草むらの中に、鮮やかな色がちらちらしていました。
紅一点と題しましたが、実物は赤みの強い燈色。
・・・まあ、名前はベニシジミなんで、良しとしますか・・・
沖縄を除いては、国内のいたるところに分布してますので、目にする機会も多い蝶だと思います。
さして珍しくもない種類ですが・・・小柄で可愛らしく、鮮やかな美しさについ目が行きますね。
『なんだベニシジミかと思うほどどこにでもいる。しかし私はこの普通種が好きだ。もしこれが局地的にしか見られなかったら鮮やかな紅色は人の目を引きつけ、コレクターは珍種として血まなこになるに違いない。よく見ればそれだけの美しさをそなえた蝶である。』
(昆虫ノート 矢島 稔 著 新潮文庫刊)
蝶本来の美しさは、本質としていささかも変わる事がないのに・・・
人の価値観によって上がったりも下がったりもする。
なんか、考えさせられる事柄だなぁ・・・