ちいさいやつら

わが家のセキセイインコとアキクサインコのお話

(3)脂肪分について

2010-02-09 10:00:00 | 獣医の話
獣医の話、第3回(全8回)

今日は、少し昨日の続きになりますが、

 ・オメガ3とオメガ6について

です。


補足:

脂肪酸は次の2種類
 ・飽和脂肪酸 (バターなど、常温では固体で存在)
 ・不飽和脂肪酸(植物油など、常温では液状で存在)

そして、不飽和脂肪酸の中には、
オメガ3、6、9系があります。
現代人は、オメガ3が不足気味で、
オメガ6は過剰に摂り過ぎのようです。

オメガ3系:アマニ油、シソ油、鰯などの青魚、くるみ、かぼちゃの種など
オメガ6系:コーン油、サフラワー油、ひまわり油、牛肉、豚肉、鶏肉など
オメガ9系:オリーブ油、キャノーラ油など


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もし蛋白質や炭水化物、脂肪など、
そこら辺のことを気にするのであれば、
脂肪が多くてもビタミンEがあれば
脂肪はちゃんと燃えるだろうし、
脂質の種類が重要ってことになってくる。

オメガ3とか6とか、聞いたことあると思うけど、
オメガ3は、主に脂肪を燃焼する脂質で、
オメガ6は、脂肪肝、悪玉コレステロールの
原因になるようなタイプの脂質。
麻の実やヒマワリ等に含まれるのはオメガ6。

そもそも、
鳥たちが本来、何を食べているのか考えてみると、
大型インコは椰子関係を食べてて、それはオメガ3。
殆どがオメガ3中心だろう。
でも飼い鳥は、同じ脂質を摂ったとしても6中心。

そうすると同じカロリーを摂っていても
飼い鳥は脂肪肝になっちゃう。
だけど自然界にいる鳥たちは
もっと高いカロリーを摂っててもちゃんと運動してるし、
脂肪が燃える脂肪分を摂ってるから
脂肪肝にはならないんじゃないかと思うのね。

だから飼育下で、
色んなものをごちゃごちゃと議論してもあんまり意味がなくて、
自然界では何を食べているのかに目を向けて
それに極力近づけてやろうよってことに
なるんじゃないのかな。

でも自然界に近づけるのには限界があるでしょ?
それに、何がその時必要なのか分からないから、
色々与えて数打ちゃ当たる作戦しかないよね。

かぼちゃのビタミンEだとか、
人参のビタミンAも摂らしておけばいいと思うのね。
必要のないものはちゃんと分解するし。

だから、オメガ6でもいいから、
麻の実でもヒマワリでも、
みんな食べられるようにしておいて、
たまにオメガ3のオイルを舐めさせるのも
いいかもしれないって思うのね。
しょっちゅうやってると太るけど。

この前、ピザを食べる時に
オリーブオイル(オメガ9)をかけて食べれば、
一見太りそうだけど、脂肪になりにくくて太りにくいと
ダイエット番組でやっていて、
ああそうかと思ったんだけどね。

(追記:
 オメガ9は、血中の悪玉コレステロールを下げて
 脂肪になりにくくするタイプの脂質)

こういう副食の議論をしないで
穀類だけをこねくり回しても意味ないかな?って思う。


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次回は、第4回「発情の条件」です。

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