ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

伝えぬなら、伝えさせてみせようブン屋たち!

2017年02月24日 | 日本とわたし
やったぁ〜!!デモクラシー・ナウ!が、博治さんのことを取り上げて、報道してくれました!!



Japan: Okinawan Activist Opposed to U.S. Military Base Denied Bail
https://www.democracynow.org/2017/2/24/headlines/japan_okinawan_activist_opposed_to_us_military_base_denied_bail



Japan’s Supreme Court has denied bail to a prominent activist opposed to the U.S. military’s presence in Okinawa. Hiroji Yamashiro was arrested last fall on charges he cut through a barbed wire fence surrounding a U.S. base. For decades, residents have called for the expulsion of U.S. troops from Okinawa, which houses about two-thirds of the 50,000 U.S. troops currently stationed in Japan.

デモクラシー・ナウ!とは

デモクラシー・ナウ! は、ニューヨークから毎日放送している、非営利の独立報道番組です。
1996年のスタート以来、ずっと司会を務めているエイミー・グッドマン(Amy Goodman)とフアン・ゴンザレス(Juan Gonzalez)は、ともに数々の受賞歴に輝く優秀なジャーナリストです。



当初は、パシフィカラジオのプログラムでしたが、今では独立して、全米国各地の公共系メディアに番組を配信し、
NPR(ナショナル・パブリック・ラジオ)や、各地のコミュニティ・ラジオ局、大学放送局に加え、
テレビ映像でも、地域ケーブルテレビのパブリックアクセス・チャンネル、PBS(全米公共放送網)、衛星放送などを通じ、全国に配信しています。
インターネットでも、ストリーミングやポットカストをスクリプト付きで掲載し、超人気サイトとなっています。
過去に放送した番組を、全てアーカイブしています。


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マンハッタン近郊に暮らすわたしたちは、沖縄の真っ青な、美しい海や空の色をシンボルカラーにして、
戦後のアメリカ占領期から今日に至るまで、米軍基地をめぐる負担を日米双方から押し付けられてきた沖縄と連帯し、基地の撤去と自然保護を訴えてきました。
その中でも特に、毎週というハードな作業を自らに課し、沖縄の現状を議員たちにファックスで送り続けている志津子さん、
やんばるの森出身で、嘉手納基地のすぐ横を何度も車で走り、低空で飛ぶ軍機の影にすっぽり包まれた時の恐怖や、体の奥深くまで揺さぶる爆音の不快さを身を以て経験している紀子さん、
沖縄に限らず、弱い立場にある人、虐げられている人、人に限らず生き物や自然を我が身のように思い、心を痛め、なんとかしなければと身を粉のようにして運動に関わっている歩美ちゃん、
そんな3人の思いや行動に共感して、さらに自身の情熱を言動にきっちり表すことができる、なので行動力がハンパじゃない明子ちゃんらが中心になって、
ある時はワシントンD.C.へ、ある時はマンハッタンのあちこちへ出向いて行っては、手作りのバナーを手に、スタンディングデモを繰り返してきました。

少人数の、しかもとっても地味な運動だけど、やめるわけにはいかない。
少しずつでも、アメリカの人たち、そしてこちらに暮らす日本人の人たちに、沖縄のことを知ってもらいたいもの。
沖縄の問題は沖縄だけの問題じゃないんだから。
水や森や海を守りたいと闘っている沖縄の人たちは、水を守りたいと立ち上がったネイティブアメリカンの人たちと同じなのだから。

だって、誰もが水や海や森を守りたいと思っているのです、本当は。
だけど、相手が巨大だからと、その気持ちを疎かにして、とても大事なことを諦めてしまっているのです。
諦めなくてもいいのだ、諦めてはいけないのだと、身を張って教えてくれている人たちを、見て見ぬふりをして。

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で、ここからは、デモクラシー・ナウ!で取り上げてもらえることになった経緯について書きます。

まずは、志津子さんのメッセージ。

『始まりは、ワシントンD.C.でのアクションでした。
沖縄に行っていた明子さんが、NYに帰ったら領事館前でやろう!と言ったことで、じゃあやろうやろう!ということになりました。

それから、博治さんのことをアメリカのメディアに取り上げてもらいたいと思い、以前から、DemocracyNow!に沖縄問題の記事を送っていたのに、全く反応が無かったので、
DemocracyNow(以後DN!)のオフィス前で、「博治さんを釈放しろデモ」をしよう、ということになったのでした。

オフィスの玄関前に並び、スタンディングデモをしながら、あわよくば中に入っていくスタフを捕まえて話をしよう…と思っていたところ、 
コネチカット州から参加してくれた今村さんが、DN!との話し合いをするために集まっているんだと勘違いをしていて、中にどんどん入って行き、受付で「上に行かせてくれ」と交渉をし始めたのです。
びっくりしましたが、でもこの彼の誤解が「瓢箪に駒」になり、ビルの受付がDN!のスタッフに電話を入れてくれて、なんと、Joeという名の若者がフロアに降りて来てくれました。

そこで、紀子さんが博治さんのことを説明し、米軍基地反対運動の中で不当な逮捕をされ、そのまま4ヶ月も拘留されていること、
そのことをDN!で取り上げて、アメリカの人たちに伝えてほしい、というようなことを話しました。

それから、私からは、昨年9月に、Veterans For Peaceが、高江のプロテストの人たちと一緒に座り込みに行ったアクションを、記事にしてほしいと頼んだ時に、即取り上げてもらい、
その記事や放送が、「アメリカの独立メディアが取り上げてくれた」と、沖縄の人たちを非常に勇気付けたことを話しました。

そして、参考資料(・沖縄問題の英文記事・アムネスティーインターナショナルの声明文・ワシントンポストの博治さんの記事・高江の伊佐育子さんが海外記者クラブで記者会見をして発言した、オスプレイ騒音被害に関する英文記事)を手渡しました。

Joeさんは、色々カバーすることがあって、それらすべてに対応出来ていないと弁解しながらも、目を通すと言ってくれました。
Joeさんのメルアドと、私たち(まうみ注・紀子さんと志津子さん)のメルアドを、交換することが出来ました。

しかしながら、その後、Joeさんからはまだ連絡がありません。
なのでまた、Joeさん、そして以前、高江のVFP(Veterans For Peace)のアクションを取り上げてくれたLauraさん宛に、メールを送ったのですが、やはり応答がなく、ちょっと気持ちがしぼんでいますが、
諦めている場合ではないので、大竹秀子さんからもらった、もっと古いスタッフのメルアドにもメールを送りました。
今反応待ちです。

というわけで、結果が出れば、「やった〜!」ということになるのですが、何事も簡単ではないですね。
留置場に入れられたままの博治さんたちの気持ちを考えれば、このくらいの「敗北」はどうということはない、という気持ちで、「勝利の日まで」頑張らねば、と思います』


志津子さんが毎週送り続けているファックスの、これが一番新しい版。


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この日(先週の木曜日)は、今日とは真逆の、とっても寒い日でした。
マンハッタンは特に、ビル風といって、肌を刺すような冷たい風がびゅうびゅう吹き付けてきます。
なので、第一集合場所のDN!のビルディングの中に入れると聞いて、ホッとしたというのが正直なところでした。

ナイスな勘違いで、スタッフのJoeさんと話せるよう導いてくださった今村Peteさん(一番手前)。


まずは紀子さんが話し、


そして志津子さんが話す。


ビルディングの前では集団で立たないでほしいと言われたので、ささっと記念写真だけ。




さあ次っ!第二集合場所の日本領事館に向かって出発!


金魚さんも加わって、


平和を訴えている女性と一緒に、


いい天気だ!寒いけど…。


ゾウさんがいた!




領事館前のスタンディングデモ。


















わたしたちのスタンディングデモを、沖縄タイムスが報じてくださいました。

山城博治議長の釈放訴え 米NYの団体
【沖縄タイムス】2017年2月19日
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/84864
 
【平安名純代・米国特約記者】
米ニューヨークを拠点に活動する、市民団体「オキナワ・ピース・アピール」は16日、在ニューヨーク日本総領事館前で、山城博治沖縄平和運動センター議長の釈放を訴えた。
トランプタワーや国連本部に近く、世界各国の領事館が並ぶ通りを行き交う人々が、メンバーらが掲げるメッセージに見入った。


在ニューヨーク日本総領事館前で、早期解放を訴えるメンバーら=16日(大山紀子さん提供)

団体を主宰する大山紀子さん(今帰仁村出身)は、
「国際人権擁護団体アムネスティ・インターナショナルが開始した緊急行動を、米国内で広めたいと企画した」と説明。
道行く人々に、「大病を患ったばかりなのに、100日以上も勾留され、家族にも面会できない」などと訴えた。

大山さんらは、米独立テレビ局「デモクラシー・ナウ!」も訪問。
番組担当者と面会し、協力を求めた。

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そして待つこと1週間、向こうからの返事が全く来ないので、何度もメールを送ってくれていた志津子さんが、「今夜は眠れそうにない」という言葉と一緒に、こんな記事を知らせてくれたのが昨日のことでした。

保釈認めない判断確定=沖縄基地反対派リーダー―最高裁
【時事通信】2017年2月23日
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170223-00000052-jij-soci
 
沖縄県の米軍新基地建設に反対するグループのリーダーで、沖縄平和運動センター議長の山城博治被告(64)=公務執行妨害罪などで起訴=について、保釈を認めない判断が確定した。

最高裁第3小法廷(大谷剛彦裁判長)が、20日付の決定で、保釈請求を退けた那覇地裁の決定に対する、被告側の特別抗告を棄却した。

被告の支援者らは、
「逮捕、勾留は新基地建設の反対運動をつぶすためのもので、不当な弾圧だ。(被告は)健康を害している」などとして、早期保釈を求めていた。

山城被告は、昨年10月に逮捕され、米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設現場で、防衛省職員を負傷させたり、
米軍普天間飛行場移設先の同県名護市辺野古で、工事車両の進入を妨げたりした、として起訴された。

被告側は保釈を請求したが、那覇地裁は2月に却下。
地裁は準抗告も棄却したため、被告側が特別抗告していた。


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そして今日、一転して、超〜嬉しいニュースが入ってきました!
デモクラシー・ナウ!が、報道してくれたのです!
それが冒頭のやったぁ〜〜!!なのでした。

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沖縄では今日、「山城博治さんたちの即時釈放を求める大集会」が行われました。

始まりました!!
寒い中、凄い人々です✨
「山城博治さんたちの即時釈放を求める大集会」









辺野古反対派数百人が地裁敷地に 勾留中のリーダー釈放求め
【東京新聞】
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017022401001962.html

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設反対派リーダーで、昨年10月に逮捕され勾留が続く、沖縄平和運動センターの山城博治議長(64)の釈放を求める集会が24日、那覇地裁前であり、
集会後に数百人が一時、地裁職員の制止を振り切って敷地内に入り、4カ月以上続く勾留に抗議した。

地裁職員や駆け付けた警察官が、集会参加者が建物内に入らないように警備。
参加者らは、玄関前に押し寄せ、保釈を認めない裁判所を非難し、「博治を返せ」「早期釈放を求めて最後まで頑張ろう」などとシュプレヒコールし、騒然とした雰囲気となった。(共同)



長期勾留「見せしめだ」 基地反対運動リーダーらの釈放訴え 沖縄で600人超が集会
【沖縄タイムス】
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/85740
 
米軍基地建設への反対運動中に逮捕・起訴され、4カ月以上の勾留が続く、沖縄平和運動センターの山城博治議長らの釈放を求める集会(主催・同実行委員会)が24日、那覇地方裁判所前で行われ、
参加した約600人以上が、「長期勾留は人権侵害だ」「政治弾圧をするな」などと抗議した。
集会では、山城議長の長期勾留について、
「辺野古や高江で抗議行動をしている人々に対する見せしめだ。運動の萎縮を狙った政治弾圧にほかならない」などと指摘。
シュプレヒコール後、国際通りをデモ行進した。

一方、最高裁第3小法廷(大谷剛彦裁判長)は、20日付で、保釈を認めないことを決定。
勾留継続は憲法に違反しない、と判断した。
弁護側は、「人権の最後の砦(とりで)とされる最高裁が、自らの責務を放棄した」と批判している。



山城さんら釈放を要求 那覇地裁前で集会
【琉球新報】
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-450377.html
 
名護市辺野古の、新基地建設の抗議行動で、威力業務妨害容疑などで逮捕・起訴され、4カ月以上にわたり長期勾留されている、沖縄平和運動センター議長の山城博治氏らの即時釈放を求める、
「山城博治さんたちの即時釈放を求める大集会」(実行委員会主催)が24日午後、那覇市の那覇地方裁判所前の城岳公園で開かれた。

山城氏らの逮捕と、長期勾留の不当性を指摘し、「裁判所が人権と民主主義のとりでとしての責務を全うし、山城博治さんたちを即時釈放するよう要求する」などとする決議を、拍手で確認した。

集会を主催した代表らはその後、那覇地方裁判所に出向き、決議文を手渡そうとしたが、裁判所側と折り合いがつかず渡せていない。
それに合わせて、参加者たちが、裁判所の敷地内になだれ込み、玄関前でシュプレヒコールなどを繰り返した。

参加者らはその後、城岳公園から国際通りを経由して、県民広場までデモ行進し、「不当な弾圧をやめろ」「3人を即時釈放しろ」などと訴えた。
主催した実行委員会は、「山城博治さんたちの即時釈放を求める会」「基地の県内移設に反対する県民会議」「政治的弾圧による不当逮捕・勾留者を支援する会」の3団体で構成している。
  

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2 コメント

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山城博治氏 保釈 (ななし)
2017-03-22 13:20:51
山城博治氏 保釈 ツイキャス生配信 ハイビスカスと共に

http://twitcasting.tv/jupiterjenny
ななしさんへ (まうみ)
2017-03-22 13:54:38
すみません、せっかく生配信のことを伝えてくださったのに、ずっとお返事ができずにいました。

今弱ってきている政権が、少しでもの票稼ぎにと、急に釈放などという手を打ってきたのではないか、と思わないこともないですが、釈放は釈放です、とても嬉しかったです。

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