昨年、一昨年と天秋の全頭チェックでは
「改装後の天秋では芝2000重賞連対実績が必要」
と言ってきたが、徐々にその基準が緩んできたものの
一応昨年も芝2000重賞で連対歴のある馬が上位を占めた。
これまでの天秋における「芝2000重賞最高実績別成績」は以下の通り。
G1で1着【3.0.0.9】
G1で2着【0.2.1.4】
G2で1着【2.1.4.8】
G2で2着【0.1.0.4】
G3で1着【0.1.0.10】
G3で2着【0.0.0.4】
出走経験あるが連対なし【0.0.0.21】
出走経験なし【0.0.0.11】
一昨年にはG3で1着が最高実績のスウィフトカレントが2着、
昨年はG2で2着が最高実績のアグネスアークが2着し、
徐々にそのボーダーが下がってきているので
今年あたりこの傾向も、終焉を迎えそうな気がする。
というのも今年の出走馬の内
ウオッカが「芝2000重賞出走経験あるが連対なし」で
ディープスカイが「芝2000重賞出走経験なし」なのだ。
データを厳格に適用すれば人気の2頭を消せて、こんな美味しい話はないんだが
この2頭をまるまる消した馬券に自信が持てるほど、私は楽観主義者ではない。
そもそも東京コースでマイルと2400でG1を勝っている2頭なんだし。
そこで過去5回「1着は芝2000のG1かG2で1着経験がる」という点は守られているので
今回はそこのみ厳格に適応して、2着以下については比較的緩めに考えてみたい。
◎:1着まである馬 ○:2着までの馬 △:3着までの馬 ×:消し
アサクサキングス(○)
これまで馬券圏内を外したのは阪神、中山の内回りコースと苦手の道悪だったNHKマイルカップだけ。
天気の方は確実ではないが、大きくは崩れそうにないし、
休み明けは過去2回ともに馬券圏内は確保している。
またホワイトマズル産駒は東京芝2000を得意としている(昨年こう言ってシャドウゲイトに◎打ったわけだが)。
ただ芝2000重賞連対実績はなく、2着までの評価。
改修後の天秋でステイヤータイプの苦戦がより顕著になっている点もマイナス。
アドマイヤフジ(△)
母が3000以上のOPで活躍したアドマイヤラピスという点に引っ張られていたため
ステイヤーの印象があったがベストは中距離だったのか。
ただスタミナ寄りな中距離馬のため、2000のここで好走するには
前走毎日王冠のような淀みない平均ペースのレースになる必要がありそう。
アドマイヤモナーク(×)
改修後の天秋でもっとも買ってはいけないタイプのステイヤータイプ。
2000重賞もG3で2着が最高では買いづらい。
枠も外枠得意で内枠引いたのはマイナス。
ウオッカ(○)
前走の毎日王冠は、無理に抑えずに逃げる競馬。
本番前にこれまで重賞ではしたことのない戦術を試すことが
できたという意味においては収穫はあった。
ただやはり後方に構えた時の爆発力はなく、
1ハロン延長かつ相手強化となる今回は、それこそサイレンススズカのような
大逃げでも打たない限り1着を取るのは難しそう。
じゃあこれまで通り後方に控えたらどうなるかと考えると
前走気分よく走っちゃったことで、折り合いが難しくなるかもしれないし
早めにダイワにプレッシャーをかけに行かないとこれまでの轍を踏む結果になりかねず
仕掛けのタイミングがかなり難しい。
上記の通り「2000重賞」は秋華賞3着が最高実績で連対経験は無し。
さらにタニノギムレット産駒は東京コースで2着が多いという傾向からも2着までの評価。
エアシェイディ(×)
左回りのほうがよいタイプだが、G1になるとワンパンチかツーパンチくらい足りない印象。
頑張っても掲示板が精一杯だと思う。
各条件の着度数見てたら買いたくなるんだけど。
エリモハリアー(×)
野芝がぜんぜんだめ、というわけではないがベストは洋芝。
野芝での好走も前哨戦のG2クラスで馬券圏内にギリギリ入るかどうか
といったレヴェルの話で、特にメンバーの厚いG1では厳しい。
オースミグラスワン(×)
G2以上は7回走って全部着外。
わざわざ豪華メンバーのここで買う必要もないんじゃないだろうか。
良い脚で追い込んでくるけど8着くらいというのが一番ありそう。
カンパニー(△)
鞍上ノリ様ということだけで不気味さが漂うのだが
今回もこれといった逃げ馬不在で、鞍上のトリックスターぶりが発揮されるかもしれない。
前走は馬の出来自体も「ひと叩き仕様」だったようなので
昨年同様の3着くらいならアリかもしれん。
キングストレイル(×)
中山巧者。オールカマーは明らかにノリ様マジックによるもので
鞍上が変わり、それほど得意ではない東京に変わり相手強化では
前走同様のパフォーマンスを望むのは酷。
サクラメガワンダー(×)
前走の毎日王冠は苦手の東京コースの割には頑張った方。
それでがんばって4着なんだからG1になったらもうちょっと着順落ちると思う。
左回り自体も【0.1.0.6】と苦手。
タスカータソルテ(◎)
メンバー中芝2000重賞でG2以上の勝ちがある2頭のうちの1頭。
スローのよーいドンよりは平均的なラップが淀みなく続くような流れが理想。
ルメール確保した点は心強い(ノリ教フランス支部長だけど)。
ダイワスカーレット(◎)
過去2回の休み明けはともに1着。
今回は前2回より長い休み明けだが、一時は「毎日王冠に使えるかも」
という報道があったくらいだから、仕上がり途上という事はないだろう。
東京コース、左回りが未経験な点は気になるが、
その程度の障壁はあっさりクリアするくらいのレヴェルの牝馬だと思うので気にしない。
今回も典型的な逃げ馬がおらず、自分のペースで走ることができそう。
他の馬が早めにマクってきてロングスパートのレースにされちゃうのが
不安材料な馬だけに、直線が長い東京というのは他馬が早めに仕掛けづらい分
この馬には有利な材料になりそう。
ディープスカイ(○)
東京コースは【2.2.0.0】と得意コース。
問題は今年の3歳世代が古馬相手に重賞でほとんど好走できていない点と
芝2000重賞の実績がない点。
一連のレースで世代トップの実力がある事はほぼ証明済みなので
世代レヴェルうんぬんの話は通用しないかもしれないが、終わってみれば
「やっぱりこの世代はダメなのね」
となってしまう可能性も十分ある。
トーセンキャプテン(△)
2走前に一応芝2000重賞勝ち実績をつくったし、コーナー2つのコースでの重賞勝ちもある(アーリントンC)。
ひょっとしたら小回り向きタイプの方のジャングルポケットかもしれないが
そのあたりは鞍上のマジックに期待する方向で。
馬券うんぬんよりペリエでジャパンカップを勝った父と、
ペリエでイギリスオークス4着した母の仔にまた再びペリエが乗るという画が面白い。
ドリームジャーニー(×)
小倉記念、朝日CCと連勝。「新コンビ池添と2000で復活」
と見る事もできなくはないが、連勝した2つのコースはいずれも
コーナー4つで直線が比較的短めのコースでマクリを打ったもので
本質的には朝日杯FSと求められる適性に大きな差のないコースでのもの
(器用さと短い直線での瞬発力)。
これがコーナー2つの長い直線で好勝負に持ち込めるかは疑問。
ハイアーゲーム(×)
全5勝中3勝を1800で挙げ、1800だと連対率5割を超える千八馬。
そんな馬が前走千八の毎日王冠で良い所がなかったんだから、
2000に伸びる今回は買えない。
せっかく大久保洋厩舎なんだし、「ローカル千八の爆弾ジョッキー」こと
高橋智を乗せて福島テレビオープンあたりを目指してほしいんだけど。
ポップロック(×)
ステイヤータイプという点でマイナスな上に、
今年に入ってからの成績が悪く、衰えを感じさせるもの。
◎ダイワスカーレット
○ディープスカイ
▲タスカータソルテ
△ウオッカ
注アサクサキングス
×アドマイヤフジ、カンパニー、トーセンキャプテン
馬券は
◎▲→◎○▲△注→◎○▲△注×
の3連単フォーメーション。
スローから3Fの瞬発力勝負になったらダイワ、
もっと早い地点からのロングスパートレースになったらタスカータソルテ、
という両面作戦のイメージ。
しかしダイワスカーレット最大の敵はウオッカ、ディープスカイよりも
長期の休み明けよりも
「チューリップ賞以来で打たれた私の◎」かもしれない(笑)。
「改装後の天秋では芝2000重賞連対実績が必要」
と言ってきたが、徐々にその基準が緩んできたものの
一応昨年も芝2000重賞で連対歴のある馬が上位を占めた。
これまでの天秋における「芝2000重賞最高実績別成績」は以下の通り。
G1で1着【3.0.0.9】
G1で2着【0.2.1.4】
G2で1着【2.1.4.8】
G2で2着【0.1.0.4】
G3で1着【0.1.0.10】
G3で2着【0.0.0.4】
出走経験あるが連対なし【0.0.0.21】
出走経験なし【0.0.0.11】
一昨年にはG3で1着が最高実績のスウィフトカレントが2着、
昨年はG2で2着が最高実績のアグネスアークが2着し、
徐々にそのボーダーが下がってきているので
今年あたりこの傾向も、終焉を迎えそうな気がする。
というのも今年の出走馬の内
ウオッカが「芝2000重賞出走経験あるが連対なし」で
ディープスカイが「芝2000重賞出走経験なし」なのだ。
データを厳格に適用すれば人気の2頭を消せて、こんな美味しい話はないんだが
この2頭をまるまる消した馬券に自信が持てるほど、私は楽観主義者ではない。
そもそも東京コースでマイルと2400でG1を勝っている2頭なんだし。
そこで過去5回「1着は芝2000のG1かG2で1着経験がる」という点は守られているので
今回はそこのみ厳格に適応して、2着以下については比較的緩めに考えてみたい。
◎:1着まである馬 ○:2着までの馬 △:3着までの馬 ×:消し
アサクサキングス(○)
これまで馬券圏内を外したのは阪神、中山の内回りコースと苦手の道悪だったNHKマイルカップだけ。
天気の方は確実ではないが、大きくは崩れそうにないし、
休み明けは過去2回ともに馬券圏内は確保している。
またホワイトマズル産駒は東京芝2000を得意としている(昨年こう言ってシャドウゲイトに◎打ったわけだが)。
ただ芝2000重賞連対実績はなく、2着までの評価。
改修後の天秋でステイヤータイプの苦戦がより顕著になっている点もマイナス。
アドマイヤフジ(△)
母が3000以上のOPで活躍したアドマイヤラピスという点に引っ張られていたため
ステイヤーの印象があったがベストは中距離だったのか。
ただスタミナ寄りな中距離馬のため、2000のここで好走するには
前走毎日王冠のような淀みない平均ペースのレースになる必要がありそう。
アドマイヤモナーク(×)
改修後の天秋でもっとも買ってはいけないタイプのステイヤータイプ。
2000重賞もG3で2着が最高では買いづらい。
枠も外枠得意で内枠引いたのはマイナス。
ウオッカ(○)
前走の毎日王冠は、無理に抑えずに逃げる競馬。
本番前にこれまで重賞ではしたことのない戦術を試すことが
できたという意味においては収穫はあった。
ただやはり後方に構えた時の爆発力はなく、
1ハロン延長かつ相手強化となる今回は、それこそサイレンススズカのような
大逃げでも打たない限り1着を取るのは難しそう。
じゃあこれまで通り後方に控えたらどうなるかと考えると
前走気分よく走っちゃったことで、折り合いが難しくなるかもしれないし
早めにダイワにプレッシャーをかけに行かないとこれまでの轍を踏む結果になりかねず
仕掛けのタイミングがかなり難しい。
上記の通り「2000重賞」は秋華賞3着が最高実績で連対経験は無し。
さらにタニノギムレット産駒は東京コースで2着が多いという傾向からも2着までの評価。
エアシェイディ(×)
左回りのほうがよいタイプだが、G1になるとワンパンチかツーパンチくらい足りない印象。
頑張っても掲示板が精一杯だと思う。
各条件の着度数見てたら買いたくなるんだけど。
エリモハリアー(×)
野芝がぜんぜんだめ、というわけではないがベストは洋芝。
野芝での好走も前哨戦のG2クラスで馬券圏内にギリギリ入るかどうか
といったレヴェルの話で、特にメンバーの厚いG1では厳しい。
オースミグラスワン(×)
G2以上は7回走って全部着外。
わざわざ豪華メンバーのここで買う必要もないんじゃないだろうか。
良い脚で追い込んでくるけど8着くらいというのが一番ありそう。
カンパニー(△)
鞍上ノリ様ということだけで不気味さが漂うのだが
今回もこれといった逃げ馬不在で、鞍上のトリックスターぶりが発揮されるかもしれない。
前走は馬の出来自体も「ひと叩き仕様」だったようなので
昨年同様の3着くらいならアリかもしれん。
キングストレイル(×)
中山巧者。オールカマーは明らかにノリ様マジックによるもので
鞍上が変わり、それほど得意ではない東京に変わり相手強化では
前走同様のパフォーマンスを望むのは酷。
サクラメガワンダー(×)
前走の毎日王冠は苦手の東京コースの割には頑張った方。
それでがんばって4着なんだからG1になったらもうちょっと着順落ちると思う。
左回り自体も【0.1.0.6】と苦手。
タスカータソルテ(◎)
メンバー中芝2000重賞でG2以上の勝ちがある2頭のうちの1頭。
スローのよーいドンよりは平均的なラップが淀みなく続くような流れが理想。
ルメール確保した点は心強い(ノリ教フランス支部長だけど)。
ダイワスカーレット(◎)
過去2回の休み明けはともに1着。
今回は前2回より長い休み明けだが、一時は「毎日王冠に使えるかも」
という報道があったくらいだから、仕上がり途上という事はないだろう。
東京コース、左回りが未経験な点は気になるが、
その程度の障壁はあっさりクリアするくらいのレヴェルの牝馬だと思うので気にしない。
今回も典型的な逃げ馬がおらず、自分のペースで走ることができそう。
他の馬が早めにマクってきてロングスパートのレースにされちゃうのが
不安材料な馬だけに、直線が長い東京というのは他馬が早めに仕掛けづらい分
この馬には有利な材料になりそう。
ディープスカイ(○)
東京コースは【2.2.0.0】と得意コース。
問題は今年の3歳世代が古馬相手に重賞でほとんど好走できていない点と
芝2000重賞の実績がない点。
一連のレースで世代トップの実力がある事はほぼ証明済みなので
世代レヴェルうんぬんの話は通用しないかもしれないが、終わってみれば
「やっぱりこの世代はダメなのね」
となってしまう可能性も十分ある。
トーセンキャプテン(△)
2走前に一応芝2000重賞勝ち実績をつくったし、コーナー2つのコースでの重賞勝ちもある(アーリントンC)。
ひょっとしたら小回り向きタイプの方のジャングルポケットかもしれないが
そのあたりは鞍上のマジックに期待する方向で。
馬券うんぬんよりペリエでジャパンカップを勝った父と、
ペリエでイギリスオークス4着した母の仔にまた再びペリエが乗るという画が面白い。
ドリームジャーニー(×)
小倉記念、朝日CCと連勝。「新コンビ池添と2000で復活」
と見る事もできなくはないが、連勝した2つのコースはいずれも
コーナー4つで直線が比較的短めのコースでマクリを打ったもので
本質的には朝日杯FSと求められる適性に大きな差のないコースでのもの
(器用さと短い直線での瞬発力)。
これがコーナー2つの長い直線で好勝負に持ち込めるかは疑問。
ハイアーゲーム(×)
全5勝中3勝を1800で挙げ、1800だと連対率5割を超える千八馬。
そんな馬が前走千八の毎日王冠で良い所がなかったんだから、
2000に伸びる今回は買えない。
せっかく大久保洋厩舎なんだし、「ローカル千八の爆弾ジョッキー」こと
高橋智を乗せて福島テレビオープンあたりを目指してほしいんだけど。
ポップロック(×)
ステイヤータイプという点でマイナスな上に、
今年に入ってからの成績が悪く、衰えを感じさせるもの。
◎ダイワスカーレット
○ディープスカイ
▲タスカータソルテ
△ウオッカ
注アサクサキングス
×アドマイヤフジ、カンパニー、トーセンキャプテン
馬券は
◎▲→◎○▲△注→◎○▲△注×
の3連単フォーメーション。
スローから3Fの瞬発力勝負になったらダイワ、
もっと早い地点からのロングスパートレースになったらタスカータソルテ、
という両面作戦のイメージ。
しかしダイワスカーレット最大の敵はウオッカ、ディープスカイよりも
長期の休み明けよりも
「チューリップ賞以来で打たれた私の◎」かもしれない(笑)。