RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

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シャルダン展-静かなる詩情-

2012-10-17 21:30:00 | 美術
見てきました

三菱一号館美術館

会期は2012年9月8日から2012年月日。

今回はシャルダン!!
って、誰よ!??

ジャン・シメオン・シャルダン(1699-1779)
ロココ時代のフランスの画家です。
パリに生まれ、フランス革命前夜の1779年、パリで没しました。
18世紀はロココ美術全盛期。
ロココといえば甘美で享楽的、な作品たち
シャルダンは同じ時代でもロココ様式とは一線を画し、静物画などを穏やかな画風で描きます。
ロココ芸術と比べると地味な気もしますが、地味ながらに愛情が感じられるのです。

シャルダンの作品は現在所在が確認されているものが238点。
60年の画業を考えると少なめです。
今回はそのうち38点の展示と小規模な展示になります

シャルダンの画業は、
1730年代初めまでの「初期静物画」
1730年代初めから1750年代初めまでの「風俗画」
1750年代初めからの「晩期静物画」
と大きく分けられます。
今回、これに沿って展示されていました。

では、さくさく好きな作品へ

「羽根を持つ少女」
今回展示されている作品の中で美少女NO.1!!(笑)
個人蔵の作品です。
柔らかい色調で少女が描かれています。
近くには同じ構図で同じ名前の作品が。
こちらはウフィツィ美術館蔵。
個人蔵の作品と比べ全体的に強い感じが。。
"シャルダンに帰属"とのこと。
うん、前者のほうが絶対イイ!!

「桃の籠とぶどう」
桃とぶどうが描かれています。
これが、すごいの。
桃はあの産毛まで感じられて、ぶどうはつやつやとした皮の感じが伝わってくる。
"触ってみたい!!"
と思うほど。
触ったら絶対桃の感じがすると思うし、ぶどうも然り。
素材の書き分けが上手すぎる!!

「木いちごの籠」
今回の展覧会のチラシにも使われているもの。
個人蔵のため、なかなか見ることができないとか。
う~ん、おいしそう!!
ジャムとか作りたいな~と眺めていました
手前においてあるカーネーションは近くで見たら「粗いな~」と思ったけど、ちょっと離れたら不思議。
浮き上がって見える!!
手を伸ばしたらつかめそうです。

「桃の籠」
最後に展示されている作品です。
テーブルに桃の入った籠とテーブルから半分出て今にも落ちそうなナイフが置かれています。
この飛び出したナイフの柄がつかめそう。
この巧みな表現力に感服です。

展示数は少ないので1時間程度で見終えてしまいます。
仕事後に行ったのですが空いていました。
日本での知名度が低いから!??
最近はBunkamuraのレーピンや今回のシャルダンなど、素晴らしい画家のおもしろい展示なのに人がいないってことが多くて。
独占するように見れてとても嬉しかった反面、こんなにいい展示なのにもったいない!!
って気持ちも。
三菱一号館美術館さん、こんなにも大々的にとりあげてくれてありがとう
年明けまでやっているのでまた行こうと思います。
静かな空間で穏やかな絵に囲まれて、癒される時間です。



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