RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

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楽茶碗と新春の「雪松図」

2013-12-08 21:30:00 | 美術
見てきました

三井記念美術館

会期は2013年12月4日から2014年1月25日。

今回は楽茶碗と「雪松図」
三井家に伝わった茶の湯道具の紹介とともに楽茶碗の特集展示です。
また、国宝の円山応挙「雪松図」は三井記念美術館の新年の展示でお馴染み。
こちらの作品は1月4日からの展示となります。
年内は円山応挙「山水図屏風」が展示。
今回はこちらを見てきました。

「青磁鳳凰耳花入」
展示室1で一番最初に待ち構えています。
さわやかな釉色がとってもきれい。
左右に方法を象った耳が付いています。
すっきりとしたフォルムが印象的な作品。

大西浄林「十二支文腰霰平丸釜」
大西浄林は江戸時代初期から現在まで続く京都三条釜座の釜師。
釜の周りを反時計回りに十二支が浮文で作られています。
丸くゆったりとした安定したフォルムはなんだかかわいらしく見えてきます。

「祥端茄子香合」
白い釉膚に細い筆致で丸文が描かれています。
ころんとまるまるしくって可愛らしい。
手のひらサイズです。

「備前水指 銘さざれ石」
きたー、私が好きな感じの銘。笑
こういったところに昔の人の風情や感性の豊かさを感じうらやましく思います。
この水指は丈が低く、胴に深い篦目が段を成していて珍しいもの、とのこと。

「大井戸茶碗 織田有楽所持」
先日、根津美術館で大井戸茶碗を見てきたばかり。
勉強の成果がここで発揮され、、、。
この作品は釉の掛かりが薄く、柔らかな枇杷色が美しいです。
大井戸とはいえやや小ぶり。
飲み口薄いところが個人的に高ポイント。笑

「斗々屋茶碗 銘かすみ」
これまた銘が好き。笑
釉景色が美しく、小ぶりですっきりとした茶碗です。
青いような線がすーっと入っています。
春霞といった印象。

「粉引茶碗 銘小倉山」
白く美しい釉調から粉引というそうです。
鉄分の多い黒土に白泥が施され透明度の高い釉がかけられたもの。
真正面に一筆おいたような模様が見えます。
これは火間と呼ばれる粉引独特の見所だそう。

「聚楽第図屏風」
洛中洛外図に似ています。
これは豊臣秀吉の京都の居城を描いたもの。
完成の8年後には解体されてしまいますが、ここに描かれている白は栄華そのもの。
金の鯱を頂く天守閣に背景には咲き誇る桜。
この世は儚く切ない。

「南蛮屏風」
桃山から江戸時代初期。
来航ポルトガル人を描いた南蛮屏風が数多く制作されました。
黒尽くめの宣教師たちが描かれています。
日本人と比べてもかなり背が高く顔立ちもはっきり。
色鮮やかです。

円山応挙「稲麻綿図」
三幅の作品。
垂直に伸びる稲と麻と綿。
輪郭を用いず一枚の葉を一筆で描いています。
墨の濃淡で遠近と立体感を表現しているのはさすがの一言。
綿と麻は反物の原材料。
稲は年貢米として納められ、換金されます。
これらのことから呉服商と両替商の三井家を表現しているそうです。
うーん、こんなものが家にあるなんて羨ましい。。

円山応挙「山水図屏風」
展示期間は年内です。
右隻には松林が描かれ、その松林と湖が描かれ、左隻には山と滝、そして右隻とつながっている湖。
左隻の滝は急流となって岩場を進んでいます。
右隻は静かな印象。
湖に船を浮かべている人も描かれています。

狩野常信「寿老人・松竹図」
常信は木挽町狩野派の絵師。(出光美術館「江戸の狩野派」)
シンプルに力強く描かれた竹、松。
寿老人には鶴と亀が一緒に描かれています。
めでたいものがいっぱいの作品。

長次郎「黒楽茶碗 銘俊寛」
何度も見ているこの作品。
遠くからでも分かるようになってきました。
すっきりとした黒が美しい作品。

六代左入「黒楽茶碗 銘小鳥」
銘が可愛らしい。
そのとおりに小ぶりの茶碗です。
口端をわずかに内にそらせています。

三代道入「赤楽茶碗 銘鵺」
白土に黄土を塗り

七代長入「百楽葵紋茶碗」
椀のかたちですが、珍しいのだそう。
白に朱で葵の紋が施されています。
色合いが美しく、新年に向けて使いたい作品。

十三代惺入作「楽片身替茶碗」
釉を片身替わりに施したかわったデザイン。
こういったものは好きだな~。
普段から使えそう。
色合いがプリンみたいです。

年内最後の三井記念美術館となります。
2014年は円山応挙「雪松図屏風」を見に行きたいと思います。



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