、第6回「シードは洗うべきか」です。

ところで、鳥を飛ばすのって結構難しくないですか?
手にご褒美を持って、呼んで飛ばすのも、
10回くらいやったら自分が疲れるんですよね(汗)
そんなこと言ったら怒られそうですけど。

だから、怖がるうちわとか、おサルさんとかを
チラっと見せて飛ばすんですけど、
もちろん、疲れるまで飛ばすなんてことはせず、
休み休みではあるんですけど、
でもこれって、
半分、無理矢理っぽい感じだなぁって思ったりも。
皆さんは、どうやって飛ばしてますか?

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