下級生
なんとも東野圭吾さんの青春ミステリー小説を彷彿とさせるようなタイトル。
こんな表紙にこんなタイトル見てしまったら、
自然と昔の淡い思い出が蘇ってきます・・・
【素敵な恋人との思い出】
当時私は17歳、相手の男の子は15歳。
学年は一つ下だけど、5月生まれの私と2月生まれの彼は、2個差である期間がとても長く。
同じ部活内の先輩と後輩がスタートでしたが、いつの間にかお付き合いする中に。
高校も一緒、部活も一緒、でも学年は別々。
その間を少しでも埋めるかのように、
部室の前でお弁当一緒に食べたりして。
帰る方向は別々なのにどちらかが遠回りして一緒に帰ったりして。
バイトして
無理して
誕生日プレゼント渡しあったりして。
付き合って1年少し。
私が受験の時期に入るとともにその関係は微妙にすれ違いはじめ、
受験が終わったと同時に、彼が部活内の女の子と浮気めいていることが発覚。
その女の子は、彼と同学年の子でした。
学年が違うことで埋められなかった穴を
学校すら変わってしまうこれからの生活で
どうしても埋められる気がせず、
私の卒業とともに私たちは別れることになりました。
(本当はかっこつけて、「その子だけを見てあげなよ」なんて私から別れを切り出したくせに、だんだん腹が立ってきて、やっぱり納得がいかない、やり直してくれと言ったものの、もはや後の祭りで結果普通にフラれることになりだいぶ引きずることになったことは、ここではいったん置いときます。)
学年が違うことに
引っ張られていた
小さな世界の話
私の淡くて苦くて温かい思い出。
ありがとう。
(2年ほど前に全くそれ以降連絡を取っていなかったこの彼からFacebookの申請があり、え!なになに!今更復縁的な流れ?!大人にお互いなったし、思い出を抱えて生きながらも新しい自分たちを二人で発見していこうみたいなやつ?!と思って承認したところ、彼のタイムラインのトップに流れてきたのが結婚の報告記事で、しかもイイね!をたくさん押してもらう勝負してるから押して!みたいなメッセージ来て、その為の申請だったんかい、と一人悶え恥ずかしんだことは、ここではいったん置いときます。関係ないから)
さーてさてさて、さーてさて、
今回の作品のカップルのように“違い”を成長に繋げられたら素敵ですよね。
年の差ピュアラブ物語
下級生
蒼井まもる
別冊フレンド
2巻完結
主人公はこの表紙のご両人。
陸上部の先輩後輩のくるみとハッシー
タイトルの通り、くるみにとって下級生に当たるハッシーとの年下の男の子との恋のお話です!
物語の始まりはくるみが中3、ハッシーが中2の秋。
部活引退後3ヶ月、少し会ってないあいだもハッシーは相変わらず生意気な年下の男の子で、
でもその3ヶ月でちょっと大人になっていて、そしてハッシーのことがやっぱり好き・・・
入り口は付き合っていない絶妙な関係の二人が描かれているんですが、
2話目からは1年後のカップルになった二人の物語が綴られています!
中3と中2の年の差の恋の物語・・・・
もう!なんて多感な時代を描いてくれたんだと!
私は中学生が一番年の差に敏感だし、少しの差もとんでもなく大きい時期だと思っています。
高校に上がったら、多少バイトなどができるようになったりと、もっと年上などに触れるようになってくる。
すると1個や2個の差は、多少みじかに感じてきますが、
中学校という他に触れ合う機会の少ない閉鎖された空間においての1個差2個差はとんでもなく大きい!!!
そんな中!!!!この物語はこの2冊で約2年間の二人が描かれているんですね。
その時期、2冊で約2年、くるみが中3から高2、ハッシーが中2から高1までの期間・・・。
もう多感が多感を生む連鎖期間!!!!
約2年間の様々な多感な時期が、それぞれに描かれているんです!
なにか大きな事件があるわけではなく、日常劇なので私たちが体験しうる設定です!!!
こんなことあったなとか、こんなこと思ってたなとか、こんな思い昔抱えて悩んでいたなとか、
もうもうそれはそれは心と脳内がとんでもなくむず痒くなる物語です!!!
思い返してみてもください!!!!
大人になりたい気持ちと子供でいたい気持ちの混在の時期を!!!!
14歳から17歳くらいなんて
1ヶ月目を離したら顔も中身も別人になりえるこの多感な成長期!!!!!
もう何度も言います!!!チョー多感期!!!!
その多感期の二人を丁寧に、ちゃんと読者がうわわわわあわわわ、と思える形で切り出して描いています。
2冊でいかように2年分描いているかというと、
いろんな悩み別に季節ごとに追っていく物語の構成になっていまして、
・くるみが部活を辞めて受験に専念し二人が付き合うまでの秋
・ハッシーが受験を迎え、二人が中学高校と最も距離が離れていた冬
・ハッシーが高校に入ってきて、また同じ部活に入って来る春
など、それぞれの想いや相手との距離感に
終始あるある!と甘酸っぱさに胸がぎゅっ!とさせられる青春特有の締め付けられ感が
各話に散りばめられて作り上げられています。
年下のハッシーに頼られたいから、
自分でできることはちゃんとやる、
けど相手からしたら自分の子供さ加減を思い焦って焦って焦って・・・
と!!!!ぎゅっとなります!ぎゅっと!!!
学年別に分かれた上履きやネクタイの色に年の差を大きく感じたり、
もう一度14歳でいられないかな
背が伸びないで欲しいな、早く伸びたい男の子
同じ教室で授業を受けたい
なんで私は年上なんだろう、俺は年下なんだろう
そこに入ってくる、二人の関係性にちゃちゃを入れてくる
同級生、もっと下級生、もっと上級生
2人を乱さないで欲しいけど、みんなみんな想いを抱えていて・・・
くるみの言葉で
小さな世界が私たちの全て
と表現されているところがあるんですけど、私は「内側」、つまり中学生高校生のときにこの言葉って見つけられなかったなと思うんです。
これは誰からの言葉なんだろう・・・と。
蒼井先生が今振り返ってこう思うのかなとか、
今私は年で人のこと見ないでいれているかなとか、なんかたくさんの想いに駆られます。
年齢が大きく感じなくなってきた喜びと、
1個2個の差で大きく感じられた新鮮だった気持ちがなくなることへの寂しさ
全ての年齢の自分を楽しもうとすら思わせてくれるこちらの作品
ぜひご一読くださいませ!
(最初に書いた私の思い出の年下の彼は子供も生まれたとFacebookで拝見しました。おめでとう・・・)
少々の少女マンガ紹介と、日常、告知等のブログ
中村涼子『THE挑戦。』→http://ameblo.jp/haramikarubi
ほぼ毎週月曜22:00ごろから SHOWROOMにて
『別冊・少女マンガ倶楽部』
紹介youtube→別冊・少女マンガ倶楽部ページ
Twitterもやっています!
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なんとも東野圭吾さんの青春ミステリー小説を彷彿とさせるようなタイトル。
こんな表紙にこんなタイトル見てしまったら、
自然と昔の淡い思い出が蘇ってきます・・・
【素敵な恋人との思い出】
当時私は17歳、相手の男の子は15歳。
学年は一つ下だけど、5月生まれの私と2月生まれの彼は、2個差である期間がとても長く。
同じ部活内の先輩と後輩がスタートでしたが、いつの間にかお付き合いする中に。
高校も一緒、部活も一緒、でも学年は別々。
その間を少しでも埋めるかのように、
部室の前でお弁当一緒に食べたりして。
帰る方向は別々なのにどちらかが遠回りして一緒に帰ったりして。
バイトして
無理して
誕生日プレゼント渡しあったりして。
付き合って1年少し。
私が受験の時期に入るとともにその関係は微妙にすれ違いはじめ、
受験が終わったと同時に、彼が部活内の女の子と浮気めいていることが発覚。
その女の子は、彼と同学年の子でした。
学年が違うことで埋められなかった穴を
学校すら変わってしまうこれからの生活で
どうしても埋められる気がせず、
私の卒業とともに私たちは別れることになりました。
(本当はかっこつけて、「その子だけを見てあげなよ」なんて私から別れを切り出したくせに、だんだん腹が立ってきて、やっぱり納得がいかない、やり直してくれと言ったものの、もはや後の祭りで結果普通にフラれることになりだいぶ引きずることになったことは、ここではいったん置いときます。)
学年が違うことに
引っ張られていた
小さな世界の話
私の淡くて苦くて温かい思い出。
ありがとう。
(2年ほど前に全くそれ以降連絡を取っていなかったこの彼からFacebookの申請があり、え!なになに!今更復縁的な流れ?!大人にお互いなったし、思い出を抱えて生きながらも新しい自分たちを二人で発見していこうみたいなやつ?!と思って承認したところ、彼のタイムラインのトップに流れてきたのが結婚の報告記事で、しかもイイね!をたくさん押してもらう勝負してるから押して!みたいなメッセージ来て、その為の申請だったんかい、と一人悶え恥ずかしんだことは、ここではいったん置いときます。関係ないから)
さーてさてさて、さーてさて、
今回の作品のカップルのように“違い”を成長に繋げられたら素敵ですよね。
年の差ピュアラブ物語
下級生
蒼井まもる
別冊フレンド
2巻完結
主人公はこの表紙のご両人。
陸上部の先輩後輩のくるみとハッシー
タイトルの通り、くるみにとって下級生に当たるハッシーとの年下の男の子との恋のお話です!
物語の始まりはくるみが中3、ハッシーが中2の秋。
部活引退後3ヶ月、少し会ってないあいだもハッシーは相変わらず生意気な年下の男の子で、
でもその3ヶ月でちょっと大人になっていて、そしてハッシーのことがやっぱり好き・・・
入り口は付き合っていない絶妙な関係の二人が描かれているんですが、
2話目からは1年後のカップルになった二人の物語が綴られています!
中3と中2の年の差の恋の物語・・・・
もう!なんて多感な時代を描いてくれたんだと!
私は中学生が一番年の差に敏感だし、少しの差もとんでもなく大きい時期だと思っています。
高校に上がったら、多少バイトなどができるようになったりと、もっと年上などに触れるようになってくる。
すると1個や2個の差は、多少みじかに感じてきますが、
中学校という他に触れ合う機会の少ない閉鎖された空間においての1個差2個差はとんでもなく大きい!!!
そんな中!!!!この物語はこの2冊で約2年間の二人が描かれているんですね。
その時期、2冊で約2年、くるみが中3から高2、ハッシーが中2から高1までの期間・・・。
もう多感が多感を生む連鎖期間!!!!
約2年間の様々な多感な時期が、それぞれに描かれているんです!
なにか大きな事件があるわけではなく、日常劇なので私たちが体験しうる設定です!!!
こんなことあったなとか、こんなこと思ってたなとか、こんな思い昔抱えて悩んでいたなとか、
もうもうそれはそれは心と脳内がとんでもなくむず痒くなる物語です!!!
思い返してみてもください!!!!
大人になりたい気持ちと子供でいたい気持ちの混在の時期を!!!!
14歳から17歳くらいなんて
1ヶ月目を離したら顔も中身も別人になりえるこの多感な成長期!!!!!
もう何度も言います!!!チョー多感期!!!!
その多感期の二人を丁寧に、ちゃんと読者がうわわわわあわわわ、と思える形で切り出して描いています。
2冊でいかように2年分描いているかというと、
いろんな悩み別に季節ごとに追っていく物語の構成になっていまして、
・くるみが部活を辞めて受験に専念し二人が付き合うまでの秋
・ハッシーが受験を迎え、二人が中学高校と最も距離が離れていた冬
・ハッシーが高校に入ってきて、また同じ部活に入って来る春
など、それぞれの想いや相手との距離感に
終始あるある!と甘酸っぱさに胸がぎゅっ!とさせられる青春特有の締め付けられ感が
各話に散りばめられて作り上げられています。
年下のハッシーに頼られたいから、
自分でできることはちゃんとやる、
けど相手からしたら自分の子供さ加減を思い焦って焦って焦って・・・
と!!!!ぎゅっとなります!ぎゅっと!!!
学年別に分かれた上履きやネクタイの色に年の差を大きく感じたり、
もう一度14歳でいられないかな
背が伸びないで欲しいな、早く伸びたい男の子
同じ教室で授業を受けたい
なんで私は年上なんだろう、俺は年下なんだろう
そこに入ってくる、二人の関係性にちゃちゃを入れてくる
同級生、もっと下級生、もっと上級生
2人を乱さないで欲しいけど、みんなみんな想いを抱えていて・・・
くるみの言葉で
小さな世界が私たちの全て
と表現されているところがあるんですけど、私は「内側」、つまり中学生高校生のときにこの言葉って見つけられなかったなと思うんです。
これは誰からの言葉なんだろう・・・と。
蒼井先生が今振り返ってこう思うのかなとか、
今私は年で人のこと見ないでいれているかなとか、なんかたくさんの想いに駆られます。
年齢が大きく感じなくなってきた喜びと、
1個2個の差で大きく感じられた新鮮だった気持ちがなくなることへの寂しさ
全ての年齢の自分を楽しもうとすら思わせてくれるこちらの作品
ぜひご一読くださいませ!
(最初に書いた私の思い出の年下の彼は子供も生まれたとFacebookで拝見しました。おめでとう・・・)
少々の少女マンガ紹介と、日常、告知等のブログ
中村涼子『THE挑戦。』→http://ameblo.jp/haramikarubi
ほぼ毎週月曜22:00ごろから SHOWROOMにて
『別冊・少女マンガ倶楽部』
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