cello + hidamari

チェロのことをはじめ、好きなこと、日々の中での出来事を
日記のかわりに、つらつらと綴っていきます。

紅葉いろ

2010-11-26 23:14:45 | 日々のこと
紅葉の木を下から見上げてみる。
陽射しは強くなくても、葉っぱが透けてひかってる。

お昼休みに散歩した小石川後楽園は、ちょうど紅葉まっさかり。
真っ赤なモミジ、黄金色のイチョウ、その中間のグラデーション、
水彩画の景色の中を歩いているみたい。

モノトーンな冬が来る前の、
あかるく暖かい色に染められた景観、ひととき。。

テレビが来た

2010-11-24 22:29:13 | 日々のこと
新しいテレビが、わが家にやって来た。

今までのは、25インチのブラウン管タイプ、10年も故障ナシに働いてくれた。
でも、巷の「地デジ」「エコポイント」やらに、だんだん煽られて
それでは、そろそろ。。。と遅ればせながら。

前のサイズから判断して、新しいテレビは32インチくらいで、、と決めました。
お店に行く前に、だいたいの、メーカーや、スペックもチェックして
行ったのだけれど。。。

結局購入したテレビは40インチ!
テレビ購入する人がとくに今月は多いらしく、予算とサイズに
見合ったモノがほとんど売り切れ。
で、結局、予算に合わせたら、サイズが大きくなってしまった。

早々と、昨日、届いたんです。
大きすぎたら、目が疲れるかな~、
もともとそんなにテレビっ子ではないんだ、わたしは。。
と、つぶやいてたけれど、いざ配達され、設置してみたら。。

カッコいい~♪
景色もきれい。
そのクリアで明るい映像にすっかり、すっかり、魅了されてしまった。
ちょうど借りているマイスキー氏のハイドンとシューマンのチェロ協奏曲の
コンサートDVDをかけてみたら、今までよりも格段の迫力!に新たな感動。

新しい世界が広がったかのようなワクワクする1日でした。。(単純)
これから、テレビの前で過ごすことが多くなったりして。。

PS:
ニュースを見てたら(帰宅してすぐテレビつけちゃった!)、
テレビ購入に関する調査によると、ここ最近テレビを購入した人は、
国民に8人にひとりくらいの割合だったそう。。。(!!)
わたしもそのひとりだったんだ (笑)

マリス・ヤンソンス&コンセルトヘボウ

2010-11-23 22:06:37 | Cello
マリス・ヤンソンス氏の演奏会は2度目。
ご本人もMUZA 川崎のコンサートホールはお気に入り、
と聞いていましたが、会場のお客さんも、彼の音楽だけでなく
彼に会いに来ている、という感じさえしました。

今回は、第6代目主席指揮者として自身が就任している
ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団を率いて、「マーラー交響曲第3番」。
アルトはアンナ・ラーソン。

2階と3階の中間のほぼ中央寄りの席だったので、
ステージ全体も良く見渡せるし、席は申し分ありませんでした。
でも、、音の勢いが思ったより。。
マーラーだし、もっと沸き起こるくらいの勢いを勝手に想像してたのかも。。

もちろん、ヤンソンス指揮に応える、コンセルトへボウは、
模範的な演奏で堪能しました。
オケメンバー全員が、ヤンソンスを尊敬し、慕っている様子が
伝わってくるようです。
舞台袖で演奏するポストホルンが、かっこよかった。
上手から聞こえてきたり、下手に変わって聞こえてきたり
と、なかなか演出も心にくい。
最後の6楽章(ゆっくりと 安らぎに満ちて 感情をこめて)
は、とくに美しかった。。

実はちょうど1年前の2009年の11月14日にも
わたしは、ヤンソンス指揮の演奏会にMUZA に来ていました。
そのときは、実は、ヨーヨーマがお目当て!
バイエルン交響楽団と共に、ドボコン、ブラームス2番がメニューでした。
指揮者、ソリスト、オーケストラ、みんなが一体となり
音楽をつくりあげる情熱が伝わってきてとても印象的でした。
(ブラームス演奏時、プログラムにはなかったのに、突然
ヨーヨーがオケのチェロチームにひょっこりと混ざって弾いたので
オケメンバーもみんな楽しそうでしたっけ。。)

今年になって、再び同じホールにて、11月
日にちは違うけれども、ヤンソンスの演奏会、そして、
ヨーヨーのリサイタルにも聴きに行くことができたのが
なんだかフシギな感じがする。。

また来年も行けたらシアワセだな~。

PS:
ヤンソンス氏とわたし、同じ誕生日らしい。 
なんて光栄な!(笑)

ジュリア―ノ・カルミニョーラのヴァイオリン

2010-11-20 18:10:30 | Cello
ジュリアーノ・カルミニョーラというヴァイオリニストがいます。
知り合いに紹介されて、彼とヴェニスバロックオーケストラとの共演
ビバルディの「四季」のCDを聴いたとき衝撃的を受けました。
それは、今までに聞いたことのない「四季」で、テンポも速い。
いつか、生のカルミニョーラの演奏を聴いてみたいなぁ、と思っていたのです。

昨晩、その機会が到来!
フォルテピアノ(矢野泰世さん)とヴァイオリンのための
モーツァルトのソナタの演奏がトッパンホールで開催されました。
席に着いたら、演奏が始まる前から、なんだか緊張。
なぜかというと、最前列の中央席だったのです(キャー)。。!
(チケットの手配をしてくれた友人に深く感謝!!)
 
彼のヴァイオリンは、とても美しく繊細な音色でした。
私は、(チラシなどに掲載されている彼の表情より)勝手な思いこみで
とても気難しそうな、ハッキリとした強い印象を受けていたのですが
実際はまったく逆でした。
なんてやさしい音なんだろう。。
ふつうのピアノよりも、ずっとやわらかいフォルテピアノの音にも
ぴったり寄り添うような演奏です。
からだの細胞のひとつひとつが目覚めていくような
全身に光のシャワーを浴びているような、心地よさに包まれる。

ほとんど小指は弓に乗せないで弾いていました。
(もしかして、ヴァイオリンってそういうもの??!)
ボーイングがとてもきれい。
音色はもちろんだけれど、立ち振る舞いも美しい。。
あ~、すっかり魅了されてしまう。。

プログラム:
W.A.モーツァルト: フォルテピアノとヴァイオリンのためのソナタ 
 ≪マンハイム & パリ・ソナタ≫
ト長調K301
変ホ長調K302
ハ長調K302
イ長調K305
ニ長調K306

アンコール:ハ長調K296

東京での公演はまだあります
12月1日の紀尾井ホールでの公演、こちらは「オールビバルディ」で
ヴェニスバロックオケとのアンサンブル。
(ゼイタクにもこちらへも伺いま~す♪)


カザルスホールのために

2010-11-16 23:41:35 | Cello
1987年に日本初の室内楽専用ホールとして開館されてから、
わずか23年後の2010年3月に閉館してしまった、お茶の水のカザルスホール。
「取り壊しや次の建築計画などせずに、これからもずっと存続を!」
と現在の所有者である日本大学に嘆願している団体、
「カザルスホールを守る会」。
今晩は、「カザルスホールを考える」というシンポジウムがありました。

パネラーは、カザルスホールに所縁がある建築家や音楽家のみなさんで、
どなたも熱くカザルスホールの素晴らしさを伝えてくれました。

この守る会の発起人でもある、岩崎淑さんのお話しは印象的。
岩崎さんは、ホールの名前でもある、パブロ・カザルスご本人に
お会いしたことがあり、直接、彼の音楽や人柄にふれていらっしゃいます。
ジュリアード音楽院時代、チェリストでもある弟の岩崎洸さんと一緒に
プエルトリコのカザルスのお宅で、一か月間のマスタークラスに
参加されたのだそうです
(以前、岩崎洸さんのチェロサロンでも、この時のカザルス邸での
特別クラスのことは、少しお話しを伺ったことがありましたが。。
毎日のレッスンを通じて、カザルスは偉大な音楽家だけでなく、
人間味あふれたとてもやさしいお人柄の方だと感じられたそう。

そんな偉大な音楽家がホールの名前の由来になったのは、
当時、ホールを企画された方の申し出によるものだったようです。
そのお願いに対し、マルタ・カザルス婦人は、
「毎日のようにクラシックを聴かせてくれるような音楽ホールにして下さい」
と承諾されたのだそうです。

建築家の方のお話しによれば、ホールは「生きている」とも。
このようなホールは、長く年月を経て馴染んでいき、オルガンとも一体となって
いいホールとしての成果を出せるというもの。
まだ23年しか生きていないカザルスホールは、まだまだこれから
成長していくべきなのだそうです。

この立派な歴史的にも価値があるホールを、どうか近い将来、
未来を担う学生をはじめ、一般の人々にも扉を開いて
文化を育てていくところとして、
大学側が受け入れてくれることを
心より願います。

今日は、お話を聴きにシンポジウムに行ってよかった。
そしていつの日か、またもう1度、カザルスホールへ音楽を聴きに行きたい。

始まりと終わりには、岩崎洸さん、堀了介さん、堀沙也香さんによる
チェロ3重奏の演奏がありました。
ピアノ伴奏は、岩崎淑さん。
オープニング:D・ポッパー作曲「レクイエム」
  (カザルスホールのオープニングに岩崎淑さんが演奏した曲)
クロージング:パブロ・カザルス編曲 カタルーニア民謡「鳥の歌」
  (カザルスが国連で、平和を願うために特別に演奏した曲)