ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

日本をテロのターゲットに仕立て上げた安倍晋三

2015年01月21日 | 日本とわたし
フランスでの銃撃事件を、『テロとの戦い』に化けさせるために、こんな馬鹿げた合成写真が登場し、


イスラエルや米英軍を中心とした人殺しどもが、子どもたちの体を爆弾で粉々にし、世にも恐ろしい災いが未来永劫続いている町に陥れていることを誤魔化している。
自分たちが兵として育て上げた人間に、増悪の念を持たせるのに十分な悲惨な経験を与え、過激派に変身させ、攻撃の手段となる兵器まで与え、
見事、思惑通りに、過激派のテロ行為が起こったあかつきには、さあ皆さん、我々は共に手をつなぎ、悪(テロ)の撲滅のために戦いましょうと、戦争に持ち込む。
それをニヤニヤしながら眺めているのは、大儲けが目の前に見えてきた軍需産業の役員どもと、絶対に攻撃されないと保証されている軍の上役や政治家ども。

去年の末に、すでに身代金請求が行われていたというのに、よりにもよってその最中に、自分たちに金を貢いでくれる企業(ゼネコンや商社など46社)の上役を100人も引き連れて、中東に行く阿呆。
そして、忌み嫌われているイスラエルの馬鹿でかい国旗と日の丸が、共闘を誓い合っているような演出をして、その真ん中に立つ姿の意味を理解できないとてつもない間抜け。


なにが「中東の平和のための人道的支援」だ!
約3000億円もの金をばらまいた中東の国はすべて『反イスラム』の国々で、おまけに『イスラム国』という名詞を何度も口にし非難した。
ふたりの日本人が拘束され、そのうちのひとりの家族に、昨年の11月に、身代金を請求されていたことを把握してたのに。

よくもここまで愚かでいられるものだ。
そして報道は、それをよくもここまで庇っていられるものだ。



イスラム国人質問題で、日本ビジュアル・ジャーナリスト協会が発表した、声明文のアラビア語訳と英訳です。
もしもあなたが、またはあなたの身の回りにこの声明文を使えそうな方がおられましたら、どうぞお使いください。

IS( イスラム国) による日本人人質事件に対する声明
http://www.jvja.net/JVJA_IS.htm
 
日本ビジュアル・ジャーナリスト協会( JVJA )は、フォトジャーナリストやビデオジャーナリストの団体です。
 
私たちは、イラク戦争とその後の占領下において、米英軍を中心とした有志連合軍による攻撃が、イラク市民にどんな災禍をもたらされたかを取材、テレビや新聞などで報道してきました。
また、イスラエルのパレスチナ・ガザ地区への無差別攻撃に晒された市民を取材し、テレビや新聞等で報道してきました。
私たちの報道は、けっしてアメリカやイスラエルの攻撃を肯定するものではありませんでした。
 
私たちジャーナリストが、現場での取材を通して理解した、戦争下の住民の現実だったからです。
同時に、報道を通して、私たちはあらゆる暴力を批判してきました。
日本政府の戦争政策に対しても批判してきました。
イスラエルのガザ攻撃に対しても、私たちは強く批判してきました。
私たちは、現在の安倍政権の戦争を肯定するかのような政策を、報道を通して批判しています。
 
現在、IS(イスラム国)が拘束している後藤健二さんには、取材の現場で会ったことがあります。
後藤健二さんもまた、イラクやシリアでの戦火に苦しむ市民の現状を、テレビやインターネットで報道してきた数少ないジャーナリストです。
湯川遥菜さんは、私たちと直接の接点はありませんでしたが、報道によると、個人的な興味から「イスラム国」に入ったようです。
 
私たちは、暴力では問題の解決にならないという、ジャーナリズムの原則に立ちます。
武力では何も解決されない現実を、取材を通して見てきたからです。
「交渉」を含むコミュニケーションによって、問題解決の道が見つかると信じます。
 
私たちは、IS(イスラム国)の皆さんに呼びかけます。
日本人の後藤さんと湯川さんの2人を、殺さないように呼びかけます。
人の命は、他の何ものにも代え難いものです。
イスラムの教えは、何よりも平和を尊ぶことだと理解しています。
 
私たちは、同時に日本政府にも呼びかけます。
あらゆる中東地域への軍事的な介入に、日本政府が加担することなく、反対し、外交的手段によって解決する道を選ぶようにと。
 
2015年1月20日
日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)






Statement on IS (Islamic State) Japanese Hostage Incident

Japan Visual Journalist Association (JVJA) is an organization of photojournalists and video journalists.

We have documented how the attacks by the American and British-led coalition forces brought destruction and suffering to the Iraqi people during the Iraq War and the occupation that followed. We reported what we documented through media including television and newspapers. We have also interviewed civilians who came under Israel’s indiscriminate attacks on Palestine and Gaza, also reporting on television and in newspapers.

Our coverage has never supported the attacks by the United States and Israel. This is because as journalists, we cover events as they happen where they happen, and we thus understand the realities of people living in war conditions. Through our reporting, we have been criticizing all forms of violence. We continued to criticize the Japanese government’s war policies. We have also strongly criticized Israel’s attacks on Gaza. We are also using our reporting to criticize the Abe administration’s current policies that affirm war.

While covering the situation on-site, we met Kenji Goto, one of the hostages taken by IS (Islamic State). Kenji Goto is also one of the few journalists who has reported on television and through the internet on the suffering of civilians in war-torn Iraq and Syria. We have not had any direct interactions with Haruna Yukawa, but according to reports, it seems he entered IS (Islamic State) from of his own personal interest.

We stand by the principles of journalism that violence does not resolve problems. This is because we have continued to see for ourselves the ravages of areas where the use of arms and force has not solved anything. We believe that communication, including negotiation, is the way to resolve problems.

We appeal to everyone of IS (Islamic State). We appeal to you not to kill the two Japanese, Kenji Goto and Haruna Yukawa. Human life is priceless and cannot be traded for anything else.

We also appeal to the government of Japan. We demand that the Japanese government refrains from becoming complicit in military intervention in the Middle East by opposing it and choosing diplomatic means to find solutions.
January 20, 2015

Japan Visual Journalist Association

http://www.jvja.net
e-mail: office@jvja.net
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4 コメント

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軍事外交オンチの総理 (群青)
2015-01-22 11:39:35
お早うございます。
JVJA の呼びかけを支持します。
捕捉されているお二人が無事に帰国できる事を祈ります。

中東地域がもみくちゃの血を血で洗う戦争状態である事は、どちらが正義なのかを越えて、世界的事実だと思います。
我が国の総理が、緊迫した状態の中、一方を支持する宣言と人道目的という支援金提供を発言し、加えてイスラム国空爆を支持するかのような事を発言したのですから、積極的参戦と見なされると思います。
紛争地域では、正義を叫ぶ勇ましさは、解決に役に立ちません。相互の相互に対する軍事報復が繰り返されるリアリズムに最大限慎重で在るべきなのが、軍事であろうと受け取っております。また、緊張の相手側に対する官民のあらゆる外交筋を作っておくのが、仏教の国であり平和憲法を持つ国、日本国の外交であるはずです。
この意味で、我が国の総理、全くその思慮に乏しく、軍事と緊張の中の外交にオンチなように見えます。
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Unknown (おんち)
2015-01-23 10:19:52
>ふたりの日本人が拘束され、身代金を請求されているのがわかっていたのに。

いや、身代金を請求されたのは講演の後です。
だからあの映像は講演を踏まえた内容になっています。
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群青さんへ (まうみ)
2015-01-23 22:49:29
今回の言動は、ただの愚かしさでは済まず、まさか一国の総理大臣をはじめ、その取り巻きまでもが、ここまで無能だとは信じられずにいます。
やはり、何か後ろで手を引いているものがあり、それに便乗してか、それとも操られてかして、このようなことをしでかしたのかと思ったりもします。

それにしても、この男の発する言葉は幼稚で、ワンパターンで、それは日本では通じるかもしれないけれども、このような極めて複雑で混乱を極めている中東では危険が伴います。
日本をここまで危険なところに陥れてまで、自分の野望に固執し、それを叶えることに突き進もうとするこの男を、総理などという立場に居させるのは間違っていると思います。
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おんちさんへ (まうみ)
2015-01-23 22:51:52
言葉が足りませんでした。

昨年の11月に、後藤氏の家族の元に、身代金請求があり、それを政府も承知していた、という書き方をするべきでした。
訂正しておきます。
ご指摘、ありがとうございました。
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