メカロクの写真日記 2

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BORG 「中川昇ブログ」の「77EDIIユーザーレポート 2010/07/09」
このブログの 「BORG ハード/使いこなし」カテゴリの 記事が 
次の通り 再紹介されました

<77EDIIのモニターをお願いしているメカロク様のブログに連載中の「M-BORG 77EDⅡ ST Report」が最終回を迎えました。実に濃い内容ですので、週末にじっくりと読まれることをおススメします。探究心旺盛なメカロク様ならではの素晴らしいレポートです。>



100604~ M-BORG 77EDⅡ ST Report-7(外装の化粧直しと今後)

2010年07月09日 | BORG ハード/使いこなし
「100604~ M-BORG 77EDⅡ ST Report」シリーズ、今日は最終回で、外装の化粧直しの報告と、今までの使用経験や、今回の試験結果を受けて、今後の「M-BORG 77EDⅡ ST」をどのように進化させていくか?・・・について、現時点で考えていることを、妄想段階のものも含め、簡単にご紹介します。

先ず、外装の化粧直しの実施報告です。

「100527~ デジボーグがやって来た-1」では、「使用前に私が感じていたデメリット」の一つとして、外装を挙げています。
 (4) 外装が光沢のある白色で、目立つ!
   *天体望遠鏡では当たり前のことでも、カメラレンズとしては、艶消しなら未だしも、
    ピッカピカの白はねぇ~!
   *デジボーグで鳥を撮る人の多くが、迷彩を施したり、黒のテープやカッティング
    シートで化粧直しをしているようだから、私も何とかしなきゃ!

実は、BORG が到着する前から、「黒っぽいカッティングシートを貼る」ことは決めていて、色々と物色していたのですが、品のいい艶消しのカッティングシートは、何故か「屋内用」ばかりで、「屋外用」は艶あり品しか見当たりませんでした。
そこで、「艶ありでも已む無し!」と心を決め、改めて物色し直したところ、偶々「60cm」と表示された、こげ茶色の端切れ(本来は 10cm 単位の切売り)が、本来価格の 70% 程度で売出されていたので、「これでいいか!?」と買って帰りました。

・・・で、私なりのパーツ構成がほぼ固まった段階で、手始めに対物レンズのレンズフードに、このカッティングシートを貼って見たのですが、なかなか真っ直ぐに貼れず、「貼直そう!」と少し剥がして引張ると、シートが伸びて皺が入る・・・(汗)

そこで、「もう少し厚いか硬いかで、伸びにくいものはないか!?」と再物色。
 *厚過ぎると、(最前部の)鏡筒の外径が大きくなり過ぎて、スライド式のレンズフード
  (鏡筒の外側に被さる)を収納できなくなる心配があるし、将来的にはジンバル雲台を
  使用しないとも限らず、その際に鏡筒バンドの取付けに支障が出る虞もあるので、
  余り厚くすることは避けたい。
しかし、「屋外用」は種類が少なく、シートの材質や厚さはみな同じようで、作業性の向上は期待できそうにありません。

そんな訳で、前々から気にはなっていたけれど、「屋外用」の表示がないので諦めていた「カーボン」が、やや厚手で、かつ硬いようで、「屋外用」でない点以外は条件を満たしそうなので、「剥がれたら貼直せばいいや!」と、これを求めました。
 *勿論、本物の炭素繊維ではないと思うが、普通の「屋内用」の3~4倍の価格なので、
  「少しは丈夫で、傷付きにくいだろう!?」との期待もある。
  
次の写真は、化粧直し後の、カメラ側から見て左側面を撮ったものです。
かなり精悍で、かつ目立たなくなったと思いますが、如何でしょうか?
  
 *この写真では、レンズフードを収納している。
 *当初は、元のロゴの上にもシートを貼る心算だったが、BORG のロゴシールには
  機種名(77EDⅡ)の表記がないので、元のロゴ部分を貼残すことにした。
  ・元のロゴの上には、透明テープを貼って、汚れや傷から守ることとした。
 *カッティングシートの上には、BORG とフォーサーズ(およびマイクロフォーサーズ)の
  ロゴシールを、適宜貼付けた。
  ・当初は OLYMPUS のロゴシールを貼る心算だったが、行方不明のため、已む無く
   フォーサーズのロゴシールにした。
   
次の写真は、右側面をやや上から見たものです。
  
 *この写真では、レンズフードを引出している。

最後の写真は、マイクロフォーサーズと BORG の各ロゴシールを、並べて貼った部分です。
  
 *私の「カーボン」の場合は、黒地に白文字の(マイクロ)フォーサーズのロゴシールの
  方が、似合うなぁ~!(黒地の BORG ロゴシールが欲しい!)

続いて、「M-BORG 77EDⅡ ST」の今後について・・・

1.ヘリコイドを本来の位置(ドロチューブの直後)に戻すか?
 *先日も述べた通り、今までの経験から、手持ち撮影でも、「フロントヘリコイドの方
  が使い易い!」とは必ずしもいえず、現在は、微調整も含め、殆どドロチューブで
  ピント調整しているので、フロントヘリコイドに拘った最大の理由がなくなった。
 *特に、現在の短焦点仕様よりも焦点距離が短い短焦点仕様にする場合は、フロント
  ヘリコイドによるケラレの影響が大きくなりそう!
  ・ヘリコイドを後ろに下げると、前に出るドロチューブによるケラレの心配が大きく
   なるが、内筒先端部の絞り(ストッパー)の内径を大きく加工することで、対策可能と
   考えられる。
 *変更する際は、直焦点仕様と短焦点仕様の切替え(組替え)手間が、現仕様より大きく
  ならないように考慮する必要がある。
 *ヘリコイド M はドロチューブよりも内径が小さいため、55mm のクローズアップレンズ
  は収納できないので、ヘリコイドを後ろに下げ、かつ、短焦点仕様の場合に今まで通り
  ミニミニドロチューブの内筒先端にクローズアップレンズを取付けるなら、クローズ
  アップレンズを新調する必要がある。

2.短焦点仕様の再検討
 *今回の試験で、短焦点仕様にしても、レデューサー(クローズアップレンズ)の焦点
  距離や取付け位置が今のままでは、レンズ全長は期待したほど短くならないことが
  判った。
 *今回の試験で、近距離撮影では、レデューサー(クローズアップレンズ)の前を伸縮
  しても、撮影距離は余り変わらず、最短撮影距離短縮には、レデューサーの後ろを
  伸ばす方が効率が良いことが判った。
  ・このことから、マウントホルダーのすぐ前に、例えば M57 ヘリコイド Ⅱ を取付け、
   その前に2インチホルダー類を取付けて、それにクローズアップレンズを取付ける
   と、中間リングを使うよりも、最短撮影距離の調整幅が大きく、手間も減りそう!
  ・しかし、この方法では、ヘリコイド調整で合成焦点距離も変動するし、しかも、
   ヘリコイドを繰出す(より近くが撮れるようにする)ほど焦点距離の短縮率が
   大きくなる筈なので、近づけども近づけども撮影倍率は上がらない・・・という
   こともありそう!
  ・この方法を採用する場合も、現在の 55mm クローズアップレンズは使えない。
 *「 BORG WORLD > 中川昇ブログ」「高解像度カワセミ若 2010/06/28」によると、
  「レデューサーはレデューサーとカメラのセンサーの距離が非常に重要で、少しでも
  狂うと性能が出ません。」とのことなので、純正品(最適位置のガイドがある)ではなく
  代用品を使って、最適位置を探すのは、かなり大変そう!・・・であるし、そもそも、
  レデューサーの後ろを伸縮してピント調整するなんて、トンデモナイコトなのかも・・・
  ・自分の目では判定できない程度の違いなら、ドウデモイイコトだが・・・
 
3.絞りの検討
 *フィルター BOXn に穴開き円盤をセットする方法は挫折したので、新しい方法を模索。
  ・今考えているのは、対物キャップに穴を開ける方法。
   レンズフードは前後スライド式だから、先端に、穴を開けたキャップをすれば、対物
   レンズとの間隔も調整でき(密着も可)、間隔によって効果が異なるかも・・・?

4.BORG の AF 化
 *Lounge DigiBORG (デジボーグ談話室)では、ZUIKO DIGITAL ED 70-300mmF4-5.6
  などを改造(前玉抜き/全玉抜きなど)して BORG とカメラの間に取付けることにより、
  AF 化する方法が、いくつか紹介され、日々改良もされている。
  ・眼が衰える一方のメカロクにとっては、かなり魅力的!
  ・でも、かなり敷居(技量・コストなど)が高そう!


100604~ M-BORG 77EDⅡ ST Report-6(撮影距離と光路長-3)

2010年07月08日 | BORG ハード/使いこなし
「100604~ M-BORG 77EDⅡ ST Report」シリーズ、今回は、「M-BORG 77EDⅡ ST」の「撮影距離と合焦時の光路長(対物レンズの光学中心から撮像面までの距離)の関係」の試験中に感じたことや、試験結果、特にグラフを眺めて感じたことを中心に述べます。

先ず最初にお断りしておきますが、以前にも述べた通り、例えば、「77EDⅡ 望遠レンズセット」の場合、5m から無限遠までは確実にピントが合うようになっている筈ですが、無限遠にピントを合わせたときの遠方側への余裕代や、実際の最短撮影距離は、個々のセットで少しずつ異なる(個体差がある)ものと考えられます。

従って、今回の私の実測値が、他の「77EDⅡ 望遠レンズセット」にそのまま当て嵌まるとはいえません。
特に短焦点仕様の場合、レデューサーの焦点距離と取付位置により、合成焦点距離が異なる上に、私の場合は、純正レデューサーではなく、クローズアップレンズを使い、しかも、ミニミニドロチューブの先端に取付けるという、余り例のない仕様と考えられますし、後述の通り、ピント調整をレデューサーより前(対物側)で行うか、後ろ(カメラ側)で行うかによっても、結果が大きく異なりますので、傾向はともかく、数値の絶対値は、余り他の方の参考にはならないものと考えます。

しかし、直焦点仕様の場合は、対物レンズ以外にレンズがないので、どのようなパーツ構成であろうが、ピント調整をどこで行おうが、光路長と撮影距離の関係は同じ筈であり、個々のセットで数値が多少は異なる(個体差がある)としても、他の 77EDⅡ ユーザーの皆様にとって、数値の絶対値そのものも、ある程度参考になるものと考えます。

では、私が感じたことを列挙します。

1.短焦点仕様時に、ミニミニドロチューブのストロークが短いように感じたので調べて
  見たら、内筒先端のストッパーリングは M68.8 → M57 AD の穴(M57 雌ねじ)に
  入る<写真上>が、これをステップアップリングに取替えると、太くて穴に入らない
  <写真下>ため、ストロークが、直焦点仕様の場合より 7mm 短い 31mm となって
  いた。
   
   
 *これを解消するには、ステップアップリングおよびクローズアップレンズを 外径 55mm
  程度以下のものにする必要があるが、後述の通り、この 7mm の差は、最短撮影距離
  には大きな影響がないことも判った。
   
2.近距離では、光路長を少々長くしても、最短撮影距離は、期待したほど縮まらない。
 *大きく撮るのが目的の場合は、テレコンを使用する方が得策と考えられる。
   
3.直焦点仕様の場合は、当然のことながら、どのパーツを伸縮しても、伸縮寸法が同じ
  なら、撮影距離も同じになる。
 *グラフでは、全ての点が、1本の曲線上で、綺麗に繋がっている。
 
4.ところが、短焦点仕様では、クローズアップレンズの前を伸縮する場合と、後ろを伸縮
  する場合で、伸縮寸法が同じでも、撮影距離の変動は大きく異なる。
 *短焦点仕様(f≒400mm)の部分拡大グラフ(見易いように、「光路長1」のグラフは
  省略)を見ると、グラフが1本の曲線にならず、クローズアップレンズより前の伸縮
  状態で決まる4本の曲線に、綺麗に分かれている。
  ・全体グラフをその気になってみると、5m 以上の部分(クローズアップレンズの前を
   伸縮)のグラフと、4m 未満の部分(クローズアップレンズの後ろを伸縮)の一番下
   のグラフも、「1本の曲線に綺麗に乗っている!」とはいえず、2本の曲線である
   ことが判る。
 *また、最短撮影距離短縮効果は、中間リング類を追加する、つまり、クローズアップ
  レンズの後ろを伸ばす方が遥かに大きいことも、良く判る。
  ・このことから、ミニミニドロチューブのストロークが 7mm 短くても、クローズアップ
   レンズの前を伸縮するものであるため、この程度では最短撮影距離に大きな影響は
   ない・・・と推測できる。

5.私の Excel 2000 (旧ッ!)では、グラフの近似曲線(近似式)は、残念ながら
  見つからなかった。
 *もっと高機能のグラフソフトなら、見つかるかも!?


100604~ M-BORG 77EDⅡ ST Report-5(撮影距離と光路長-2)

2010年07月07日 | BORG ハード/使いこなし
「100604~ M-BORG 77EDⅡ ST Report」シリーズ、今回は、「M-BORG 77EDⅡ ST」の「撮影距離と合焦時の光路長(対物レンズの光学中心から撮像面までの距離)の関係」測定データとグラフ(散布図)、および、全部で74種類の設定で撮った写真の中から、代表的なものを何枚かご紹介します。

先ず、測定データです。
   
 *このデータの中の「光路長1」は、昨日の記事の中では「光路長(の代替値)」と呼び、
  先日の「パーツ構成」表などでは「累計2」と称した長さを示す。
 *同じく「光路長2」は、昨日の記事の中では「合焦時の光路長(対物レンズの光学中心
  から撮像面までの距離)」とか単に「光路長」と呼び、先日の「パーツ構成」表など
  では「累計1」と称した長さを示し、「光路長1」に対物レンズの推定光路長(34mm)
  を加えたもの。
 *その他、データ表の脚注も参照のこと。

そして、直焦点仕様(f=510mm)のグラフで、全体グラフ<グラフ上>と撮影距離 4m 未満の部分の拡大グラフ<グラフ下>があります。
   
   

次は、短焦点仕様(f≒400mm)のグラフで、同じく、全体グラフ<グラフ上>と撮影距離 4m 未満の部分の拡大グラフ<グラフ下>があります。
   
   
 *拡大グラフでは、複雑で見にくくなるので、「光路長1」のグラフを省略し、
  「光路長2」のグラフのみとした。

ここからは、74種類の設定で撮った写真の中から、代表的なもののご紹介です。
 *説明で使用している略語は、「測定データ」の脚注を参照。
 
1.直焦点仕様/30m(ドロチューブとヘリコイドのみでピント調整)
   

2.短焦点仕様/30m(ドロチューブとヘリコイドのみでピント調整)
   

3.直焦点仕様/5m(ドロチューブとヘリコイドのみでピント調整)
   

4.短焦点仕様/5m(ドロチューブとヘリコイドのみでピント調整)
   

5.直焦点仕様/He 最大+DT 最大
  (ミニミニドロチューブは縮長のまま、中間リングも使わない、最近接設定)
   

6.短焦点仕様/He 最大+DT 最大
  (ミニミニドロチューブは縮長のまま、中間リングも使わない、最近接設定)
   

7.直焦点仕様/He 最大+DT 最大+MMD 最大+E7+E14+EX25
  (ミニミニドロチューブを最大に伸ばし、中間リングを全て使っての、最近接設定)
   

8.短焦点仕様/He 最大+DT 最大+MMD 最大+E7+E14+EX25
  (ミニミニドロチューブを最大に伸ばし、中間リングを全て使っての、最近接設定)
   


100604~ M-BORG 77EDⅡ ST Report-4(撮影距離と光路長-1)

2010年07月06日 | BORG ハード/使いこなし
「100604~ M-BORG 77EDⅡ ST Report」シリーズ、今回から、「M-BORG 77EDⅡ ST」の「撮影距離と合焦時の光路長(対物レンズの光学中心から撮像面までの距離)の関係」について、ご報告します。

直焦点仕様の場合、対物レンズ以外にレンズがないので、無限遠にピントを合わせたときの光路長は、焦点距離に等しくなります。
従って、レンズを最も縮めたときの光路長は、焦点距離と同じであれば良いことになりますが、現在では、工場で調整して出荷するカメラレンズの場合でも、無限遠より遠方側にも余裕代を取って調整してあります。

BORG の場合は、パーツ単品やその組合せで受注の場合は勿論、セット品の場合も、パーツをバラで出荷するので、組立てて調整することはできませんし、そのための調整機構も備えていないようです。
対物レンズの焦点距離は勿論、他のパーツの一つ一つにも誤差は付きものなので、最縮長時の光路長を、集積誤差まで考えた上で、間違っても(公称ではなく実際の)焦点距離よりも長くならないような組合わせにしておかないと、「無限遠にピントが合わない!」という事態が発生しかねません。
 *何しろ、元々が天体望遠鏡なので、無限遠にピントが合わないでは、話にならない。
 *どの程度短めにしてあるかは公開されていないが、どうやら、かなり短めになって
  いるらしい。

ところで、私のようなドアップ好きは、少しでも近寄って撮ることができる、つまり最短撮影距離ができるだけ短い(光路長が長い)システムを望む訳ですが、最縮長時の光路長を、焦点距離よりも大幅に短めにする組合わせは、「近づいて撮るには不利!」ということになります。

そんな訳で、パーツを選択する段階から、公開されていない対物レンズの光路長を推定した上で、各パーツの組合せを変えてはパーツの光路長を積上げ直して検討し、実物が手元に届いてからも、数キロメートル~数十キロメートルの遠方にピントを合わせて、光路長(の代替値)を測定したり、対物レンズの光路長を推定し直したり、各パーツの光路長を実測して公開値を修正たり、「滅多にない 100m を超えるような遠方を撮影する際には、鏡筒を短くして対応すると割切る!」ことにしたり・・・など、最短撮影距離を如何に短縮するか(最伸張時の光路長を如何に長くするか)に腐心して来ました。

その最短撮影距離については、カタログに「5m」と表示してありますが、各種誤差を考慮した上で、「5m までは確実に近づける」という数値と考えられ、実際にどこまで近づけるかは、私たちには判りません。
 *というよりも、同じセットでも、AさんのセットとBさんのセットでは、実際の最短撮影
  距離に差がある・・・ということと考えられる。
  
また、近距離撮影時に中間リングを挟んだり、パーツを組替えたりして、最伸張時の長さを長くすれば最短撮影距離は短くできるはずですが、例えば、「25mm 長くすればいくら近づけるか?」とか「3m まで近づくには、いくらの長さにしておけば良いか?」というようなことは、目安さえ公開されていないようです。

さらに、短焦点仕様の場合は、最短撮影距離の目安はおろか、無限遠にピントを合わせるには、最縮長時の光路長をどの程度にしておけば良いのかさえ、全く判りません。
 *純正レデューサーを使う場合の情報は多少はあるが、私の場合は、クローズアップ
  レンズで代用、しかも、ミニミニドロチューブの先端に取付けるという、余り例のない
  仕様と考えられ、上記のような情報は、全く見つからなかった。

というような訳で、「メーカーが公開しないなら、自分で測定するしかないじゃないか!」と、「M-BORG 77EDⅡ ST_D-1」<写真上>と「M-BORG 77EDⅡ ST_S-1(f≒400mm)」<写真下>について、撮影距離と合焦時の光路長の関係を実測することにしました。
   
   

しかし、合焦時の「光路長」を測定するといっても、撮像面の位置はカメラに表示されています<写真上>が、対物レンズには光学中心の表示はありませんし、レンズ本体は外からは見えませんので、対物レンズ(ユニット)と鏡筒との継目<写真下>から撮像面位置までの距離を光路長の代替値として測り、対物レンズ(ユニット)の光路長推定値を加えることにしました。
   
   
 *対物レンズ(ユニット)の光路長は、対物レンズ(ユニット)と鏡筒との継目から
  レンズの両面までの位置を実測し、「34mm」と推定した。

通常撮影を想定した測定は、撮影距離を 30m/15m/10m/7m/5m の5種類として、ドロチューブとヘリコイドを使ってピント調整しました。
近距離撮影を想定した測定は、ドロチューブとヘリコイドを最伸張位置で固定し、ミニミニドロチューブ(最縮長と最伸張)/7mm 中間リング(有無)/14mm 中間リング(有無)/25mm 中間リング(有無)/L50mm 鏡筒(より近距離を想定した1個追加の有無)の全ての組合せについて、ピントが合う撮影距離を探すこととしました。

・・・と、いうのは簡単でも、実際には失敗と試験方法の改良を繰り返しながら、2日間で3回、藤沢の長久保都市緑化公園に通って、失敗分を含めると10時間ほども掛けて測定し、やっと、ある程度満足できるグラフ(散布図)が得られました。
なお、測定する仕様・設定の組合せが多い(同一仕様で撮影距離だけが異なるものを含めると、74種類)ので、測定順序の計画を立て易く、かつ、測定漏れがないようにするため、事前にデータ記録用紙を作成するとともに、撮影距離 5m 未満では光路長を固定してカメラを動かさなければならないので、カメラ微動装置(「マクロスライダー」などと呼ばれるもの)も用意しました。

先ず、撮影距離が 5m 以上の場合の測定手順です。
 1.地面に、10m 布製巻尺先端のワッカを通したマイナスドライバーを、突き立てる。
   
 2.所定の撮影距離を測り、カメラの撮像面位置マークがその位置に来るように、
   三脚に据えた BORG とカメラをセットする。
  *撮影距離が 15m と 30m の場合は、10m(および 20m)の位置を地面に記して
   から、そこにマイナスドライバーを移動して継足し測定し、カメラ位置が決まったら、
   マイナスドライバーを最初の位置に戻す。
 3.マイナスドライバーを狙ってピントを粗調整する。
 4.粗調整でカメラが移動するので、カメラ位置を再調整する。
  *撮影距離が 15m と 30m の場合は、この手順は省略。
 5.EVF(電子ビューファインダー)の拡大画面を見ながら、ピントを微調整する。
 6.光路長(の代替値)を 3.5m スチール巻尺で測る。
  *少しでも正確に測るため、100mm の目盛を対物レンズと鏡筒との継目に合わせ、
   撮像面位置マークまでの寸法を、100mm マイナスして読み取る。

次に、撮影距離が 5m 未満の場合の測定手順です。
 1.木製大型ベンチ(?)の隙間に、10m 布製巻尺先端のワッカを通したマイナス
   ドライバーを、突き立てる。
 2.マイナスドライバーの横に、アルミ製三角スケールを、最下端の目盛面が布製巻尺
   先端のワッカの引っ掛け面と面一になるように、置く。
   
  *初めの内は、ドライバーのマイナス部分のエッジにピントを合わせていたが、今回
   のような 2m 強~4m 弱の撮影距離の場合、カメラ微動装置の緩やかな前後移動
   では、合焦の判断がしにくかったので、アルミ製三角スケールを置いて目盛を狙う
   ことにし、ピントが少しは合わせ易くなったので、測定済み分も、やり直した。
  *三角スケールを置くようにした後、16種類の組合せで撮影したところで、三角
   スケールの目盛を画面横幅一杯に入れる<写真上>と、撮影倍率も算出できること
   に気づき、残る48種類の組合せでは、画面横幅一杯に目盛を入れて撮影した。
   ・初めの内の16枚は、三角スケールを画面の一部にしか入れていない<写真下>
    ので、何れ撮影し直すこととして、今回は、撮影倍率の算出は行わない。
    (画面の一部に目盛が写っていれば、撮影倍率は算出できるが、精度が落ちる)
   
   
 3.所定の状態に設定した BORG をカメラに取付け、微動装置を取付けた三脚に
   固定する。
 4.三脚を前後してピントを粗調整した後、EVF の拡大画面を見ながら、アルミ製三角
   スケールの最下端の目盛りにピントが合うよう、カメラ微動装置で微調整する。
  *実は、マイナスドライバーよりも目盛の方が合焦の判断が容易だが、アルミの地肌
   の質感が見えるかどうかの方が、さらに判断し易いことに、途中で気づき、
   それ以後は、アルミ地肌の質感の見え方で判断した。
 5.撮影距離を布製巻尺で、光路長(の代替値)を 3.5m スチール巻尺で、測る。


100604~ M-BORG 77EDⅡ ST Report-3(短焦点仕様の検討ほか)

2010年07月02日 | BORG ハード/使いこなし
本日の記事を始める前に、ちょっとした訂正、いや変更を行います。

私の BORG 77EDⅡ を、「BORG 77EDⅡ メカロク SP」と総称し、現在のパーツ構成での「直焦点仕様」と「短焦点仕様」は、
  「BORG 77EDⅡ メカロク SP 直焦点仕様-1」
  「BORG 77EDⅡ メカロク SP 短焦点仕様-1(f≒400mm)」
と区別する・・・としましたが、やはり月次ですし、長過ぎますので、次のように変更することとしました。
  総称:M-BORG 77EDⅡ ST
  直焦点仕様:M-BORG 77EDⅡ ST_D-1
  短焦点仕様:M-BORG 77EDⅡ ST_S-1(f≒400mm)
意味は次の通りです。
  M:MEKAROKU's
  ST:Special Tuned(流動的だから Tuning ?)
  D:Direct focal distance
  S:Short focal distance

これに伴い、記事タイトルも「100604~ M-BORG 77EDⅡ ST Report」とします。

さて、その「100604~ M-BORG 77EDⅡ ST Report」シリーズの3回目は、短焦点仕様の検討経過と、直焦点仕様へのフィードバックについて、ご報告します。

「100527~ デジボーグがやって来た-2」の中で、
  *クローズアップレンズがレデューサーの代用になることを知ったので、少しでも安く
   上げるため、当面はクローズアップレンズで試行錯誤する。
と述べました。
また、
 i.(代替)レデューサー併用時の合成焦点距離と結像距離は、レデューサーの焦点距離
  と設置位置により変動する筈だが、その目安は?
との質問をしたことも述べましたが、回答は得られていません。

そこで、ネットで検索したところ、合成焦点距離については、
 1/f = 1/f1 + 1/f2 - (f1-d)/(f1*f2)
  f :合成焦点距離
  f1:望遠鏡の焦点距離
  f2:レデューサの焦点距離
  d :焦点からレデューサまでの距離
という関係があり、自動計算して呉れるサイトも見つかりましたが、結像距離について述べたサイトは見つかりませんでした。

でも、レデューサー(クローズアップレンズ)の焦点距離と設置位置から合成焦点距離の目安が判れば、どんなクローズアップレンズをどのあたりに入れれば、希望する焦点距離に近い短焦点仕様が得られるか、推測できます。
 *鏡筒の長さをどの程度にすれば良いかは、今のところ、試用試験で確認する
  しかない。

そこで、手持ちのクローズアップレンズ(MC-1/AC-2/MC-3/AC-5)をどこに入れれば、合成焦点距離が私の希望する 350~400mm 程度になるか試算したところ、ミニミニドロチューブ内筒の対物側先端のストッパーリング<写真上>をステップアップリングに取替え、そこに AC-2(f2=500mm)を取付ける<写真下>と f≒400mm、MC-3(f2=333mm)を取付けると f≒360mm になることが判りました。
   
   
 *クローズアップレンズを取付けた部分は、ドロチューブの中に収納され、見えなくなる。
 *クローズアップレンズの光学中心が判らないため、計算値は概略値。
 *手持ちのクローズアップレンズは上記の4種(何れも 55mm)だが、コンデジ時代に
  使っていたもので、デジイチにしてからは出番がないため、AC(アクロマート)の
  2枚は見つかったものの、MC(マルチコート)の2枚はどこかにしまい込んだようで、
  今のところ見つからず、試用試験はできていない。
 *クローズアップレンズを入れる場所としては、普通は、外径約 60mm の「2インチ
  ホルダー」類(筒の接続ねじとは別に、52mmフィルターねじが切ってある<写真>)が
  多いと考えられ、その場合は、55mm クローズアップレンズは入らないが、幸いなこと
  に、この位置なら、ドロチューブの内径が大きいため、55mm でも十分に収納可能で、
  手持品が有効活用できる。
   

そんな訳で、ミニミニドロチューブ内筒の対物側先端に、46 → 55 ステップアップリングを介して AC-2 を取付け、遠方(といっても、せいぜい 150m 程度)にピントを合わせて光路長を測定したところ、直焦点仕様「第4案」の「L50mm 鏡筒」を「L25mm 鏡筒」に差替えるとともに、「2インチホルダー S」を外せば、「無限遠にも合焦しそう!」ということが判りました。
   

しかし、これでは、直焦点仕様と短焦点仕様の切替えには、クローズアップレンズの取付以外に2箇所の組替えが必要で、手間が掛かるばかりか、嵩張る「L25mm 鏡筒」の携行も必要になります。

そこで直焦点仕様について再検討した結果、100m を超えるような遠方のものを撮ることは滅多になく、短焦点仕様に切替えるよりも頻度が低いと考えられるので、「遠方を撮るときだけ、鏡筒を短くすれば良い!」と割切って、「無限遠が出そうにない!」として一旦は捨てた「第3案」を復活させることにしました。
   
こうすることで、
 *短焦点仕様に切替えるには、クローズアップレンズを取付け、「L50mm 鏡筒」を
  1個外す。
 *100m を超えるような遠方のものを撮るときは、「L50mm 鏡筒」を1個外す。
  (短焦点仕様の鏡筒と同じになる)
だけで済み、切替が随分楽になります。

「第3案」=「M-BORG 77EDⅡ ST_D-1」のパーツ構成は、次の通りです。
 *「100527~ デジボーグがやって来た」シリーズのときに使った「第4案」は、
  「M-BORG 77EDⅡ ST_D-0」と呼ぶこととする。


また、今回の短焦点仕様=「M-BORG 77EDⅡ ST_S-1(f≒400mm)」のパーツ構成は、次の通りです。


「M-BORG 77EDⅡ ST_D-1」は、長久保都市緑化公園などで試用し、「M-BORG 77EDⅡ ST_S-1(f≒400mm)」は、湘南平および上野動物園で試用しました。
これらの作例は、本シリーズとは別のシリーズとして、このブログにアップを始めています。
 *右の欄の、「過去の記事」の下にある「カテゴリ」で、「BORG 作例」をクリックすると、
  「M-BORG 77EDⅡ ST」で撮った写真を含む記事のみ表示される。
 *因みに、BORG の「中川昇ブログ」や「デジボーグ・野鳥リンク集」から来られた場合、
  「カテゴリ」は「BORG ハード/使いこなし」が選ばれた状態になっている。
 *この場合でも、ブログタイトル「メカロクの写真日記 2」をクリックすると、
  「ブログトップ」が表示され、全ての記事がご覧頂ける。

なお、これらの作例は、全て、三脚は使わず、完全な手持ちか、半手持ち(鏡筒を手摺や立木などに、直接またはビーンズバッグを介して置いたり押付けたりする)で撮影していますが、その経験から、次のようなことが判りました。
 *パーツ構成を検討する際には、「フロントヘリコイド」に拘って来たが、実際にやって
  見ると、フロントヘリコイドには、次のような不具合があり、少なくとも私の場合は、
  ドロチューブでピント調整する(粗調整:鏡筒かドロチューブホルダーを、真っ直ぐに
  押したり引いたりする/微調整:鏡筒かドロチューブホルダーを、回転させながら
  ゆっくり押したり引いたりする)方が、速くて、微調整もやり易い。
  ・ヘリコイドでの調整は、ヘリコイドの位置がやや遠く、扱いにくいし、左腕が胸から
   離れるので、ぶれ易くなる。
  ・ドロチューブの固定ねじを緩めると、鏡筒が供回りして、ヘリコイドが機能しないこと
   があるが、粗調整のたびに、固定ねじを緩めたり締めたりなんて、とてもできない。
 *ただし、この方法は、三脚に据えた場合は使えないので、取付位置はともかく、
  ヘリコイド類(または他の直進式ピント調整装置)を外すことは、できそうにない。
 *半手持ち撮影の場合、鏡筒を置いたり押付けたりする位置は、先端(対物レンズ側)に
  近い方が安定する。
  ・ファインダー像が揺れにくい。
  ・従って、ピントが合わせ易い。
  ・当然、手ぶれ防止にも有利。


100604~ M-BORG 77EDⅡ ST Report-2(気になる点-2)

2010年07月01日 | BORG ハード/使いこなし
100604~ BORG 77EDⅡ メカロク SP の報告 100604~ M-BORG 77EDⅡ ST Report」シリーズの2回目は、「BORG 77EDⅡ メカロク SP  M-BORG 77EDⅡ ST」や BORG パーツの「気になる点」の続きです。
 (100702) 記事タイトル/メカロク仕様 BORG 呼称を変更

2.特に太い部分のねじが噛んで外れなくなったり、希望する部分以外が外れることは、
  やはりあり、鏡筒を組替える際など、少々苦労させられることがある。
 
3.対物レンズ(レンズそのものだけでなく、ユニット全体もこう呼ぶ)と鏡筒を分離した
  際に、対物レンズ枠がフードの中に入り込み、出しにくくなることがある。
 *私は、対物レンズを外すことは滅多にないと思うが、外して保管したり運搬するなど、
  頻繁に着脱する人は、少々大変かも?

4.ミニミニドロチューブの片方の固定ねじの先端が、締め付けリング(植毛紙)に 1/4
  ほどしか掛かっていない。
   
 *多分このためもあって、内筒表面には、既に傷が付いている。
 *植毛紙を貼り直して、ねじの先端を完全に覆うように改良した。
  ・L135mm 鏡筒内面の植毛紙を短くしたので、そのときに余った部分を使用した。
  ・1枚の植毛紙で全周を覆うように貼付けるのは難しいので、幅 40mm 弱の植毛紙
   3枚を、約 120° ピッチで貼った。
   

5.ミニミニドロチューブのガタが大きい。
 *私は、特に近づきたいとき用にこれを加えたため、通常は使わないが、固定ねじを
  締めないで使うと、かなりの光軸ズレが起きそう。
  ・固定ねじを締める際にも、注意しないと、曲がったまま固定するおそれが大きい。
  ・上記4.で貼った植毛紙の内面に、幅 25mm のキッチン用アルミテープ(厚さ 80μm)
   を、外筒の前後の内径が小さい部分まで覆うように、二重に貼付けたら、ガタは
   殆どなくなった。
   (貼り方が下手で、アルミテープはかなり皺くちゃだが、これでも大丈夫!)
   (動きは少し堅くなったが、ここではピントの微調整をしないので、問題はない。)
   

6.ドロチューブのガタも、やや気になる。
 *これが気になる人は多いようで、遊馬(あすま)製作所というところから、「トミーテック
  製 BORG 80φ金属鏡筒ドローチューブホルダーとドローチューブ内筒とのクリアランス
  を実用的な最小限に減少させ、レンズ光軸の基線軸を作るリング」が、
  「BORG しゅう動ベースリング」(愛称「YUETSU-27g」)という名称で発売されていて、
  トミーテックも「BORG 金属鏡筒のしゅう動式ドローチューブのガタを劇的に取り除く
  アダプターです。」と絶賛、販売もしているし、中川さんも愛用されている。
  ・これを取付けると、縮長時の光路長が 10mm 程度(?)伸びる筈で、私のパーツ構成
   でこれを追加すると、中遠距離にピントを合わせるには、他の部分の長さを短縮する
   必要がありそうだし、ドロチューブのストロークが、その分短くなる(ピントの合う範囲
   が狭くなる)筈なので、私は、導入を見合わせている。
 *という訳で、これを使わない改良方法を検討、取り敢えず、内筒先端の絞り(ストッパ
  ー)の外周面=鏡筒内面に接して摺動する=に、上記アルミテープを2周巻き付ける
  <写真上>とともに、ドロチューブホルダーの内面に、5.と同じ要領で(ただし一重)
  アルミテープを貼り付けた<写真下>ところ、ドロチューブの伸縮および回転に支障は
  なく、ガタはかなり小さくなったような気がする。
   
   

7.ドロチューブやミニミニドロチューブの固定ねじに、脱落防止機構がなく、紛失が心配。
 *脱落防止策としては、例えば、固定ねじの根元を細くして、紐を通すための穴を
  開けた座金をセットし、その座金同士を紐で結べるようにしておくなどが考えられる。

なお、上記4~6.の対応策については、「私はこうして対応した。」というだけのことで、決してお勧めする訳ではありませんし、良くなることを保証するものでもありません。
同じような対応をされる方は、飽く迄「自己責任」でお願いします。


100604~ M-BORG 77EDⅡ ST Report-1(気になる点-1)

2010年06月30日 | BORG ハード/使いこなし
「100527~ デジボーグがやって来た」シリーズの最終回をアップして、既に20日ほど経ちましたので、その後の検証状況などについて、「100604~ BORG 77EDⅡ メカロク SP の報告 100604~ M-BORG 77EDⅡ ST Report」シリーズにて、ご報告します。
 *パーツ構成については、未だ未だ流動的ですが、今後の構成変更分も含め、私のデジ
  ボーグを、月次ですが、「BORG 77EDⅡ メカロク SP M-BORG 77EDⅡ ST」と総称する
  ことにしました。
  ・現在のパーツ構成での「直焦点仕様」と「短焦点仕様」は、次のように区別します。
   「BORG 77EDⅡ メカロク SP 直焦点仕様-1 M-BORG 77EDⅡ ST_D-1」、
   「BORG 77EDⅡ メカロク SP 短焦点仕様-1
     M-BORG 77EDⅡ ST_S-1(f≒400mm)
」     
  ・パーツ構成変更の際には、付番を変更する予定です。
 (100702) 記事タイトル/メカロク仕様 BORG 呼称を変更

前シリーズの初回では、「一眼デジボーグならではのメリット」(メーカー記事引用)と「使用前に私が感じていたデメリット」を列挙し、3~5回目では、実物を弄って感じたことなどについて、多少触れています。

そこで、「100604~ BORG 77EDⅡ メカロク SP の報告 100604~ M-BORG 77EDⅡ ST Report」シリーズの1回目と2回目では、前シリーズと重複するものもあるかも知れませんが、「BORG 77EDⅡ メカロク SP M-BORG 77EDⅡ ST」や BORG パーツについて、実物を弄って感じた「気になる点」を述べることとします。
 *正式にモニターを依頼された(といっても、契約書類も細かい規定もありません)ので、
  心理的にブレーキが掛かることがないとはいえないが、今回に限らず、基本的には、
  感じたままを、素直に、遠慮することなく述べる心算です。

1.組立てた状態で明るい方向に向け、マウントアダプタ側から覗くと、かなり光る部分が
  ある。
 *実際にどの程度の影響があるかは判らないが、フレアーなどが懸念される。
  ・改良には時間が掛かるし、改良仕様が確立しても、仕様切替えに時間が掛かるので、
   全く同じ撮影条件で撮影して両仕様を比較をすることは、かなり難しい。
 *最も目立つのは、ミニミニドロチューブ内筒の対物側先端のストッパーリング
  (この部分には、反射防止の溝も切ってない)
   
  ・短焦点仕様(後日報告予定)で、クローズアップレンズ(レデューサーの代用品)を
   取付けるためにストッパーリングと取替えるステップアップリングも同様で、
   どちらも、リングの内面に植毛紙を貼ったら、殆ど光らなくなった。
 *他にも、次のような部分がかなり明るく見える。
  ・専用ドロチューブの絞り(ストッパー)の内側
   (標準ドロチューブのこの部分は、前後の長さが短い上に傾斜が付いているためか、
   殆ど光らない)
   
  ・専用ドロチューブを引出したときの、L135mm 鏡筒の植毛紙を貼ってない部分
   (標準ドロチューブ使用の際は、絞りの内径が小さいため、この部分は
   殆ど見えない。)
   
    上記2点と、ドロチューブのストロークが、標準品の方が 15mm 長いことから、
    私は、L135mm 鏡筒を使うにも拘わらず、ドロチューブは標準品を使うこととした。
    このため、L135mm 鏡筒内面の植毛紙を一旦取外し、長さを 15mm 短くしてから、
    再び貼付けた。
  ・ヘリコイド M の内筒内面
   
  ・各鏡筒の接続用アダプター内面
   
 *「オヤジッチ>BORG」で指摘されていたドロチューブ内面は、その後に改良された
  のか、植毛紙が貼られていて、特に問題はなさそう!
 *以上の写真は、判り易いように斜め後から覗いているが、実際には、画面周辺でも
  こんなには斜めにならず、内面反射の影響も小さいと考えられる。
  そこで、ほぼ真後ろから覗いたのが次の写真で、上が専用ドロチューブの場合、
  下が標準ドロチューブの場合で、何れも、ドロチューブを一杯に引出たし状態で撮影。
   
   
 *未対策の「光る部分」については、いずれ、ケラレを勘案しながら、手持ちの植毛紙
  擬き(スエード調の黒色カッティングシート)を貼付ける心算。