明治乳業争議団(blog)

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「一人の首切りも差別も許さない」 東京争議団総行動で明治HDに争議解決を迫る

2016年11月06日 08時56分02秒 | お知らせ

 雨天の中、東京争議団共闘会議が終日争議をかかえる企業に対し、早期に解決を求め行動を展開、また、東京地裁・高裁に対しても公正な判断を求めました。
 明治HD社前には確認36団体95名が、前日の「第10次座り込み」に続いて、経営陣の判断による長期争議の解決を求めました。

主催者挨拶 副議長 筑肱さん


 10.28東京争議団総行動にご参加の皆さんお疲れさまです。
 主催者を代表しまして副議長で、CAD争議・公務公共一般労働組合の筑肱から挨拶申し上げます。午前から昼には地裁・高裁前での行動を行ってきました。これまで皆様方のお力をいただいて総行動を成功させてきました。この明治HDは、30年以上の長期にわたる争議を解決するその気があるのかないのか、ずうっとこの間、態度をみて参りました。   
私たちの明治乳業の働く仲間は、たたかいのなかで亡くなられた仲間が大勢いる実態であります。この様な企業のあり方についてもいいのかと私たちは疑わざるを得ません。

 今、国会のなかで労働法の改悪が行われようとしています。残業代ゼロ、あるいは働き方を改革するとして、残業時間を無制限にするという様なことが出されてきています。いまの明治乳業、明治HDの実態は、正に、このことを明治乳業は先取りしてやってきたわけであります。労働者の人権やそして、働く者の命を大切にしないこのようなことが、更に広がってはいけません。みんなの力で、この労働法制の改悪を止めさせていきましょう。
そして、つい最近でもマスコミの報道で出てきましたように、電通のなかで、若い女性労働者が犠牲になるという実態が明らかになってきているわけであります。ところが、この明治乳業でも、数年前、その前にも死亡事故が発生していることがあっても、明治乳業はどのような対応をとってきたのでしょうか。何を言われても態度を変えない、この様なことがあってはいけないと思います。
 
 明治HDは労働者の声を聞いてきちんと対応していただきたい。そして、この長期にわたっている争議解決を強く望みます。今日のこの行動を境に、代表者は、労働者の立場に立って対応をしていただきたい。そのことを強く訴えて主催者の挨拶とします。共に頑張りましょう。

【連帯挨拶】
東京地評常任幹事 久保さん


 ただ今、ご紹介を頂きました、東京地評の久保です。連帯の挨拶をさせて頂きます。長きにわたり明乳差別争議をたたかっている争議団の皆さん、支援にかけつけた仲間の皆さん、本当にご苦労様です。
皆さんのたたかいが、働く仲間を大きく励まし、働くものの権利拡大を進めていることに心より敬意を表します。
東京地評も、今こそ求められている「労働者の権利の拡大」「働きやすい職場をめざす闘い」を皆さんとご一緒に進めていく決意です。
そのためにも、今闘われている一つひとつの争議の解決が何としても必要です。

 皆さんもご存知のように、明乳差別事件は、1960年代に全国的に行われた闘う組合潰しの典型です。
企業の業績悪化を口実に、大「合理化」を実施し、それに反対して闘う労働組合員を徹底して差別・排除する攻撃を続ける。今も、それは続いています。普通の労働者との間には年間平均97万円もの不当な格差があると聞いています。生涯賃金で考えれば、30年間で3000万円の格差となります。
大阪工場のある申立人は、定年退職まで一度も昇格さられず新入社員と同じ職分のままだった。また、定年直前に一段階昇進した申立人は、「オレもやっと人間扱いされた気がする」と涙したと聞きました。
何という不当なことでしょう。社員の生活をなんと考えているのでしょう。差別・人権侵害は絶対に許せません。それが、労働組合活動を理由としたものであるなら、なおさら許せません。差別は、人間の尊厳・人権を奪います。
差別と闘いながら、すでに12人の申立人が他界しています。その人たちの悔しさがわかりますか。一日も早い解決が求められています。
しかし、このように争議が長引いている背景に明乳が、一切の要請を頑なに拒否し続けている事があります。不当労働行為と差別の「やり得」は、絶対に許せない。社会的に糾弾されます。社会的責任を果たす大企業として、私たちの要請を真摯に受け止め、争議の一日も早い解決・争議解決の決断を強く要求したいと思います。

 また、食品会社は「食の安全・安心」があってこそです。ところが明治は、放射能セシュウム汚染の粉ミルク40万缶出荷をはじめ、様々な製品事故や不祥事を起こしています。また食品会社としては異例の死亡災害が7件も発生し、人権侵害の争議が11件も起こっています。自社の従業員の人権を無視する企業には、消費者・国民の「食の安全」も守れません。「食の安全・安心を守る」点からも、争議の解決が急がれます。

国会では、国を売り渡すTPPが大きな山場を迎えています。農業・医療にとどまらず労働分野でも、大きな問題になってきます。外国人労働者の更なる流入、非正規化、労働法制の規制緩和が具体化される危険性があります。
今年8月に発足した第3次安倍再改造内閣は、「未来チャレンジ内閣」と自ら名づけ、その最大のチャレンジが「働き方改革」であると言っています。
 その内容は、「長時間労働の是正」と言いながら、実際には「残業代ゼロ」法案の強行を狙っています。「同一労働同一賃金制度」均等待遇と言いながら、格差を容認する施策を進めています。「非正規という言葉を一掃」と実態をおおいかくす言葉でごまかしながら、根本から労働法制を破壊する攻撃を強めています。闘う労働組合つぶしの「解雇の金銭解決」制度の導入も狙っています。
絶対に許すことは、出来ません。

 一つひとつの争議の早期解決と合わせて、労働法制の規制緩和反対の取り組みを強めていきたいと思います。
雇用の安定と安心して働ける職場、生活できる賃金を求め、企業に社会的責任を果たさせ、働くものが大切される社会を目指して、皆さんとご一緒に奮闘する決意を申し上げてあいさつとします。ともにがんばりましょう。

明治乳業争議支援千葉県共闘会議
議長 高橋さん


明治乳業争議支援千葉県共闘会議議長の高橋です。連帯の挨拶をします。
明治ホールディングス前にお集まりの皆さん、明治で働く労働者の皆さん、近隣の皆さん、私たちはこの間、毎月、何度も何度もここで株式会社明治に対して争議解決のための話し合いのテーブルにつくようにと訴えさせて頂いています。

 この争議は32年も続いている争議です。長年にわたる人権侵害と賃金・昇格差別の是正を要求しているものです。この間50代・60代の仲間が12名もなくなっています。日本の平均寿命からみて異常な多さです。これはこの人権侵害・差別が原因であることは間違いありません。一刻も早く明治は話し合いのテーブルについて争議解決を決断するよう強く強く求めるものです。

 さてこの争議は32年続いているわけですが、実はその大本は50年にわたる不当労働行為である、組合つぶしの歴史の上にあります。
 みなさん、労働組合とは、一人では弱い立場にある労働者が団結することによって会社と同等の立場に立って、働く者の生活と権利を守る、それだけではなく明治のような食品企業の場合では、安全で美味しい製品を作っていく会社にしていく、そうゆう組織です。当時の明治乳業はそういう労働組合があった。その中心にいたのが、いま、争議をたたかっている人たちでした。
 
 会社はそのまともな労働組合を嫌悪し、インフォーマル組織を使って組合を乗っ取り、会社の意のままになるご世組合に変質させようと様々な介入をしてきました。そのために組合執行部とそれを支持する労働者を徹底的に差別をした、賃金差別は言うまでもなく、口を聞かない、行事に参加させない、仕事のミスをでっちあげる、など村八分以上の差別・人権侵害を行ってきました。賃金差別で言えば、千万単位ではきかない仲間もいます。これらをバックにして、会社の犬になった者に組合を乗っ取らせました。その頭目が現相談役の浅野茂太郎です。彼はその論功行賞で社長にまで上り詰めいまなお相談役として労働者支配を続けているのです。
 その結果明治乳業はどうなったか。放射性物質の入った粉ミルク、学校給食の牛乳、さらに異物の入った製品の回収は後を絶たず、労働者の死亡事故も7件もだしています。
 みなさん、この争議の解決は単にこの争議の解決だけにとどまらず、労働者全体の問題と同時に日本全体の食の安全に大きく影響する重大な問題です。私たちはそういう観点からもこの争議を絶対に勝利させるまで徹底的にたたかいます。その決意を述べて連帯の挨拶とします。

戸田地区労働組合協議会
議長 横田さん


戸田地区労働組合協議会を代表してお訴えをします。
 わたしたち戸田地区労は明治乳業市川工場の争議事件以来、一貫して明治乳業争議を支援し、戸田工場の4名の争議団と戸田の支援する会を中心に駅頭宣伝や工場前宣伝や要請行動を行ってきました。
 中労委で争っている全国事件が今年の5月19日に結審となりその後、公正な命令を求めるとともに明治が不当労働行為を認め和解テーブルに着くことを求める座り込み行動に参加してきています。

 1960年代大量の人員削減など合理化政策の強行に反対する組合活動を嫌った会社は、主要工場に職制組合員を中心にしたインフォーマル組織を結成し労働組合の転覆を計り、活動家への思想差別、人権侵害という攻撃をかけてきました。民主主義社会では考えられない出来事です。
 明治乳業は労働条件の改善を求めた組合員に対して、会社の意に沿わないと言うことで嫌がらせなどの人権侵害や」賃金・昇格差別などの不当労働行為を恒常的に行ってきました。その中で、明治乳業は組合員を赤組・白組・雑草組に分断し管理して、仕事の差別や親を呼びつけての転向工作を行いました。更には、昇格をにおわせて抱き込み工作を行うなどすさまじい分断攻撃を加えて組合の乗っ取りを行ったのです。
その後、明治乳業は攻撃の矛先を変えて申立人らの勤務ぶりを調べ、ミスの洗い出しを進めました。そして、明治乳業はそれを根拠に合理性を装って人事の査定を都合の良いように運用し、差別を続け、拡大して他の授業員の見せしめとしてきました。しかし、明治乳業はこの事実を一切認めず、知らぬ存ぜぬの態度に終始しています。

 会社・明治は過去、何回か解決するチャンスがあったにもかかわらず、かたくなに拒否してきました。明治はこのような無責任な企業体質を一日も早く改善し、申立人らに行ってきた不当労働行為を認め、社会的責任を果たすために謝罪し若いのテーブルに着くことを強く求めます。私たち戸田地区労はこれからも市内労働者や市民の方々又全国の方々と連帯して明治乳業争議団のたたかいを全面的に支援し勝利するまでたたかい抜く決意を表明して訴えを終わります。共に頑張りましょう。

当該決意
米元 事務局次長 


 第28回東京争議団総行動明治HD社前にお集まりの皆さん、雨の中大変ありがとうございます。
 私たちの中労委闘争は、5月に結審となりました。この間、長期争議を解決させるために様々な行動を行ってきました。明治HD、株式会社明治に対し、第10次にわたる座り込みを行い経営者の判断で争議の解決を求め。また、全国から寄せられています団体署名をもって中労委への救済命令を求め要請行動も行っています。

 この争議の大本は、明治乳業が2000名に及ぶ人減らし大合理化を推し進めるために、全国主要工場に一斉にインフォーマル組織を作り労働組合に支配介入してきたことに根本的な原因があるわけです。これら不当労働行為の事実が中労委審問で、改めて明らかになっています。争議団員は、賃金昇給・昇格差別を受けるいわれは全くありません。争議の当事者であった、現在明治HDの相談役になっている浅野茂太郎氏が、この争議を解決する責任を負っていることです。中労委からの解決への働きかけを拒否している姿勢から、32年争議を解決させるためには、中労委からの救済命令しかありません。そのためにも命令が出される最後の最後まで中労委闘争をしっかりやり切り、明治HD、株式会社明治を社会的に大きく包囲し勝利解決をめざし奮闘していきます。皆様方のご支援最後までお願いし決意とします。





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