ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

南米スイーツ「Alfajor」食べ比べ【後編】

2013-10-20 10:13:26 | 甘いもん
【前編】 より続きます

ちょっと調べてみたのですが、アルファフォール はアラブに起源があり、スペイン経由で南米に伝わったお菓子のようです。
スペインでは、クリスマスの頃に食べられる季節菓子ですが、南部のアンダルシア地方の街Medina Sidoniaでは年間を通して食べられているとか。

私が チリアルゼンチン でアルファホールに出合ったのは9月でした。
アルファホールは、チリやアルゼンチンだけでなく、ウルグアイ、エクアドル、パラグアイ、ブラジル、コロンビア、ペルーと、南米各地で親しまれ、通年で食べられていますから、アンダルシアのMedina Sidoniaでの食習慣の方が南米に伝わったのでしょうか。

南米のアルファフォールの特徴は、濃厚ミルククリームのドゥルセ・ド・レチェ の存在と、バラエティ豊か であること。

基本のアルファホールは外側を茶色いチョコレートでコーティングしますが、ホワイトチョコだったり、ストロべりーチョコでコーティングした商品や、カロリーを抑えるための工夫をした商品も店頭でいろいろ見つけました。


Arrocitas

こちらは、サンドしている生地を“はぜたお米”に変えたもので、カロリーは1個60kcalと、かなり抑えてあります。このカロリーなら嬉しいですよね。



見た目は全面にチョココーティングされ、思わず心配になりそうですが、生地はパフパフの炒った米ですし、サンドされているドゥルセ・ド・レチェの量も控えめ。“0% grasas”、つまり、脂肪0%でもあり、ヘルシーなアルファホールであることがわかります。



Chocoarroz Deli Light sin TACC

こちらも生地がarroz(米)のライトタイプ。
sin TACC という表示があり、Trigo Avena Cebada Centeno(小麦、大麦、オート麦、ライ麦)を原材料に含まない、という意味。近年は、健康志向や、アレルギーの問題などもあるからでしょう。
※sin=除く、という意味

ビスケット生地ではなく、炒った米タイプの生地のアルファホールはふかふか軽く、味わいもさっぱりで、甘さも控えめ。うちの母はこっちの方が好みと言っていました。


sin TACCのホワイトバージョン NEVARES



sin TACCも、外側のチョココーティングやサンドするクリームにより、さまざまな種類があります。
「NEVARES」 はアルゼンチンの菓子メーカー。メンドーサの空港の売店で買ったもの。これは生地が少々ドライでした。


HAVANNA     entre dos Chocolate Blanco

左は、基本となるメーカー「HAVANNA」のホワイトバージョン。
右は、メンドーサのワインショップで見つけたもの。メンドーサが拠点の新しいメーカーのようです。



「HAVANNA」 Blancoは姿もキレイですが、味わいも格別。こってり濃厚~!
「entre dos」は、中の生地が超しっとりで、クリームの甘さも半端なく甘い!これこそ正しいスイーツの姿だと思います。ホワイトバージョンの中で私のイチオシ。通常タイプは買いませんでしたが、きっと私好みの濃厚タイプに違いありません。



いろいろと食べ比べた結果、ガツンとした甘さがほしい時は、HAVANNAentre dos、カロリー控えめで軽く食べるなら、生地がパフパフの米タイプでしょうか。

また、価格はやはり正直で、それなりのお値段のものは、味わいがしっかりしています。
その代表は HAVANNA、entre dos、Entrelagos
※Entrelagosは上品系

ただし、特に前2つは甘さが強いので、超甘党にはいいかもしれませんが、甘いのが苦手な人には拷問かもしれません(笑)
ブラック珈琲と一緒にいただくのがオススメです。



南米に出かける機会がありましたら、話のタネに、アルファフォールをぜひどうぞ



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