ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「どうか、投票する権利を無駄にしないでください!」抗議デモに参加した香港の若者より

2014年12月13日 | 日本とわたし
投票する権利を、どうか無駄にしないでください。



民主的な選挙を求める抗議デモが、3カ月以上にわたって続いた香港。
デモに参加した若者たちが、12月14日の日本の衆院選投票日へ向けて、メッセージを寄せた。
自らの手でリーダーを選べることが、いかに尊いことなのか、日本の人々に気づいてほしいという。



「日本のみなさんにとって、民主的な選挙は当たり前のことなのかもしれません。
民主主義と共に生まれ、自由と共に育ってきたのかもしれません。

でも私たち香港の人々は、闘わなければ民主主義を手に入れることはできません。

民主的な選挙があれば、好きなように未来が描けます。
歩みたい未来を掴むために、よりよい未来のために投票することができます。

あなたには国を良くする力があります。
そして社会を変える力もあります。
だからぜひ投票に行ってください。
どうか、投票する権利を無駄にしないでください。

日本の皆さんが、自らの手でリーダーを選べるということがいかに尊くいかに稀有なことであるか、気づくことを願っています」


引用元:
ハフィントンポスト日本版
http://www.huffingtonpost.jp/2014/12/13/vote-for-future-message-from-hong-kong-protest_n_6320492.html?utm_hp_ref=japan

天井と床と壁のむこうに

2014年12月13日 | お家狂想曲
天井の上に、壁の後ろに、見えなかった、見えないというのを理由に深く考えないようにしていた問題が、
そんなこと言うてもしゃあないですやん…とばかりに、堂々と、当たり前のように、何十年もの間を居座り続けているのです。

100年以上もの歳月を過ごしてきた家なのだから、そういうもんだよと、もちろん覚悟はしていたものの…やはりなかなかタフなもんですね、実際に目の当たりにすると。

家の中でも一番小さな空間である、2階のお風呂場の工事が、チョロチョロと始まって早2週間。
大工さんは夕方から、来てくれたり来てくれなかったり、
そして配管工さんや電気工事人さんは、作業をするために壁や床をぶっ壊してみると、とんでもない問題が目の前に現れて、途方に暮れながらあれこれ試行錯誤を繰り返したり、
ほんでもって、その日にやり終えられなかったから、また明日の朝来るよって言って帰って、そのまま全然来なかったり、
で、そういう(配線したり配管したりの)作業が終わるごとに、いちいち町の調査官を呼び、その作業が正しく成されているかどうかをチェックしてもらわなければならなくて、
その調査官にも予定があって、すぐに来てくれるわけではない上に、その人がチェックした後、審査書にオッケーと書いてくれるまで待たなければならなくて、
そんなことを待っている間に、日がどんどんと過ぎていってしまうのですね…。
なんだかな~…。

今回見つかったのはこれ。




見るからにおどろおどろしい地下で洗濯をしたくないからと、
「この際だから、2階の(違法で勝手に造ってあったので、我々に売る際に撤去された)元台所に洗濯機を置いて欲しい!」と言うわたしに、
洗濯機屋さん、配管工さん、電気工事人さん、ほんでもって旦那の、合計5人の男衆が、寄ってたかって説得を試みたのですが失敗に終わり、洗濯機は無事2階の元台所に。
その洗濯機のための電気の配線をしてくれた人が…有り得ないようなことをしてしまっていて…調査員が来る前に配線のし直しをすることになり…、

いやもう、電気といい水といい、配線や配管がしっちゃかめっちゃかなまま、壁や天井や床のむこうで存在していたわけで、
おまけに、今の今までずっと、お風呂場だと思い込んでいた場所が、かつてはただのクローゼットだったということが分かり、
ほんと、この家は110年間、今まで大変な思いをしながら、3家族を住まわせてくれてくれてたんだな~と。

またまた、埃と木屑とセメントのゴミにまみれた我が家ですが、んでもって、埃アレルギーのわたしの喉はもう、かなり悲惨なことになってきていますが、
また前に一歩進んだ?ということで、ポジティブに、まだまだ重たい灰色の雲がたちこめている空の、その雲のむこうにある蒼い空をイメージして、
来週の、配線と配管の審査員の検査(水曜日と金曜日)を待つことにいたします。
合格してくれぇ~

「これ以上「命より金」な人たちに好き勝手させないために、私は投票所へ行く!」雨宮処凛さん

2014年12月13日 | 日本とわたし
雨宮処凛(かりん)さん。

いつも彼女は、わたしの気持ちを代弁してくれる。
明日は(もう日本は当日)、お馴染み、茶番総選挙の日。
公正に行われないことがわかってて、勝敗もわかってて、公約なんぞウソだらけとわかってて、
だからいったい誰に入れたいのかが決められないから、とりあえず自民以外で、などという、

とりあえずっていったい…。

違憲状態と言われてるのに、別にそれがどうしたとばかりに政府は続いてて、
違憲状態丸出しなのに、なんの論議も改正もされないままに選挙が行われて、

こんな異様な社会は、いったい誰が作ってるのか。

政治家?官僚?黒幕の権力者?
もちろん彼らは、その中にあって大きな影響を与えてるけれども、
やっぱりなんてったってわたしたち市民の大勢が、それにまんまと乗っかって、あるいは知らないふりをしたり面倒くさがったりして、
なんとなーく毎日を過ごしているということこそが、このとんでもなく民主主義から遠ざかってしまった社会を生み出している原因ではないのか?

せめて選挙の日にぐらい、主権者としての意思を示してよ、主権者としての義務を果たしてよ、などと言いながら、
実は、選挙の日だけ慌ててそんなことしても、社会も政治もなーんも変わらないのだと、心の中では考えている。

そしてまず、選挙というものを、こんなインチキで不実なままに放っとくな!という声が、日本中で上がらない限り、どのみち先は知れていると思っている。

でも、それでも、どうしても、今以上にオカシイことにならないように、とりあえずでもいいから、今の安倍政権に4年のやりたい放題のチャンスを与えることだけは阻止したい。


では、以下に、『マガジン9』に掲載された、雨宮さんの言葉を転載させてもらいます。
この『マガジン9』は、本当に良いウェブマガジンです。
このような優れたものが、みなさんからの寄付だけで運営されています。
だから、常に、ギリギリのところ、もしくはカツカツ、あるいはキュウキュウの状態です。
どうかみなさん、支えてあげてください!

カンパはここ!



http://www.magazine9.jp/kampamain/


「命より金」の安倍政権への審判。の巻
 
投票日が週末に迫っている。
 
あなたはもう投票先を決めただろうか。
 
なんだか安倍政権が「女性の活躍」などと言って、それが議論になっていた頃が既に懐かしい。
看板政策をなげうってまでの解散、そして総選挙。
「やっぱ女性の活躍とか、本気で考えてなかったのね」と、嫌みのひとつも言いたくなるが、「国民の信」が問われるということは、
私たちが、この2年間の安倍政権への審判を下す時が来た、ということだ。
 
ということで、ここで、安倍政権がこの2年間にしてきたことを、改めて振り返りたい。
 
2012年12月に発足した政権が、真っ先に手をつけたこと。
 
それは、ここで何度も書いているが、生活保護基準の引き下げだった。
この国で、もっともつましい暮らしをしている層への大打撃。
このことを私は、「弱者は見捨てますよ」という強烈なメッセージ、として受け取った。
実際、この引き下げを受けて、生活保護受給者からは自殺者も出ている。
「お前なんかいらない、と言われているような気がする」。
引き下げの話が出てからずっと、支援者にそう漏らしていたという男性は、自ら命を絶ってしまったのだ。
 
そのことを報告してくれた支援者は、言った。

「彼が自殺したという一報を受けた時、真っ先に浮かんだのは、ある自民党議員の顔でした」
 
私も、ある自民党議員の顔が浮かんだ。
きっと、その人が思い浮かべたのと同じ顔だ。
 
ただただショックだったけれど、同時に、思った。
今回自殺してしまった人は、こうして私たちがその死を知ることができたものの、
引き下げを受けて、誰にも何も告げずにひっそりと命を絶っている生活保護受給者は、実は全国に少なくない数、いるのではないか。
 
ある自民党議員は、生活保護について、「昔と違って今は恥ずかしいという意識がないことが問題」というような発言をして物議を醸した。
しかし、私の実感からすると、「恥」の意識は当事者にこそ、根強いものがある。
このことと、生活保護受給者の自殺率が、それ以外の人たちの2倍という数字には、深い関係があると思う。
20代に至っては、7倍の自殺率だ。
 
生活保護受給者の内訳はというと、高齢化を受けて高齢者世帯が増えており、今年5月の時点で47.1%。
次いで多いのは、障害・傷病世帯で3割ほど。
実に8割近くを、「高齢、病気や障害で働けない人」が占めていることは、ここで書いてきた通りだ。
 
ちなみに「恥」の意識は、制度を利用する際にも、大きな壁となって立ちはだかるわけだが、
国連は、今から遡ること62年前の1952年、「各国の公的扶助行政に関する報告」の中で、
「手続きが人間的に、公平に、敬意ある態度で、人格を尊重するように、冷静に、迅速かつ効果的にすすめられるよう要求する権利」があると、各国に示している。
社会保障へは、アクセスしやすい仕組みがないと、権利性が失われるという指摘だ。
半世紀以上前に示されたセーフティネットの大前提を、与党議員が「恥の意識」を利用して、率先して否定している国。
本当に、「人権」とかを一から学んでほしい
ものである。
 
 
さて、安倍政権がやらかしてきたことは、まだまだたくさんある。
 
廃案を求める人々の声をまったく無視する形で、特定秘密保護法を可決・成立させ
同じように反対意見が渦巻く中、集団的自衛権の行使容認を閣議決定
一方で、武器輸出も可能にし、労働法制の規制緩和や法人税減税などを盛り込んだ成長戦略を決定
そして、川内原発の再稼働を推進しまくり、米軍新基地建設の工事に着工
 
実現してはいないがやろうとしていたことは、残業代をゼロにし、カジノを作り、また「生涯不安定雇用」が増えると懸念される派遣法の「改正」である。
 
これらから見えるのは、「命より金」という徹底したスタンスだ。
 
解散・総選挙を受け、「アベノミクスの失敗」などが指摘されているが、そもそも庶民のほとんどは、アベノミクスの恩恵など、一滴たりとも受けてはいない
私自身、「アベノミクスで豊かになった」という人には、一人も会ったことがない。
あなたは会ったことがあるだろうか?
なんだか既に「都市伝説」の領域である。
 
何しろ、実質賃金は16ヶ月連続で下がり続け、貯蓄ゼロ世帯は3割超と過去最悪
有効求人倍率が22年ぶりの水準と言っても、内実は非正規が中心だ。
また、安倍政権発足当時から、正社員は22万人減り、非正社員は123万人増えている
 
 
そんな「命より金」がスローガンの安倍政権だが、私がもっとも問題だと思うのは、「当事者の意見を一切聞かない」という点だ。
 
生活保護の引き下げに関して、彼らは一度でも、この制度の利用者に話を聞いただろうか?
例えば、今回の切り下げの数年前に、老齢加算が廃止されていた高齢者世帯からは、こんな悲鳴のような声が今も上がっている。
毎日の食事の回数を減らしている。
兄弟や親戚が病気になっても、交通費がないからお見舞いにも行けず、
近所でお葬式があっても香典がないから行けずに、「冷たい人間だ」と誤解され、孤立している、等々。
また、今回の引き下げを受け、電気代節約のため、夏でもエアコンをつけずに体調を崩したり、入浴回数を減らしているという声も上がっている。
 
話を聞くべきは、生活保護受給者だけではない。
派遣法「改正」にあたって、政権の人間は、派遣で働く人の声を、少しでも掬い上げようとしただろうか。
原発の再稼働に至っては? 
福島県内外で避難生活を強いられている人たちの声に真摯に耳を傾けていたら、「再稼働」などと言えるだろうか?
そうして、沖縄の人たちの声に、ちゃんと耳を傾けてきただろうか?
 
もうひとつ、集団的自衛権の問題で書いておきたいことがある。
 
現在発売中の『創』1・2月号に、「『知らない』では済まされないイラクの今、そしてイスラム国」という原稿を書いた。
11月に開催された「イラク戦争、集団的自衛権を問う」と題されたシンポジウムで、イラク帰還兵のロス・カプーティさんと高遠菜穂子さんの話を聞き、非常に感銘を受けて書いた原稿である。
 
集会で印象的だったのは、集団的自衛権云々を問う前に、日本に住む私たちは、圧倒的に世界情勢を知らないということ。
たとえば現在、日本の報道は、「イスラム国」ばかりにフォーカスしているが、実情はどうなのか。
私自身、集会に行くまで恥ずかしながらまったく知らなかったのだが、イラクには現在、180万人の国内避難民がいるという。
うち半分は、ざっくり言うと、キリスト教徒やヤジディ教徒で、イスラム国から改宗を迫られ、拒否したら殺されるなどの迫害を受けての避難民
しかし、あとの半数はというと、イラク政府軍による空爆から逃げ出してきた人たちだという。
こういったことや、「イスラム国」がなぜ台頭してきたかの背景を、この国に住む私たちは、おそらくほとんど知らない。
というか、安倍首相は知っているだろうか?
 
また、高遠さんたちがイラクで拘束された時、まずされたことは「国籍確認」。
既に、自衛隊がイラク入りしていた当時、イラクの人々は、「日本人」と聞くと殺気立ったそうだ。
そうして、高遠さんたちが解放されて数ヶ月後、香田証生さんが殺害される。
彼を殺害したのは、現在のイスラム国の前身の「イラクアルカイダ」。
彼の遺体はアメリカ国旗の上に載せられ、バグダッドの路上で発見された
 
アメリカに加担する日本への、激しい憎しみが伝わってくる。
 
イラク戦争当時、この国の政府は、「大量破壊兵器保有」というアメリカの誤った情報を信じて、真っ先に戦争を支持した。
そんな「過ち」は、今に至るまで、まったく検証も何もされていない
それなのに、集団的自衛権の行使容認はこの夏、怒濤の反対の声をまったく無視して、閣議決定されてしまった
高遠さんとロスさんの話を聞いて、改めて、あの閣議決定はトンデモないことだったのだと、愕然とした
詳しいことは、ぜひ『創』を読んでほしい。
 
最後に、思い出してほしいことがある。
 
2年前の選挙で、自民党は、特定秘密保護法には何ひとつ言及せず、集団的自衛権についてもマトモに問わず、TPPに至っては「断固反対」と言っていたことだ。
 
そんな人たちが問うという「信」。
 
これ以上、「命より金」な人たちに好き勝手させないために、私は投票所へ行く。


「さよなら安倍政権 自民党議員100人落選キャンペーン」のサイト。
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