こゆき(四女)の中学校の時の同級生に
大地という男の子がいた。
体格が良く、
小さい頃から夕張のわんぱく相撲で横綱を張ったり活躍し、
中体連の全国大会の常連でもあり、将来はきっと大相撲にいき
頑張るんだろうな~と地元のみんなから期待されていた。
こゆ(四女)が子供の頃は私もPTAの役員を務め
学校行事にも積極的に参加した。
だから参観日もうちはなぜかキミちゃんではなく私がずうっと出てた。
それ故こゆの同級生の子供達とは皆顔見知りで仲が良く、
うちにも随分遊びに来ていた。
大地やこゆが中学3年生の時だっただろうか、
私達PTAは親子スポーツ大会(レク)なるものを開催し、親子合同の班をつくり
みんなで腕立て伏せ大会やリレー等あらゆる種目を班対抗で競いあった。
腕立て伏せは私が100回をクリアーし、ダントツで優勝(自慢か)。
班対抗の結果は忘れてしまったが、個人のMVP最優秀選手賞も私が貰い
楽しい想い出として残っている(自慢だ)。
その親子体育レクの最中、子供達と私がじゃれ合っている時
ふとした弾みで当時相撲でならしていた大地と私が押し相撲を取るはめになった。
大地は内心こんなオッサンと思ったと思うが
まわしをとるように私の腰に手をまわし押し込んできたが、
私も嘗ては格闘技の全日本大会に出ていたくらい修練してきたので
まだまだ力はあった。
舐め切っていた大地はすぐに私を押し倒そうとしてきたが私も足腰には自信がある。
ラグビーのスクラムのように体制を低くして足を交互に踏ん張り逆に押し返した。
そうこうして膠着していたが、後半まだ大人の体になりきっていない大地を私は何とか寄りきった。
50過ぎのオヤジに負けたのがそうとう悔しかったのか大地は、
「チッキショー!!こゆきの父さんはオレの永遠のライバルだーーーっ!!」
と、叫んでいた。
あれから5年以上が経ち、大地は中学を卒業してからすぐに角界に入り今や三段目で活躍している。
相撲の修行でなかなか夕張に来れなかったが、
久し振りに今日練習稽古で故郷に部屋のみなさんと来てくれ、
お父さんとうちにも顔を出してくれた。
久し振りに会った大地の体を見て私は驚愕した。
上背は私とたいした変わらないが体の厚みが以前とは比べ物にならないくらいぶ厚い。
特にビックリしたのが太ももの人間離れした太さだ。
なんと、 太もも周り 80cm あるという。
私は今や60cmもない(筋肉が落ちじいさんの足になった)。
今大地とやったら一発でぶっ飛ばされてしまうだろう。
でも、性格は昔のままでめんこい。
大地は次の場所の活躍を約束し、ビックモローをあとにした。
北大地・・・
これからが楽しみだなあ~~~