RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

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文字の力・書のチカラ2  ―書と絵画の対話

2013-07-08 21:30:00 | 美術
見てきました

出光美術館

会期は2013年7月6日から2013年8月18日。

「文字の力・書のチカラII」ってことは「Ⅰ」があったってことです。
はい。
2009年1月に開催された「文字の力・書のチカラ ― 古典と現代の対話」につづく第二弾。
平安時代から現代に至るまで、受け継がれた書について「チカラ」というキーワードのもとに見ていきます。
「書と絵画の対話」とのことで、今回は書における絵画的表現に注目。
ということで、「書が苦手だ~」と常々言っている私でも理解できるかもしれない、と期待して行ってきました。
約80点の展示です。

さて。うん。。
漢字の歴史には象形文字があり、また点画を省略した草書体があり。
かな文字も、漢字の書体を抽象化した記号のような造形。
これらを筆と墨で表現するのが書。
シンプルだからこそ様々な表現ができ、またたくさんの見方ができるわけです。
うん。。

単純に私が綺麗だな~なんかいいな~と思った作品を。

本阿弥光悦「花卉摺絵新古今集和歌巻」
綺麗。
まず紙が。
そして描かれている草木が。
書も細く優美な漢字がします。
繊細な作品ってこうゆう作品のことをいうんだろうな。
生い茂る草が多いところには太い字で、少なく空白の部分には細い字で書が書かれていました。
「花卉摺絵新古今集和歌巻」と「花卉摺絵古今集和歌巻」とありましたが、私は「新古今和歌集」のほうが好きです。

池大雅「瀟湘八景図」
書、というより水墨画なかんじ。
絵があって書を添えている、というような。
書は読めないけれど、少し距離をおいて見てみたら。
水墨画と一緒になって、お互いをひきたたせている、というか。
不思議な融合。
書も水墨画も優美というより庶民派なかんじの作品で親しみやすいかも。

桑田笹舟「ゆふもやは」
この作品が一番好き。
この桑田笹舟は書も絵も自分で両方描いたそう。
丸い月と柳の描かれた静かな詩情のある作品。
書の「し」の字などは細くすーっと伸びやかで、柳の枝と同じように伸びていて一体感がありました。

仙がい「○△□」
そのまま、○△□が書かれています。
シンプルで、、、というか、記号!??
このような意外性も遊び心かな。
有名な作品なので目にしたことある方も多いかも。

徳川家康「日課念沸」
南無阿弥陀仏の六文字が3段ぎっしりと書かれています。
まぁ、、うん。。なんか情熱は伝わってくる。
家康が書いたってことで人気もあったそう。
著名人ブランドっていうのは今も昔も変わらないんですね。。

徳川光圀「一文字書「風」」
ただ大きく「風」とだけ。
シンプルでさわやか。
ささっと書かれているところも「かぜ」という感じがしてすごくよかったな。

というわけで。
「え、これも書!?」というような作品も多く、とても楽しめる展示でした。
静かな空間で書に向き合うっていうのも、、うん、文章にしたらすごく高尚な時間を過ごしてるっぽい(笑)
書が分からないって堅苦しいことは一切なく、おすすめです。



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