ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

お土産チョコレートとギリギリ間に合いそうなコンサートと傷だらけの浴槽と

2014年12月17日 | ひとりごと


モントリオールから、友人夫婦がやってきました。
今週の月曜日から木曜日までの滞在中、画家のイライザと装飾ライト作家のルエルは、マンハッタン中の美術館めぐりをしています。
これはカナダ流だからと、早めのクリスマスプレゼント風お土産を、どっさり持ってきてくれました。
写真はその中のひとつ。
フレンチな香りがプンプン漂うチョコレートさんたち…あまりに美しいので、並べて写真を撮りました。
昨晩は、ひとつひとつを4人で分けんこしていただいたのですが、それぞれに個性があって超~美味しかったです!

彼らとは、おバカ話から芸術論、そして政治問題まで、時間がいくらあっても足りないぐらいに話せるのですが、如何せん、大慌てで仕上げなければならなかったコンサートが明日に迫っています。
なので、おしゃべりに夢中になったらあかん、あかん、あかん…と言い聞かせつつも、ついつい気がついたら話してたりして…。


いよいよコンサート間近、という時になって、生徒たちはやっとこさ、マジになって歌い始めました。
なので、とりあえずいい感じに仕上がってきています。
でも、ディレクターのダリルは、学校のマネージメントがあまりに酷く、いろんな行事が重なっている上に、それをきちんと通知してもらっていなくて、
ドレスリハーサルのような、もうほんとに絶対に欠席して欲しくない時間でも、全員が揃わないということが続いていて、だからもう、先生同士の生徒の取り合い、みたいなことが何度もあって、
加えて彼は、ショー全体の総指揮者でもあるので、照明から舞台装置の設定、音響まで、全部ひとりで管理しなければならなくて、かなりヤケクソになってしまっています。
こういう時の彼は、テンポがやたらと速くなってしまうので、わたしはそれを、特にベースを大きめに弾いて、うんしょうんしょとなだめなければなりません。
まあ、長年のパートナーなので、なんとかなる、なんとかするっきゃない、とは思っているのですが、
今回は、わたし自身、めちゃくちゃ弾きにくい曲をヘーコラ仕上げたところなので、さてさて、明日はどうなることやら…。


などという、普段よりかなりバタバタしている時に、もちろん、2階の浴室の工事も、ボチボチと進んではいて、
水道の配管が終わり(途中で一度、ネジの締め方が緩くて、またまた天井[*今回はピアノの部屋]から水がポタポタ落ちてきたのですが…)、電気工事も終わり、
今日と金曜日の、町の検査員のチェックが無事通れば、晴れて仕上げの作業に入り、改装が終了~!!と思っていたら…、

一昨日の夜に、旦那が「なんで浴槽にあんなもんが入ってんのかな」と言いながら下りてきました。
「え?なにが入ってたん?」と聞くと、「まあ見てきてみ」と旦那。



そりゃね、作業するには邪魔だったでしょうよ。
そりゃね、小ぶりで、適度に深くて、思わず入れてしまいたくなる入れ物に見えたでしょうよ。
けども、いくらなんでもあんた、新品の浴槽に、それもか弱いプラスティック製の浴槽に、こんなもんをボスボス入れんといておくんなはれ~!



あまりのことに、出してしまいましたが、黒いビニール袋に入ってる、古い釘が刺さったまんまの板切れは、生のまんまで入れられてたのでした…。


嗚呼…わたしの愛しい浴槽よぉ~…。



今回ばかりは、旦那がどう考えていようと、絶対の絶対に、浴槽の交換をしてからでないと次の作業にかからせないと、頑固に言い張るつもりのわたしです。
そのためには多分また、配管を一からし直したりしなければならないだろうし、クソ高い浴槽の交換に要する費用を、誰が払うことになるのかも分からないし、
この、アメリカでは滅多に使っている人がいないタイプの浴槽を、注文したからといって、在庫があってサッと送られてくるかどうかも分からないけれども、
今回は、この浴槽のために改装をした、といってもいいぐらいにこれには気持ちが入っていたので、傷をチョチョッと修復したらいいやん、などというのでは納得できません。多分。

それにしてもいったい、どうして考えが至らなかったのか…そこんとこがよくわからんのです。
と、昨日娘のレッスンに付き添いでやってきた父親のテッドに、この顛末を話すと、
「この国ではそういうことはよくあるんだよ、残念ながら。でも、言いたいことはきちっと言う、してもらいたいことはきちっとしてもらう。頑張れ」と言ってくれたので、

おっしゃ~!めちゃくちゃ疲れてるけど、踏ん張っぞぉ~!