歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

彼の岸は・・・?

2013-09-23 19:57:30 | Weblog
きょうは、お彼岸の中日でもあります。
一代限りの墓守ですが、父の実家なので墓参りには行きません。

人様から見れば、親不孝な子どもです。
説明してわかっていただく必要もないので、私は私の墓守をしています。

こういうところは、独り身の気楽なところです。
身近な親戚もいませんし・・・。


父も母も、生きている時、看取りの時期に、出来ることは精一杯したと思っています。
疲れきっていたとき、逃げ出したくなるとき、ありました。
自分が、何もかも棄てて消えてしまいたくなったときもありました。


同じ苦労は誰にもさせたくないですね。
でも、誰かにお世話になるとしたら、感謝の言葉をきちんと言おうと思っています。
やっぱり「ありがとう」と、言ってほしいですよね。



最近、母の嫌なところに似ているんじゃないか?と思うことがあります。
年を取ってきたということなのかもしれません。

高齢者って、丸くなるのではなくて、性格が先鋭化すると思います。
いやなおば~さんになりそうな気がする!(笑)
ウン、でも「いじわるばあさん」なら、なってもいいかな~。
あそこまで上手な世渡りは出来ない、どっちかと言うと不器用です。
直行型?(笑)


さて、今日は楽しく客席と一体になった演奏が出来ました。
ありがとうございました!

来月30日は、中央林間の教会で歌わせていただきます。
とても響きがよい教会らしいです。
楽しみ!!!


ごんしゃん、ごんしゃん、

2013-09-18 22:06:14 | Weblog
澄んでまぶしい陽光に、色が薄く映ってしまいましたが、真っ赤な血の色の彼岸花です。

「曼珠沙華」と書いて「ひがんばな」と呼ばせるのは古い呼び方。
お寺、墓地や土手に多く植えられていました。

なぜ、そういう場所に多いかというと、この球根は毒を持っていますが食料にもなったから。
飢饉のときは食べたそうです。

飢えというのは、知恵も発達させるのですね。
暑くても寒くても、お彼岸になると、スイと茎が伸びて花が開いている!
自然の女神は偉大です。
地元の乞田川の遊歩道にも咲いています。


表題の「ごんしゃん」という言葉は、柳川地方の良家のお嬢さんの呼び方だそうです。
ご詠歌のような曲想で、細かいリズムが指定されている曲です。
曼珠沙華が、題名。
お彼岸でもあり、彼岸花が咲きだす季節でもあるので、23日に歌うのはこの曲を選びました。

どうにも、ストレスと疲れのせいか暗譜が出来なくて困っています。
どちらも脳の働きが悪くなるようで・・・。(苦笑)


今日は、私の被後見人さんは眠い日のようでした。
わたしも昨夜、3時間ほどしか寝ていないので坂を登ると眩暈がする。
握手、と言って手をとられたまま、彼女に癒されているようでした。

これまでも、寝たきりのご入居者に励まされたり、満面の笑顔に癒されたりしていますが、この方とも通じ合えたと思います。

さて、明日は仕事。
また終日、立ちっぱなしだろうなあ。

及ばざるになる前に・・・

2013-09-15 11:51:46 | Weblog
人生、忙しいといっていられるうちが花!ではあるのですが・・・。
身体も神経も、疲れすぎると、どうも眠りが浅くなる!

熟睡していませんね。

台風の後の休みでは、山の麓まで行かなくては・・・、最低でも月1回は行くのが義務です。
義務、と思ってはいけないのですが、2件目を遠慮して正解でした。
とても体と時間がまわりそうもありません。

身軽な私がこうなのですから、連れ合いのある方たちは気を使うでしょうね。
特に途中から仕事を始めたり、趣味を始めると、顰蹙を買ったりもめたりしがち。
経験済みなので、よ~くわかります。
世代が変わっても、そのあたりは変わらないようです。


先月は、あれやこれやと重なって、うっかり忘れていた仕事も生じてしまった!
どうにか問題なく月初めには提出し終えました。1ヶ月遅れてしまったですよ。
仕事を忘れてはいけません!!!
次は、4ヵ月後ですので、年末前ですなあ。
年末年始もコンサートがあるので、しっかりしなさいよ、わたし!

今日はお休みですが、明日は仕事。
スタッフが足りないので、残された人数でまわしている介護施設では、よくあること。
手不足のおかげで定年がないようなものなんですけどね。(苦笑)


疲れていない日が、ないような気がする。


菊の節句、秋の七草

2013-09-09 18:35:48 | Weblog
東京オリンピック開催決定!
手放しで喜べない気もします。問題は山積み。
高度成長期が再来するとは思えません。

でも、街は活性化しますね。
2020年のテーマソングは誰が歌うのでしょう。


高齢者、私もそこに足を突っ込みつつありますが、とともに生活していますと、感覚が近くなり「そんな先のことなど、別に・・・」。
特にわたしのいるところは、認知症生活介護ですから。

もっと、昔ながらの経験や生活についての話題のほうが笑顔が出ます。

今日は重陽の節句、菊の節句ですね!
と、言っても何もしませんし、話題にもなりません。
平安時代だったら、十二単の色重ねを変えたのでしょう。
来週は、名月ですか。


救急で運ばれて、退院してきた方。
服用していた薬が全て変更され、しゃきっとした感じになって戻りました。
意識がなくなった原因は、おそらく脱水らしいと。
在宅のときから延長と、そこに足されていた薬は、まったく変わり、パーキンソン薬が投与されています。
脳活性約をやめるのは正解だと思いました。
依然、精神科に付いて行った時精神科のDrに「脳活性約の服用をやめては?」と提案したのですが、認知症が進むだろうと却下でした。
MRIとか持ってこられなかったので断定は出来ませんが、
往診Drには届いているだろうなあ。

介護職は素人なので、そういう医療のことの情報が来ないのです。
長年、認知症の方を数多く見ていると、大体の症状からどのタイプ化が想像できてしまいます。

ああ、でもそれをイってはいけないのだ・・・。
経験値って、結構なものなんですよ!


施設にいながら脱水で意識がなくなり痙攣を起こす。
介助して飲ませる人にはこれはありえない。
自分で飲む人で、水分をとらない人が問題なんです。
施設で脱水だなんて、恥ずかしいことじゃあないですか!
そう言って来たのですが、脱水での不調は3人ありました。


秋風が吹き、秋の七草の一番バッターが歩道脇に絡みついて咲き誇っています。
七草で、一番華やかな花ではないでしょうか。
刈られるまでの短い美しさを楽しみます。

ひと時を伴にする、縁

2013-09-06 18:28:43 | Weblog
昨夜は、大田区民ホールまで「椿姫」ハイライトを聞きに出かけていました。
響きの良いいいホールです。
イスが腰掛けずらかった・・・(苦笑)

ジェルモン役で出演が、長年の友人。
招待していただきましたが、タイミングよく見に行くことが出来ました。
せっかく誘っていただいても、間に合わなかったり、先約があると。
持病と付き合いながら、歌うことを楽しんでいます。
彼を見守る奥さんとも同じく長い付き合い。
かれこれ20年かな・・・。


先日のコンサートの反響のおかげで、私が歌い始めたころの人たちと縁が復活しています。
10月30日の中央林間の教会コンサートにお誘いを受けました。
伴奏は、彼女。
ものすご~く上手なピアニストなので、楽しみです。
彼女の伴奏で歌うのって、何年ぶりかな?
私と同じ名前なんですよ!


ニューイヤーには、バリトンが二人そろうので、3重唱を歌いたいなあ。
無料コンサートにしては、ものすごく贅沢なメンバーです。
私の声が聞こえなくなるか?
ボリューム負けしそうで、ちょっとばかり心配。
うん、負けないぞ!(笑)


昔馴染みの声楽家Aさんに、
「あなたはえらいよ、いつも後輩を引き立てているもの。」
と、誉められました。
私が、というより、自然にそういう風になっているだけなんですけど。


職場にも、6年前の元同僚と、声楽家の卵くんが入社。
元同僚は定年後の再就職、体力もあり技術もあり、ホンとのベテラン。
卵くんは、バイトで週1。
スタッフ不足なので、猫の手よりはまし?(笑)
卵くんは、私の手元で責任を持ちますが、ベテランは敷地は同じでも事業所は別にお願いしました。
そのあたりは私のこだわるところ。

職場に人材紹介などしないのですが、人手があまりに不足してたのと「働きたい」という本人からの希望が一致したから。
卵くんには3回言うまで待ちました。

ベテランは今日から、卵は明日から。
果てさて、続くか?
私も明日からの8日間は疲れるシフトです。フウ。