ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

棄民

2014年09月03日 | 日本とわたし
加賀谷 雅道さんという方が、8月31日に掲載してくださった記事を紹介させていただきます。
記事中の動画は、こちらに転載できませんので、元記事の方でご覧ください。
↓↓↓
http://www.autoradiograph.org/info/郡山市では除染土が庭に置かれる/

↓以下、転載はじめ

郡山市では除染土が庭に置かれる

ニュースで流れる放射能に関するニュースは、毎日欠かさず追っていますが、
郡山市で、住宅の除染後に出る汚染土を、その方のご自宅の庭に埋めたりコンクリートに詰めて置かれていることを、まったく知りませんでした。
こんなに目に見える形で、放射性物質のすぐ近くに住むことが当たり前になっている現実は、
私のような素人よりも、放射性物質を扱ってきた研究者の方が、驚きを持って見ているのだと思います。

「(男性)上の黒い袋は、この中に山砂が入ってるんですよ。
その山砂の方が(コンクリートより放射線の)シール性がいいのね。
コンクリートの方が良さそうに感じるんだけど違うんだね」

上の映像を見ると、風が強いのがわかると思います。
今までずっと聞いてみたかったことを、郡山市の方に、恐る恐る聞いてみました。

「こんな風の強い日に、どうして福島の人は、マスクしないんですかね?」

「2011年3月に、私たちはもうたくさん放射能を吸っちゃってるからね。諦め半分ですよ


帰りに寄った銭湯の駐車場には、汚染土を詰めた、同じコンクリート柱が並んでいました(2014年7月)。


(加賀谷 雅道)

↑以上、転載おわり


以前、ツィッターで、こんな画像を見つけました。














除染という言葉でごまかした移染。
放射性物質は移動しただけで、何年もまた置かれている間に、その場所が汚染されていきます。
そして、もともとそんなものを入れるつもりで作られたのではなかった袋は、どんどんと劣化し、穴が空き、そこに雑草が生えてくるという、
まるでブラックジョークのような世界が、汚染地域のあちこちで見受けられます。

もうたくさん放射能を吸っちゃってるからね。
諦め半分ですよ。

黒いゴミ袋のピラミッドと、この男性の言葉が、日本の抱えた現状を如実に表していると思います。

国がお金をどこに使うのか、どういうことを主としているのか、今の日本という国の非情さ異常さに、市民が気づいて立ち上がらない限り、これからもずっと続いていってしまうと思います。

今、辺野古で起きていること…それは日本の縮図であると、まだ認められないですか?

2014年09月03日 | 日本とわたし


ユーチューブに動画があることを知らないまま、別の動画から画像を切り取りましたので、写真が少し見にくいです。
文字起こしと一緒に掲載させていただきます。

↓以下、文字起こしはじめ



ボーリング調査が着々と進んでいる辺野古ですが、市民らの抗議行動を、警察や海上保安庁が厳戒態勢で現場では阻止し、取材活動にも制限を加えるなど、異常な事態となっています。
今、辺野古の現場で何が起こっているんでしょうか。

キャンプシュワブ・ゲート前(先月)
警察:
道路交通法違反になってます!


警察官を押さないで下さい!
警察官に暴行すると、公務執行妨害になります。


工事用車両の通行を阻もうとする市民らを、排除する警察。
根強い反対をよそに、名護市辺野古で着々と進められる、普天間基地移設に向けた工事。
キャンプシュワブのゲート前では、警察が、逮捕もちらつかせながら、抗議する市民らをカメラで撮影するという、異様な光景が続いています。



異様な光景は“海”でも

大嵩匠カメラマン:
辺野古の沖には、海上保安庁の巡視船がズラッと並んでいます。


そして、沿岸部に見える黒い船はすべて、海上保安庁のゴムボートです。

海上にひしめく黒いボートや巡視船。
海上保安庁も、大量の人員と船を投入し、威圧感を強めています。



市民:
法的根拠を示してください!


海上保安庁:
抵抗するな!

『安全確保』を理由に、カヌーやゴムボートで抗議していた人たちを、次々と拘束。
警察と同様、抗議の動きに次々とカメラを向け、顔などを撮影しています。



一時拘束された人:
僕が拘束された時に、いったい何の法的根拠があって、何に基づいてそんなやってんだと、
そういうことについては、一切答えなかった


とにかく、ボーリング調査を邪魔させないと。
基地建設を進めると。


こういう、やっぱ政府の意思ってのを、ほんとにひしひしと感じましたね。


圧倒的な陣容で、執拗に続けられる警備


専門家はこう指摘します。

池宮城紀夫弁護士:
現に犯罪が行われている状況の中での犯行(反抗)であれば、それは拘束をして、強制的に連れて行く、ということは認められてます。
今回の場合はそうじゃないでしょ。
海上保安庁法に、異常にですよ、逸脱した職権乱用行為だと言えますね。



異様な状況の背景には、10年前、反対する人たちの妨害で、ボーリング調査が中止に追い込まれた、という経緯があります。


万全の体制で、着実に作業を進めようという、“政府の意思”がにじみます。



取材活動に対しても…、
カメラの前に立ちふさがる海上保安庁職員。



記者:
また我々にカメラを向けています。
先ほども撮影していましたが、引き返してきて、また我々の撮影を始めました。


いったいどういう理由があって我々を撮っているのかが、よく分かりません。

海保職員:
少し離れて航行して下さい。
分かりました?船長さん。

船長:
分かった、離れる。

記者:
もうここって、(立ち入り)制限水域入ってます?
もう水域入ってます?

海保職員:
これくらい以上は危ないんで、今より離れてください。


取材の船を、海上保安庁のボートが監視し、


作業海域から1キロ以上離れた制限水域の外にいても、離れるよう強い口調で繰り返します。



また、取材陣が乗る船の船長に対し、『立入検査指導事項確認表』という、書類への署名を要求。


海保職員:
あの、すみませんけども、今公務中ですので。

メディア:
我々も業務中です。
強制力を持って聴取しているのか、それとも任意なのかって聞いてんです。


海保職員:
相手すんな、あんなの!



署名を拒否した船長:
どういう根拠があるのか、そういうことが一切示されてないので、署名できないと。


(メディアを乗せる)漁民に対して、かなり脅し的な、サインしないと大変だぞ、みたいな形で(署名)させられた、ということですけど。



こうした、海上保安庁の一連の対応について、RBCが文書で質問したところ、海上保安庁は口頭で、次のように回答しました。




Q. 市民を一時拘束した理由は?

海上保安庁:
個別具体的な対応については、回答を差し控えさせて頂く。



Q. 報道陣を撮影している理由は?

海上保安庁:
報道陣など、特定のものを撮影しているものではなく、現場海域の状況を記録している。


池宮城紀夫弁護士:
憲法で保障された、国民の知る権利を侵害しているわけですね。


(取材陣を撮影し続けることは)
“撮ってるよ”ということ自体が、報道に対する威圧ですよね。


そういう意味でもだから、報道の取材に対する侵害行為だということで、やはり強く抗議すべきことでしょうね。


『安全確保』を理由に、圧倒的な物量で抗議の声を封じ、現状を伝える取材活動をも遠ざけようという動き。




多くの反対の声に耳を塞ぎ、工事を強行する。


政府の姿勢を象徴する光景が、そこにあります。




スタジオ:
今までこう、現場の撮影っていうのは、警察などこれまでにもあったんですけど、
報道陣にカメラを向けてるっていうのは、ほんとよくわからないですね。

↑以上、文字起こしおわり


上のビデオの中にもあったように、カヌーに乗って抗議行動をされていた、名護市在住の岩田克彦さんという32才の男性が、
辺野古崎の海上で、海上保安官3人に羽交い締めにされ、ゴムボートに引き上げられた際に、
船の床に後頭部を打ち付ける、などの暴行を受け、全治およそ10日間に及ぶ、頸椎捻挫の怪我をしたとして、
特別公務員暴行陵虐傷害の容疑で、海上保安官3人を、那覇地方検察庁名護支部に29日、告訴しました。

そのニュースは、こちら↓
抗議で怪我した男性が、海上保安官を告訴
琉球朝日放送 ニュースQプラス
https://www.qab.co.jp/news/2014082957695.html


もうこんなバカバカしい争いは、やめにしませんか。
どちらの側の人も、あの辺野古の海が壊されていくのを、本当はいやだと思っているのではありませんか。
いったいどこの誰のために、こんなことをして、歪み合っているのでしょう。
市民であること。
虐げられ、甚振られ、ともに大変な思いをして暮らしている市民であること。
このことを思い出して、よく考えて、市民の手と手をつなぎ、支え合いませんか。