これの続き。
競馬とカジノを一緒にしようと思ったが競馬だけでだいぶ長くなったので分けます。
と言うわけで今回は競馬場編。
・誤算7(しっかりしてよKRAin地下鉄)
競馬場へ向かう地下鉄。お粥食べてた明洞からは地下鉄で一本なのだ。
「あと2,3駅で到着だな。」
と思っていたら、その駅で「この列車は当駅停まりです。」な雰囲気。
列車を降りると、案の定車庫に入る模様。
そんな当駅停まりの列車を2本見送って、ようやく競馬場駅まで行く列車が到着。
日本で言うなら京阪が樟葉で停まって淀まで行かないとか、阪神が門戸厄神で停まって仁川まで行かないとかである。
外国人専用席を競馬場につくって観光のひとつにしようとするんなら地下鉄もちゃんと競馬場に着くようにして下さいよKRA(韓国馬事会)。
・誤算8(3連複売ってる!)
なんやかんやで競馬場に到着。「パスポート提示して外国人ですよアピール」によって外国人専用席の場所も聞き出し、外国人専用席へ。ところが外国人専用席に入り際、案内で日本人のおっちゃんと係の女性が
「このレース3連複買われへんの?」
「3連複は特別レースのみで今日は釜山の5,6R、ソウルの9Rです。」
という会話を交わしているのを耳ざとくキャッチ。
事前に調べていた所では、韓国で売られている馬券は「単勝、複勝、馬連、馬単、ワイド」の5種類。マークカードを見ると確かに券種の欄が6つあり、右端の券種は(T)と表記があり3連系馬券な雰囲気。
券種が増えるのはうれしい誤算だが、おかげで事前に決めていた買い方のスタンスを崩す結果となったので、嬉しい誤算が必ずしも良い結果をもたらすわけではないと言う事を身をもって証明する形に。
・まあ、それなりに良い所もあったわけで
いつものことと言う気もするが、馬券成績の方はさっぱり。
事前調査によると韓国の競馬は堅い決着が多く、ほぼ新聞の印で決まるという事だったので
「新聞の印が付いている5頭から1頭を除いて、そこに穴馬を1頭加えたワイドの5頭BOXを買う」
という事前に作戦を立てていたのだが、前述したように3連複売ってるとか、意外と穴馬絡んでくるじゃない、とかの事象が重なってほとんどこの作戦で打てず。
それなりに当たり馬券も拾うものの、大した配当ではないので「勝ち」のゾーンまではなかなか届かず。
そんな状態だったので8Rは相当熱かった。このレースでは馬連の流しを購入しており軸馬2番が4コーナーを2番手で回ってきて、
「おっ、これは行けるんじゃないの?」
と思っていたものの最後後方から2頭にかわされ、さらに逃げた馬も交わせずの4着。
スローモーションをみると先着した3頭は全部相手で持っており、綺麗にタテ目。
そこまでで済めばいつも通りなんだが、1着はなんとそれまで1度も連対した事のない馬で、この日も単勝92.5倍の超人気薄。
「うわぁ~こんな人気薄の馬をちゃんと相手に買っているのに外した~。」
とショックは倍増。未練がましく
「これはタテ目の中でも相当レベルの高いタテ目ですね。」
とか言いながら、馬券を仕舞おうとすると、もう一枚8Rの馬券がある。それを見て
「あっ!」
と思わず声を上げてしまった。実は今回の旅で競馬場でやろうと思っていたことの一つに「日本ではできない事をしよう。」というものがあった。韓国競馬はミニマムベットが100ウォンからであり、日本円だとおよそ7.5円。つまり日本では金額がかさんでできない「全頭BOX」も日本円で考えればリーズナブルなお値段で実現可能なのだ。そこでそんな「全頭BOX」を自分用のお土産に買って帰るつもりだったので(当然全通り買うわけだから必ず当たるが払い戻さないつもりだった)、私は12頭立てのこの8Rで馬単12頭全頭BOXを購入していたのだ。
もうテンション急上昇である。2着に入ったのは1番人気だったが勝ったのが単勝万馬券に届こうかという超人気薄、そう安い配当にはなるまい。すると案の定、大型ビジョンに表示された馬単配当は「373.4倍」の高配当。
払い戻さないつもりだったお土産馬券は一転次の馬券購入の資金へ早変わり(変わりのその後のレースで全頭BOX買ってお土産用も作ったが)。
まあ払い戻し37340、と言っても単位は「ウォン」なわけで日本円になおしたら、そう威張れる金額ではないうえ、馬券の買い方も「お土産用の全頭BOX」だから冷静に見れば
「だから?」
ってなものだが「韓国競馬で3万馬券を当てた。」という足跡を残したことで良しとしようではないか。
・誤算9(敷地を出たら1秒で露店)
韓国競馬の帰路とはかくも険しいものなのか、地下鉄乗るだけでこんなに体力を消耗するとは、という誤算。
まず出入り口が1箇所なので最終レースが終わると、場内の客が一斉にそのゲートに向かう。しかも入場時に切符受け取るお姉さんがいるボックスはそのまま放置されているので「テレビでみるドロドロ血液の人の血液の流れの映像」みたいなかんじでものすごく流れが悪くギュウギュウと押し込められる感じで「たすけてー」感満載。
そんなゲートを通ったら屋根付き通路をしばらく歩いてから競馬場の敷地を出る。
しかしまだまだ韓国の競馬場はここからがすごい。と言ってもすごいのは競馬場ではなく、むしろ競馬場の部外者がすごい。まず敷地を出るや否や「ここからは競馬場じゃないから何しても良いんですよね」的に丸椅子が並んでいる。いや並んでいると言うと整然と置いてある感じがして誤解が生じる。並んでるんじゃなくて「敷き詰められている」といった方が正しいか。かろうじて人が1人通れるくらいのスペースがあるだけであとはもう丸椅子だらけ。そこに客なのか店の人なのかわからん人たちが所々座っており、
「この人は酒飲んでるから客だ。」
「この人は貝を焼いてるから店の人だ。」
と判別せねばならん。どうせならこの風景も写真におさめたかったが、立ち止まろうものなら後ろから倒され踏んでいかれても不思議ないのでそれもできず。
そんな丸椅子ゾーンを抜けると今度はガードレールの上にガタイのいい兄ちゃんが立って大声で叫んでいる。どうやらタクシーの呼び込みをやっているらしく、その周りでタクシーの運ちゃんたちも必死で呼び込み。
頭に響くその大音響ゾーンをすり抜け、ようやく地下鉄駅入り口にたどりついたと思ったら、今度は入り口でおばちゃんが焼きトウモロコシやら、ビニールに入ったトッポギやらを競馬帰りの客に渡している!
代金を受け取っている様子がなかったので(そもそもどんどん人が流れており商品と代金をやりとりできる余裕はないような場所なのだ)おそらく朝から売っていて、持って帰るのが面倒だから余った商品を持って帰ってもらっていたのだろう。
これで終わりかと思ったら、まだまだあった。階段を下りると踊り場で人が群がっている。詳しくは見えなかったがその様子は明らかに「違法賭博」。サイコロ使ってたのかキャラメルの箱使っていたのか、題材はよくわからんがとりあえず競馬場帰りの「金賭けることに関してはポテンシャルの高い人」相手に良からぬ商売をしているようだった。
で、その違法賭博の横を通り抜けて数歩歩くと今度は眼鏡を売っているおっちゃんがいたり(駅構内ですぜ!)、何やらよくわからん道具を売っているおっちゃんがいたりと、韓流商魂おそるべし、といった感じだった。しかしどれも商売として成り立っているのかどうか微妙なところはある(丸椅子露店は成り立ってそうだが)。結局地下鉄駅にたどり着くには中山グランドジャンプ並みの障害をクリアしなければならず、ついた時には相当ヘロヘロ。
・誤算10(地下鉄が来ない)
行きの地下鉄のアクセスの悪さもひどかったが帰りもひどかった。
日本の競馬場で、
「競馬終了後は大変混雑いたします。お帰りの切符はお早めにお買い求めください。」
と散々言われている私たちは、来た時に帰りの切符も購入していたのだが、案の定券売機には長蛇の列。それを横目に私たちは悠々改札を通過。ホームに降りると空いてはいないが、混んでもいないという状況で、これなら楽に帰れるな、と思っていた。
ところが待てど暮らせど全く列車が来ない。そうこうしているうちに切符買えちゃった人たちがどんどんホームに流入してくる。徐々に狭くなるホーム、飛び交うハングル。掲示されるも何が書いてあるのは判別できない電光掲示板。そんな状況下にあっては、実質20分位だったであろう待ち時間も1.5倍の30分位に感じられた(1.5倍になってもお得感は無い)。
せっかくの「帰りの切符はお早めに作戦」も台無しになるという誤算。
韓国競馬については別ページで詳しく紹介しております。
競馬とカジノを一緒にしようと思ったが競馬だけでだいぶ長くなったので分けます。
と言うわけで今回は競馬場編。
・誤算7(しっかりしてよKRAin地下鉄)
競馬場へ向かう地下鉄。お粥食べてた明洞からは地下鉄で一本なのだ。
「あと2,3駅で到着だな。」
と思っていたら、その駅で「この列車は当駅停まりです。」な雰囲気。
列車を降りると、案の定車庫に入る模様。
そんな当駅停まりの列車を2本見送って、ようやく競馬場駅まで行く列車が到着。
日本で言うなら京阪が樟葉で停まって淀まで行かないとか、阪神が門戸厄神で停まって仁川まで行かないとかである。
外国人専用席を競馬場につくって観光のひとつにしようとするんなら地下鉄もちゃんと競馬場に着くようにして下さいよKRA(韓国馬事会)。
・誤算8(3連複売ってる!)
なんやかんやで競馬場に到着。「パスポート提示して外国人ですよアピール」によって外国人専用席の場所も聞き出し、外国人専用席へ。ところが外国人専用席に入り際、案内で日本人のおっちゃんと係の女性が
「このレース3連複買われへんの?」
「3連複は特別レースのみで今日は釜山の5,6R、ソウルの9Rです。」
という会話を交わしているのを耳ざとくキャッチ。
事前に調べていた所では、韓国で売られている馬券は「単勝、複勝、馬連、馬単、ワイド」の5種類。マークカードを見ると確かに券種の欄が6つあり、右端の券種は(T)と表記があり3連系馬券な雰囲気。
券種が増えるのはうれしい誤算だが、おかげで事前に決めていた買い方のスタンスを崩す結果となったので、嬉しい誤算が必ずしも良い結果をもたらすわけではないと言う事を身をもって証明する形に。
・まあ、それなりに良い所もあったわけで
いつものことと言う気もするが、馬券成績の方はさっぱり。
事前調査によると韓国の競馬は堅い決着が多く、ほぼ新聞の印で決まるという事だったので
「新聞の印が付いている5頭から1頭を除いて、そこに穴馬を1頭加えたワイドの5頭BOXを買う」
という事前に作戦を立てていたのだが、前述したように3連複売ってるとか、意外と穴馬絡んでくるじゃない、とかの事象が重なってほとんどこの作戦で打てず。
それなりに当たり馬券も拾うものの、大した配当ではないので「勝ち」のゾーンまではなかなか届かず。
そんな状態だったので8Rは相当熱かった。このレースでは馬連の流しを購入しており軸馬2番が4コーナーを2番手で回ってきて、
「おっ、これは行けるんじゃないの?」
と思っていたものの最後後方から2頭にかわされ、さらに逃げた馬も交わせずの4着。
スローモーションをみると先着した3頭は全部相手で持っており、綺麗にタテ目。
そこまでで済めばいつも通りなんだが、1着はなんとそれまで1度も連対した事のない馬で、この日も単勝92.5倍の超人気薄。
「うわぁ~こんな人気薄の馬をちゃんと相手に買っているのに外した~。」
とショックは倍増。未練がましく
「これはタテ目の中でも相当レベルの高いタテ目ですね。」
とか言いながら、馬券を仕舞おうとすると、もう一枚8Rの馬券がある。それを見て
「あっ!」
と思わず声を上げてしまった。実は今回の旅で競馬場でやろうと思っていたことの一つに「日本ではできない事をしよう。」というものがあった。韓国競馬はミニマムベットが100ウォンからであり、日本円だとおよそ7.5円。つまり日本では金額がかさんでできない「全頭BOX」も日本円で考えればリーズナブルなお値段で実現可能なのだ。そこでそんな「全頭BOX」を自分用のお土産に買って帰るつもりだったので(当然全通り買うわけだから必ず当たるが払い戻さないつもりだった)、私は12頭立てのこの8Rで馬単12頭全頭BOXを購入していたのだ。
もうテンション急上昇である。2着に入ったのは1番人気だったが勝ったのが単勝万馬券に届こうかという超人気薄、そう安い配当にはなるまい。すると案の定、大型ビジョンに表示された馬単配当は「373.4倍」の高配当。
払い戻さないつもりだったお土産馬券は一転次の馬券購入の資金へ早変わり(変わりのその後のレースで全頭BOX買ってお土産用も作ったが)。
まあ払い戻し37340、と言っても単位は「ウォン」なわけで日本円になおしたら、そう威張れる金額ではないうえ、馬券の買い方も「お土産用の全頭BOX」だから冷静に見れば
「だから?」
ってなものだが「韓国競馬で3万馬券を当てた。」という足跡を残したことで良しとしようではないか。
・誤算9(敷地を出たら1秒で露店)
韓国競馬の帰路とはかくも険しいものなのか、地下鉄乗るだけでこんなに体力を消耗するとは、という誤算。
まず出入り口が1箇所なので最終レースが終わると、場内の客が一斉にそのゲートに向かう。しかも入場時に切符受け取るお姉さんがいるボックスはそのまま放置されているので「テレビでみるドロドロ血液の人の血液の流れの映像」みたいなかんじでものすごく流れが悪くギュウギュウと押し込められる感じで「たすけてー」感満載。
そんなゲートを通ったら屋根付き通路をしばらく歩いてから競馬場の敷地を出る。
しかしまだまだ韓国の競馬場はここからがすごい。と言ってもすごいのは競馬場ではなく、むしろ競馬場の部外者がすごい。まず敷地を出るや否や「ここからは競馬場じゃないから何しても良いんですよね」的に丸椅子が並んでいる。いや並んでいると言うと整然と置いてある感じがして誤解が生じる。並んでるんじゃなくて「敷き詰められている」といった方が正しいか。かろうじて人が1人通れるくらいのスペースがあるだけであとはもう丸椅子だらけ。そこに客なのか店の人なのかわからん人たちが所々座っており、
「この人は酒飲んでるから客だ。」
「この人は貝を焼いてるから店の人だ。」
と判別せねばならん。どうせならこの風景も写真におさめたかったが、立ち止まろうものなら後ろから倒され踏んでいかれても不思議ないのでそれもできず。
そんな丸椅子ゾーンを抜けると今度はガードレールの上にガタイのいい兄ちゃんが立って大声で叫んでいる。どうやらタクシーの呼び込みをやっているらしく、その周りでタクシーの運ちゃんたちも必死で呼び込み。
頭に響くその大音響ゾーンをすり抜け、ようやく地下鉄駅入り口にたどりついたと思ったら、今度は入り口でおばちゃんが焼きトウモロコシやら、ビニールに入ったトッポギやらを競馬帰りの客に渡している!
代金を受け取っている様子がなかったので(そもそもどんどん人が流れており商品と代金をやりとりできる余裕はないような場所なのだ)おそらく朝から売っていて、持って帰るのが面倒だから余った商品を持って帰ってもらっていたのだろう。
これで終わりかと思ったら、まだまだあった。階段を下りると踊り場で人が群がっている。詳しくは見えなかったがその様子は明らかに「違法賭博」。サイコロ使ってたのかキャラメルの箱使っていたのか、題材はよくわからんがとりあえず競馬場帰りの「金賭けることに関してはポテンシャルの高い人」相手に良からぬ商売をしているようだった。
で、その違法賭博の横を通り抜けて数歩歩くと今度は眼鏡を売っているおっちゃんがいたり(駅構内ですぜ!)、何やらよくわからん道具を売っているおっちゃんがいたりと、韓流商魂おそるべし、といった感じだった。しかしどれも商売として成り立っているのかどうか微妙なところはある(丸椅子露店は成り立ってそうだが)。結局地下鉄駅にたどり着くには中山グランドジャンプ並みの障害をクリアしなければならず、ついた時には相当ヘロヘロ。
・誤算10(地下鉄が来ない)
行きの地下鉄のアクセスの悪さもひどかったが帰りもひどかった。
日本の競馬場で、
「競馬終了後は大変混雑いたします。お帰りの切符はお早めにお買い求めください。」
と散々言われている私たちは、来た時に帰りの切符も購入していたのだが、案の定券売機には長蛇の列。それを横目に私たちは悠々改札を通過。ホームに降りると空いてはいないが、混んでもいないという状況で、これなら楽に帰れるな、と思っていた。
ところが待てど暮らせど全く列車が来ない。そうこうしているうちに切符買えちゃった人たちがどんどんホームに流入してくる。徐々に狭くなるホーム、飛び交うハングル。掲示されるも何が書いてあるのは判別できない電光掲示板。そんな状況下にあっては、実質20分位だったであろう待ち時間も1.5倍の30分位に感じられた(1.5倍になってもお得感は無い)。
せっかくの「帰りの切符はお早めに作戦」も台無しになるという誤算。
韓国競馬については別ページで詳しく紹介しております。
まあ,あんな密度じゃないけど(笑)
あえてマル外のメジロライアンの馬柱がよかったとか言ってみる.
ライアンの馬柱はそのうち追加しておきます(笑)。