歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

オーストラリアの宝くじ?

2009-07-29 21:32:45 | Weblog
ポストに妙な手紙が入っていた。
開いてみると、

「最初で最後の通知。賞金アラート:私の名前。ジャックポット当選者の賞金;\1.622.029.500」

9月23日までに返信だそうで。
返信用封筒もついているが、あて先はオーストラリア。
細かく記載した英文を翻訳したらしい文章。
登録内容が問題で、
カード内容記載で手数料2000円の引き落とし。
生年月日
または、2000円の為替を同封。
「ALA]となっているが、社名は一切ない。
Mr.A.S.が全ての代理責任だそうだ。(個人企業と同じことか)

私の名前の使い方から、インターネットからの情報引き出しではないかと思われるが、まわりの人と警察に届けた方がよいかもね、と相談している。
エアメールで届き、エアメールで返信するなんて、おまけにオーストラリアの宝くじと来れば、いかにも本当らしいが・・・。

皆さんのところにも可能性がありますが、いかがですか?


オペラアンサンブルの練習場所の確保が困難になってきた。
伴奏者も仕事が増えてきて、空きの日が限定されてきたし。
最悪、キーボードを運んで練習するしかないかな。

来年の演奏会の曲は決めたが、
12月にボイトレを受けているところの発表会に出なければいけないみたい。
けっこう広い大学の舞台なので、発表というより、演奏にしたいとお願いしている。
持ち時間が短いし、演奏会とは別の曲になるので、
一度はお断りした。
来週、もう一度選曲を、ということになった。
昔ついていた先生が二人とも来られるようだ。

ホントは、あまりお会いしたくはない。
最初に付いた先生とは、ウマが会わなくなって手放され次のI先生に代わったという経緯がある。
もう忘れてくださったかも。
7,8年ぶりかな。

地元の第九ソリストに友達の同期で、間接的に付き合いがあったバリトンが出演する。名前を見て懐かしかった。
でも、面影が・・・、お互い様だわね。(笑い)

エライ人って言われても・・・

2009-07-28 23:36:28 | Weblog
「ここが一番いい!」
そういってくださる方がいる。
1ヶ月に1回あるなしなのだが、ケアワーカーとして勤務し、
その方の介助をすると、
「今日はいい日です!一番エライ人にしてもらって!」

言われている私はむずがゆい。
「エラクなんかありませんよ。フツーのスタッフと同じなんです。チャントやらないとスタッフがうるさいんですよ!」
「あら、そうなの?」

チャントやるどころか、フツーのスタッフ以上に働かないと文句が出る。
ッたく、他人の芝生だ。

「エライ人」といわれるたびにむずがゆくなる。


外出アクテイビテイのお土産に美味しいパンを頂く。
その方とその連れの方からだという。
お留守番への心遣い?
ウ~ン、子供を誉めているヨーナモノなのね。

おかげさまで、幾つになっても「若い」でいられる。(笑い)
この間も食事の介助をしていたら、
「若いのにそこ、どうしたの?」
顔のシミを見つけて問いかけられた。
そりゃあ、97歳からみたら若いけど・・・、ねえ。(笑い)


盗られ妄想の原因は・・・?

2009-07-26 22:36:49 | Weblog
私のまわりで盗られ妄想の対象が3件出ている。

詳しくは書けないが、「盗られた!」と名指しされる犯人は、
比較的、親しく付き合ってきた他人。
その中には「ギリの関係」が含まれる。
法律上でどのような近親関係になっていても、
「以前から信用していなかった」
「自分の名義のものを勝手に処分する」
「ン千万円盗られた」

財産の話題を出そうものなら、表情がこれまで見たことがないほど豹変する。
まさに「怒り心頭」である。
認知症のなせる業なのだが、犯人扱いされているほうは、
「もとから持っていた性格を病気になる前は隠していたのではないだろうか?」
と、疑心暗鬼になるようだ。
大好きだった人の暗闇を見てしまったように感じてしまう。

「他にも同じような方がいらっしゃるんですよ。」
「一番身近でお世話した方が対象になってしまうようですね。本当に気の毒だと思います。」

このようにお話しすると「あ、他にもあるんですか」と、自分だけではないのだと安心なさる。

妄想は、その方にとっては「事実」である。
否定しても治まらないし、エスカレートしていく。
否定し続ければ、こちらも「犯人」の仲間だと誤解され信用を失う。
入居者からも家族からも本音を引き出し、関われる立場にいないといけない。


入居前から妄想が出現していた方の家族は、心を開いてくださるまで時間がかかる。
こちらが信用できるかどうかを見ておられるのではないだろうか。
「何をどうせよと思っているのかなあ?」
「どうして会いに来ないのだろう?」
靴の上から足を掻いているような感じなのだ。
どうにか関わりに困っているところや、付き合い方などを話し合うことが出来るようになった。

どの方も1年がかりである。
面談の時間は盗られ妄想のない方より時間もかかる。
ケアマネジメントは家族の援助を含めてだと思う。


盗られ妄想は、一番身近で世話をしてくれた人が対象になりやすい。
情けなく辛いことで、対象になってしまった人の心の傷は深い。

血が繋がっていないという事は、認知症になると、それまで実の親子姉妹以上に付き合っていても、その人にとっては「信用というエニシ」が切れてしまうようだ。


現場とケアマネ業務と50%づつで勤務している中で、スタッフに負担をかけないように面談を丁寧に行うのは至難の業である。
「面談日を決めてもらったら」
「土日をケアマネで出勤したら」
とか、いってくれるが、面談も勤務日も私だけの都合で決められるはずがない。
「どこに言えばいいの?私がいう」とかよく言ってくれる。
そういう君のおかげで残業が増えていたというのに。
気付かないのは当人ばかりなり・・・か。

最近、疲れがたまると咽喉に炎症が残る。
このところ、ずっとイガイガ・・・。
昨日なんか研修だったので、ほとんど喋っていないのだけど?
会社内で本音で話せる相手がいない。
愚痴なんか、ウッカリ言えない恐さがある。

「**さん(スタッフ)がそうしたいのなら好きなようにしたら」
時々こういう返答をしてしまう。
投げやりなのかな?
命にかかわらなければ、ド~でもいいと思ってしまう。


皆既日食は雲の中?

2009-07-22 01:21:34 | Weblog
46年ぶりだそうな。子供のころ、観たような記憶があるが・・・?
下敷きやサングラスで観てはいけないとか。
そんなこと知らなかったから、下敷きで観たような気がする。
まわりの子もそうしていた。

あれは?日食だったと思うんだけど・・・?
46年前?違うと思う。
記憶は定かじゃない。

帰る前、眠れない入居者の手をとって
「夜、眠れないの?」
「そう。あら、紅茶が沸かせそうなくらい熱い手ね!」
「熱があるの?」その方の手はひんやりしていた。
「いいえ、熱はないです。」
「眠れない時はここに来るとみんないるから淋しくないですよ。」
「そうね。ありがとう、優しいのね。」
向かい側にいる男性スタッフをさして、
「コワイ顔をしているけど、飛んできてくれるのよ。」
「そうそう、恐くなんかないでしょ。」
男性の介助にまだ慣れていない。入居したばかりの方である。


遠くにある大きな太陽でも、手近な月が重なると見えなくなる。
わずかにまわりの光が残るだけ。

なんにでもいえそう。
自分の見易いところだけを見ていては本質や真理は見えなくなってしまう。
人間だって同じ。

日食は、わずか数分の天体ショーだが、
人事管理や教育は数年がかりでないと出来ない。

明日、いや、今日はお天気がよくなさそうだ。
雲の中でも地上は暗くなるのだろうか?

虹の架け橋・・・彼方にあるのは?

2009-07-20 01:26:51 | Weblog
夕食介助の最中、誰からともなく、
「虹!」「虹が見えるよ!」
迷わず手を止め、カーテンから覗くが・・・見えない。
方向が違うのね。
この際だから、もう、観にいこう!

東の空に大きくかかる虹の架け橋。
何年ぶりだろう・・・。
ゆっくり鑑賞している暇はなかったが、心が軽くなった。
そうそう、昨日も緊急入院したご入居者のお見舞い帰りに、
車窓からだったが、打ち上げ花火を見ることが出来た。
(なんで電車遅れてるんだ?)と思っていたのが、花火だったというわけ。
沿線の行事など、うといんです。

思いがけなく、思いがけないものを観ると心が少し弾む。
まだ乙女チックなところがあるのか(笑い)
いいことがありそうな気がしてくる。


職場では、彼方が見えなくなりつつあるもどかしさ。
限定したスタッフに対するクレーム。
入居者同士のトラブル。
入居者+家族のトラブル。クレーマークレーマー。

「お年寄りって枯れるって言いますよね。」
私の知る限り枯れるなんてありえない。煩悩は年齢と関係ない。
中には「枯れる」方もいらっしゃる!
99歳で亡くなるまで枯れない方もいらした。
で、スタッフは高齢だからと自分のペースのケアを押し付けると、トラブルになる。
高齢で人生経験が豊富だから、自己が確立している。
人を見る目も確かである。

「私は気に入ってもらってる!」
そう自分が思い込んだときは要注意だ。
何を言っても許されるのとは違う。

クレームのあった家族は、こちらが謝ると、
「我儘だから、すみませんねえ。」とは言われるが、「我儘を通して」が本音である。
共同生活上のトラブルは、お互い様。
しかし、「お互い様」に行き着くまでに押したり引いたりする舵取りが必要となる。

勤務時間の半分はクレーム処理。入居者とお話して隠された本音を引き出す。
最近、後の半分が入院付き添い。
いったい何をしているんだろう?と思う。


仕事の合間の、ほんの10秒でも「虹の架け橋」を観られて良かった!
けど、疲れたア・・・