昨日は、今年の5月に取材で出かけたギリシャのワインの記事を紹介しました。
その中で、ギリシャの伝統ワイン “レッツィーナ Retsina ”を紹介しましたが、軽くしか触れていませんでしたので、今日は掘り下げて紹介します。
ギリシャワインというと松ヤニの風味のする“レッツィーナ”が有名ですが、現地では“古き良きワイン”的な存在になっています。
とはいえ、古き良き伝統を守りながら、近年は モダンなレッツーナも多く登場しています。
まずは、基本的な造り方を紹介しましょう。
ギリシャのペロポネソス半島北部ディアコプト(Diakoopto)にあるTetramythos Winery(テトラミトス)を訪問した際に、オーナー兄弟が説明してくれました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/d6/2ebbe625d75e77d5c4f99249c665a469.jpg)
The bothers 左)兄 Aristos 右)弟 Stathis at Tetramythos Winery(Greece)
レッツイーナの起源は500年前(16世紀)になります。
ワインの劣化を防ぐため、ワインを入れた甕(アンフォラ)を松ヤニで封をしました。
松ヤニには防腐作用がありますが、それがわかっていたんですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/c1/bb5f41cea5e720fb4de69327f95cfdc8.jpg)
現在もテトラミスワイナリーではレッツイーナづくりにアンフォラを使います。
フタの穴が重要な役割を果たします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/32/9bf2a04c13624de6ce47df83dd460618.jpg)
アンフォラの高さは1mくらいでしょうか
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/2d/124bd02ba14cf86c9236daad76cb9f07.jpg)
こちらが松ヤニを入れた袋(ティーバッグと呼んでいました)。
ワイン1トンに対して最大1kgまでの松ヤニが許可されています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/42/d9aff22e86f4e1fff61ec5aaac10ed76.jpg)
松ヤニ Pine resin
前年度に使用したものなので、すっかり乾いてコチコチで、匂いもほんのり。
松ヤニは松の樹皮から採取し、採取した段階ではドロドロしていますが、乾くと固くなりますので、それを袋に入れて使います。
松の種類は日本のものとは違うようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/41/a1ff3a17f16f4dd2e087f08b9b2ed31d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/0a/2484724d45bc5e8489ab001de483f824.jpg)
アンフォラにワインを入れたら、フタの穴に袋の紐を引っかけるようにして、松ヤニのティーバッグをワインに浸します。
フタの穴は、紐を通すためのものでした。
浸す期間は生産者次第で、ここでは2週間ほどだとか。
元のワインは、サヴァティアノやロディティスがよく使われるそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/66/ed81e535b8a652a5b2ff3a72e53e3974.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/f6/762bfe0981d75322fa0e07b8a420f7f1.jpg)
Tetramythos Retsina NV Organic (Greece, Aegialia)
彼らのレッツィーナはロディティス100%。樹齢の高いブドウを使っており、栽培はオーガニック。
やや濃いめの黄色がかった白ワインで、飲むと、あの独特の松ヤニの風味がやはりあります。
でも、強烈ではなく、ワインそのものの味わいはピュア。
悩むところではありますが、せっかくなので、1本買ってきました。
その後、滞在中にいくつかのレッツィーナに会い、最終日には飲み比べも!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/0a/add66b59c4273c83a566e92fb1813e0b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/fb/aa790ce42e6899b0852756431deda72a.jpg)
ギリシャの松の木が描かれています スクリューキャップで500mlサイズは便利!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/b6/f84eb7e03f6bfc44ccc1a8320fdf0e28.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/34/58a61018b973f381a496dffcf1792448.jpg)
左はかなり前から日本に入ってきています(輸入元:メルシャン)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/f3/3f53c80ccb66069a9277d9db4c3ed291.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/76/6d8f0e7427774266bb366944fbdd47d5.jpg)
ビオディナミ Biodynamic のレッツィーナ Georga's Family (ヨルガス・ファミリー)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/a8/88ca2363cc895eee4b2c63a2100a4b85.jpg)
Georga's Family ヨルガスさん
レッツィーナだけでなく、他のワインもビオディナミでつくってます。
彼のワインは、レッツィーナといくつかが日本にも入ってきています(輸入元:ゲフィラ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/silver.gif)
伝統的なギリシャのレッツィーナも色々と進化してきています。
日本でも手に入るものもあるので、興味ある人はチャレンジしてみてください。
ただし、レッツィーナは本当に独特の風味があるので、苦手な人は香りを嗅いだだけで飲めない!と思うかもしれません。
では、日本ではどう飲みましょうかね…
ヨルガスさんに尋ねると、
「寿司にオススメ。ワサビと合う。ギリシャのタパス、脂の乗った魚、イワシとか」と言っていました。
寿司は微妙な気がしますが、ワサビはいいかも!
買ってきたレッツィーナをどう飲むか、楽しみながら悩むことにします(笑)
※ギリシャワイン取材リポート(総括)は&GPにアップした記事をご覧ください → コチラ
その中で、ギリシャの伝統ワイン “レッツィーナ Retsina ”を紹介しましたが、軽くしか触れていませんでしたので、今日は掘り下げて紹介します。
ギリシャワインというと松ヤニの風味のする“レッツィーナ”が有名ですが、現地では“古き良きワイン”的な存在になっています。
とはいえ、古き良き伝統を守りながら、近年は モダンなレッツーナも多く登場しています。
まずは、基本的な造り方を紹介しましょう。
ギリシャのペロポネソス半島北部ディアコプト(Diakoopto)にあるTetramythos Winery(テトラミトス)を訪問した際に、オーナー兄弟が説明してくれました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/d6/2ebbe625d75e77d5c4f99249c665a469.jpg)
The bothers 左)兄 Aristos 右)弟 Stathis at Tetramythos Winery(Greece)
レッツイーナの起源は500年前(16世紀)になります。
ワインの劣化を防ぐため、ワインを入れた甕(アンフォラ)を松ヤニで封をしました。
松ヤニには防腐作用がありますが、それがわかっていたんですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/c1/bb5f41cea5e720fb4de69327f95cfdc8.jpg)
現在もテトラミスワイナリーではレッツイーナづくりにアンフォラを使います。
フタの穴が重要な役割を果たします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/32/9bf2a04c13624de6ce47df83dd460618.jpg)
アンフォラの高さは1mくらいでしょうか
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/2d/124bd02ba14cf86c9236daad76cb9f07.jpg)
こちらが松ヤニを入れた袋(ティーバッグと呼んでいました)。
ワイン1トンに対して最大1kgまでの松ヤニが許可されています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/42/d9aff22e86f4e1fff61ec5aaac10ed76.jpg)
松ヤニ Pine resin
前年度に使用したものなので、すっかり乾いてコチコチで、匂いもほんのり。
松ヤニは松の樹皮から採取し、採取した段階ではドロドロしていますが、乾くと固くなりますので、それを袋に入れて使います。
松の種類は日本のものとは違うようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/41/a1ff3a17f16f4dd2e087f08b9b2ed31d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/0a/2484724d45bc5e8489ab001de483f824.jpg)
アンフォラにワインを入れたら、フタの穴に袋の紐を引っかけるようにして、松ヤニのティーバッグをワインに浸します。
フタの穴は、紐を通すためのものでした。
浸す期間は生産者次第で、ここでは2週間ほどだとか。
元のワインは、サヴァティアノやロディティスがよく使われるそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/66/ed81e535b8a652a5b2ff3a72e53e3974.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/f6/762bfe0981d75322fa0e07b8a420f7f1.jpg)
Tetramythos Retsina NV Organic (Greece, Aegialia)
彼らのレッツィーナはロディティス100%。樹齢の高いブドウを使っており、栽培はオーガニック。
やや濃いめの黄色がかった白ワインで、飲むと、あの独特の松ヤニの風味がやはりあります。
でも、強烈ではなく、ワインそのものの味わいはピュア。
悩むところではありますが、せっかくなので、1本買ってきました。
その後、滞在中にいくつかのレッツィーナに会い、最終日には飲み比べも!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/0a/add66b59c4273c83a566e92fb1813e0b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/fb/aa790ce42e6899b0852756431deda72a.jpg)
ギリシャの松の木が描かれています スクリューキャップで500mlサイズは便利!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/b6/f84eb7e03f6bfc44ccc1a8320fdf0e28.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/34/58a61018b973f381a496dffcf1792448.jpg)
左はかなり前から日本に入ってきています(輸入元:メルシャン)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/f3/3f53c80ccb66069a9277d9db4c3ed291.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/76/6d8f0e7427774266bb366944fbdd47d5.jpg)
ビオディナミ Biodynamic のレッツィーナ Georga's Family (ヨルガス・ファミリー)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/a8/88ca2363cc895eee4b2c63a2100a4b85.jpg)
Georga's Family ヨルガスさん
レッツィーナだけでなく、他のワインもビオディナミでつくってます。
彼のワインは、レッツィーナといくつかが日本にも入ってきています(輸入元:ゲフィラ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/silver.gif)
伝統的なギリシャのレッツィーナも色々と進化してきています。
日本でも手に入るものもあるので、興味ある人はチャレンジしてみてください。
ただし、レッツィーナは本当に独特の風味があるので、苦手な人は香りを嗅いだだけで飲めない!と思うかもしれません。
では、日本ではどう飲みましょうかね…
ヨルガスさんに尋ねると、
「寿司にオススメ。ワサビと合う。ギリシャのタパス、脂の乗った魚、イワシとか」と言っていました。
寿司は微妙な気がしますが、ワサビはいいかも!
買ってきたレッツィーナをどう飲むか、楽しみながら悩むことにします(笑)
※ギリシャワイン取材リポート(総括)は&GPにアップした記事をご覧ください → コチラ
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