RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

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北斗七星の庭_重森三玲展

2011-12-15 21:30:00 | 美術
見てきました

ワタリウム美術館

会期は2011年12月4日から2012年3月25日。

「北斗七星の庭」
なんて、なんてロマンチックで美しい響き
文学的なかんじ。

で。
「北斗七星の庭」って何??
重森三玲さんって誰??

重森三玲(18-1975)
岡山県に生まれ、10代から生け花や茶道をたしなみ。
本格的な作庭に取り組んだのは40代に入ってから。
1936年から約3年間という短い期間に400庭以上の古庭園の実測を行い、日本庭園史を一気に体系化、独学で庭を修得しました。
そして43歳の東福寺方丈庭園を皮切りに、生涯に約200あまりの庭をデザインすることとなります。
「北斗七星の庭」は彼の作品の一つなのです。

こうゆう展示は初めてかもしれない。
どうしよう、どんな展示がされているのか想像できない。
図面とかいっぱいの展示だったらどうしよう、と思いつつ行くと。
思わず声を上げそうになりました。
庭があります。
青山にあるビルの2階に。
タイトルにもある「北斗七星の庭」がお出迎え。
「すごいすごいすごい~
もうテンションうなぎのぼりです
美しいんです
庭ってこんなにも素晴らしいのね。
こんな展示初めてだし、作庭師の展示ってのも初めて。
こんな素敵な景色が待っているとは思いもしませんでした。
限られた空間に作られた"自然"は自然でありつつも、人工物であり。
一体感を持って出迎えてくれます。
「北斗七星の庭」はその名の通り、北の夜空に輝く北斗七星から。
東福寺本坊の庭園です。
白い円柱の石が北斗七星の並びに置かれ、白い玉砂利が敷き詰められています。
美しいです

その先には重森の書、日本画、そして「小市松の庭」もあります。

彼の実績で大きなことは『日本庭園史図鑑(全26冊)』をまとめたこと。
1934年の室戸台風で甚大な被害を受けた古庭園をみた重森は庭園の復元と現状把握のために省庁や政府にかけあいます。
が、まともに受け取ってもらえず。
自らが全国の庭をまわり実測していくのです。
この功績は今でも大きく。
東日本大震災で被害を受けた庭園の復元にも使われる見通しです。
実測図面の一部を展示されています。

"庭園というものは、地上に描かれた絵画であり、
立体的構成を基本とする彫刻だともいえる。"
庭園、ってじっくり見たことなかったけど、細かく計算されているんですね。

4Fでは映像で代表的な庭園20庭が紹介されていたりと見ごたえ抜群!!
伝統と新しさを求め、独自の自然観・美意識で作り上げた庭園はとても面白いです。
関西に多いのでなかなか簡単には行けないのが残念ですが(。・ω・。)
庭園鑑賞旅行とかしたいな~
美しい庭園にとっても癒される展示です。



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