名馬電機社長の事業報告という名の日記

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桜花賞 2011

2011年04月09日 | G1(Jpn1)
阪神コースは大幅なコース改修があったため、それ以前のデータが使い物にならない。
というわけで比較的コース形態の影響を受けなさそうなデータについては過去10年、影響を受けそうなデータについては2007年以降のデータのみを見て以下のような傾向を導き出した。

◆桜花賞の傾向

2001-2010
・前走負けた馬で0.6秒以上勝ち馬から離された馬は【1-0-1-51】。
・距離延長で馬券になるのはフィリーズR組(掲示板)のみ。
2007-2010
・1800m以上で馬券になったことのある馬【3-3-2-11】15.8% 31.6% 42.1% 52-102
・馬券になった馬はみなマイル以上での勝ち星あり。

コース改修されて、より距離実績を重視すべきでは、というのが感想。


◆クロフネファルブラヴ問題

いや、「問題」ではないのかも知れんが。今回人気するはずだったレーヴディソールが回避したことで1番人気になりそうなのがクロフネ産駒のホエールキャプチャ。クロフネはこれ以外にも3頭出走がある。同じくファルブラヴの産駒も3頭が出走しており近年の芝のG1ではあまりお目にかからない「サンデー系非優勢」(劣勢と言うほどではないとおもうのでこの表現で)な状況となっている。
ではこのクロフネやファルブラヴの産駒ってあっさり信用していいものかどうか。

・クロフネ

クロフネ産駒の3歳G1成績【0- 1- 1-18】0.0% 5.0% 10.0% 0-32

クロフネ産駒はこれまでスプリンターズSと朝日杯のG1勝ちがあるが、クラシックを含む3歳限定のG1に限ると馬券になったのはブラックシェルのマイルCとダービーのみ。
サンプルが多くないし、元々人気してなかったケースもおおいのでどこまで真に受けて良いデータかは不明だが、一番人気で桜花賞に臨む馬のデータとしては心許ない。

・ファルブラヴ
ファルブラヴに関しては「とりあえず阪神外回りをこなせるか否か」という問題がある。
 ○ファルブラヴ産駒の芝コースにおける急坂の有無
 直線急坂【 9- 11- 21-129】 5.3% 11.8% 24.1% 30-74
 直線平坦【 44- 30- 32-325】 10.2% 17.2% 24.6% 78-99
とにかくファルブラヴ産駒は急坂が直線にあるコースでは平坦コースと比べて頭に来にくいという傾向がある。勝率以外のコースも勝率ほどではないにしろ平坦コースに劣っている。
後もう一つ、顕著な傾向のあるデータがこれ。
 ○ファルブラヴ産駒の芝コースにおける内回り・外回りの差
 新潟芝内【5- 2- 2- 31】12.5% 17.5% 22.5% 134-113
 新潟芝外【1- 1- 2- 19】 4.3% 8.7% 17.4% 8- 74
 京都芝内【8- 10- 6- 49】11.0% 24.7% 32.9% 102- 94
 京都芝外【3- 0- 3- 30】 8.3% 8.3% 16.7% 87- 77
 阪神芝内【4- 4- 5- 39】 7.7% 15.4% 25.0% 50- 70
 阪神芝外【1- 3- 5- 32】 2.4% 9.8% 22.0% 16- 76
内回りと外回りがあるコースについて、それぞれの内外のコース別成績である。これを見ると見事なまでにどのコースも外回りコースが悲惨なことになっている。
ただこれらの結果を持って「ファルブラヴ=は坂のあるコース、直線の長いコースはダメ」と決めつけられないのがファルブラヴの難儀な所である。実はファルブラヴ産駒は東京芝は得意なのだ(特に1400)。直線になだらかな坂があり、直線の長い東京コースが得意となると坂と直線の長さを即座に否定することはできない。
「直線半ばの坂上からの瞬発力勝負になって結局小回り平坦と一緒なんじゃないの?」
と考えることもできるが、それだと新潟外回りで不振な説明がつかない。
ただとりあえず「阪神芝外回りコースは苦手だよ」
という点については確かな所ではあるので桜花賞に関してはファルブラヴの評価を下げた方がよさそうである。


◆出走馬チェック
フォエバーマーク
阪神での2戦がともに着外で典型的な急坂だめファルブラヴとみた。

デルマドゥルガー
牡馬相手にOPのマイルで勝ちがあるのはいいが、母父ジェイドがG1での底力を削いでる可能性高いのと、直線が短い中山で勝って東京では勝ちきれていないのが気になる。

カフェヒミコ
勝ちが1300まで。二勝ともダートではドモナラズ。

ダンスファンタジア
一応中山で急坂こなしてるのと、輸送も二回目ということでファルブラヴだけどG1のノリさんだし買っとく。ただやっぱり上位には推せない。

マルモセーラ
マイル以上の勝ちがないし、阪神JF以来というローテも不利。

ハブルバブル
ディープ産駒は長い直線向きの馬と、短い直線向きの馬に分かれるのでは、という仮説を取っている。で、この馬は明らかに前者。このレースでアドバンテージとなる1800異状実績もあり積極的に狙いたい。

エーシンハーバー
ベストは1400な気はするが一応マイル勝ちがあるので抑えまで。

マルセリーナ
溜めて切れる末脚でというレーヴに一番近いタイプ。間隔が開いているのは気になるが、戦ってきた相手を考えると能力上位の可能性も。

ラテアート
マイル実績無くマイナス。

スピードリッパー
ファルブラヴなんで外回りに替わるのがマイナスだとは思うが、今年の出走馬ではフラワーのワンツー以外で1800以上での好走実績がこの馬しかいないので買わざるをえない。人気しなさすぎな点も不気味。

サクラベル
マイル勝ちがなく、秋以降が散々で買えない。北海道戻るまでお預け。

ウッドシップ
マイル勝ち無く、前走1200というのも減点。

ライステラス
2,3着はあるけどマイルでの勝ちはないので消す。

メデタシ
チューリップ賞3着で、上手く行けば昨年の3着馬の再現も。

フレンチカクタス
確かに1400ベストな感はあるがいくらなんでも舐められ過ぎな人気。仮にもトライアル勝ち馬ですぜ。中山だがマイル勝ちもあり、東京でも勝っているので、急坂、長い直線まるでだめ子ということもなかろう。

ホエールキャプチャ
クロフネの3歳G1での残念具合と人気の池添がG1?というのが気になり評価を下げる。ヒモには買うけど。

トレンドハンター
1800での勝利実績、土曜日爆発の岩田鞍上と好材料が揃った。マンハッタンカフェ産駒はレッドディザイアがこのレース2着だし、産駒全体で見ても阪神芝1600の1000万条件以上では
阪神・芝1600外【4- 2- 2- 5】30.8% 46.2% 61.5% 100-110
と抜群の成績を残している。

マイネショコラーデ
マイル勝ち無く、前走Fレビューで好走できなかったので消し。


◎トレンドハンター
○ハブルバブル
▲マルセリーナ
△メデタシ
注スピードリッパー
☆ダンスファンタジア
×デルマドゥルガー、エーシンハーバー、フレンチカクタス、ホエールキャプチャ


距離実績からトレンドハンターを本命に推したい。
ローテーションはつまっているが、こういうのの疲れって、連戦で使ってる時よりも、ひと息ついた後くらいに出てくるような気がする。あくまで気がするだけ。

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